パルデンの会

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騙されるな シナとはすべての人が 嘘をつく社会であることを 自由社会は知るべきである

 

坂東忠信さんのツイート

3月10日の習近平武漢視察に関し、いろいろと怪しい点が出てきました。

●視察したとされる「火山神医院」が何故かプレハブではいし、火山神医院から約500m離れた武漢職工療養院に似ている!

●影の向きが違うのはどうしてか?

など様々な疑問が噴出中(笑)

そして SARS が人的な理由で シナの研究所から出た事

 

国立感染症研究所 感染症情報センター
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SARS(重症急性呼吸器症候群)
   
 WHO UPDATE

 
 

WHO logo 今春の中国におけるSARS集団発生の調査より得られた世界の公衆衛生への重要な教訓7

 WHO 2004/7/22(原文

 

中国政府衛生部が、WHOと世界に対して北京と安徽省におけるSARSの集団発生を報告してから2ヶ月以上が過ぎた。それ以来、この実験室内感染の原因と集団発生対策の効果の評価をするにあたって、WHOの専門家は中国政府に協力して来た。

2004年7月1日に、中国衛生部は今回の集団発生の調査報告を発表した。

集団発生は成功裏に封じ込められたが、今回の調査においてわかったことと、今回の感染制御対策の評価は、世界の公衆衛生にとっていくつかの重要な教訓を提示した。

 

集団発生の感染源の調査

北京の国立ウイルス学研究所(IOV)で何が行われていたかは、まだ完全に調査されたわけではないが、調査の過程において非常に多くの情報が集められた。WHOにすべての詳細な情報が提供されたわけではないが、感染源に関して次のような結論がだされた:

     ・北京のIOVが、感染源である可能性が最も高い。

     ・同研究所で少なくとも4人がSARSに罹患したと推測される。これには4月に報告された2人の研究者と、さらに2人の実験室勤務者を含む。後者2人は、2004年2月初めにSARS様の疾患に罹患しており、最近行われた中国の国家リファレンス研究施設での検査で、SARS抗体が陽性であった。

     ・不活化処理の有効性の確認実験が成されていなかった、不活化SARSコロナウイルスを、同研究所の一般実験室で実験に用いたことが、今回の集団発生の原因となった可能性がもっとも大きい。

調査を通じて、SARSコロナウイルス抗体が陽性であった研究者はすべて、同じ一般実験室で研究をしていたことが明らかになった。この実験室では、不活化されていない感染性のあるSARSコロナウイルスを使った実験は、知られている限り行われていなかったが、2004年の初めの数ヶ月間に複数回、研究所内のバイオセーフティ・レベル3(BSL3)の実験室で不活化されたSARSコロナウイルスが、この実験室へ運ばれ実験に使用されていた。不活化されたSARSコロナウイルスが、この一般実験室で使用されたタイミングは、抗体陽性となった研究者がその実験室で研究に従事していた期間および、彼らの推定潜伏期間と一致する。

WHOは、SARSコロナウイルスの不活化に用いられた方法が適切であったかについて確かめるには、さらに調査を行うことを勧告する。また今回の集団発生に、他の原因があった可能性も完全に否定することはできない。

 

今回の集団発生によって明らかになったバイオセーフティ上の問題点

北京のIOVにおける今回の出来事は、バイオセーフティ全般および、特に不活化ウイルス試料の取り扱いにおけるバイオセーフティに関する問題点を提起した。

「この調査からみて、これ以上の事故の発生を防ぐために、WHO加盟各国は慎重にバイオセーフティ基準を再検討し、強化しなければならない」と、WHO西太平洋地域事務局長の尾身 茂博士は述べた。

WHOは今後、加盟各国および専門家グループと協力し、国および地域のバイオセーフティ強化戦略を作成して行く。国レベルのバイオセーフティ計画の核となる構成要素としては以下にあげる点などが含まれるであろう:

     ・ SARSコロナウイルス保有、あるいはそれを用いた実験研究を行う研究施設数を削減する封じ込め方策

     ・ 法的枠組みと、国家のバイオセーフティ計画の作成、実施、再評価、バイオハザード関連事故の調査、および国際科学界への教訓の普及を支援する独立諮問機関

     ・ 標準化されたバイオセーフティ基準に基づいた、研究施設の認定機構

     ・ 研究者の福利を監視する職業保健サービス(occupational health service)

     ・ 科学的根拠に基づいた指針の遵守と、バイオセーフティ文化の良い面の導入を促進する管理上の枠組みに支えられた、包括的バイオセーフティとその訓練計画の診断および研究に関わる全研究施設での実施

WHOはまた、SARSのような高度の病原性をもつウイルスを用いた実験を行っている科学者は、不活化試料を最大限の注意をはらって取り扱う必要があると強調している。WHOは特に以下を推奨する:

     ・ 研究者はウイルスの不活化の確認に際して、適切で、国際的に受け入れられている方法を用いること

     ・ 不活化試料は、バイオセーフティ・レベル2(BSL2)あるいはそれ以上の基準を満たす実験室でのみ、取り扱うべきである

     ・ 不活化試料を取り扱う研究者は、適切な個人防御装備(PPE)を着用すること

     ・ 新しい不活化方法は、徹底した検証の後に採用するべきである

     ・ すべての不活化技法について、総合的かつ明確な実験手順が準備されていなければならない

集団発生対策の有効性

WHOは中国政府と協力し、今回の集団発生の感染源調査に加え、集団発生対応の有効性に関しての評価を行った。

WHO-中国衛生部合同調査団は、今回の症例がSARS指定医療施設へ入院となる以前に治療を受けたすべての病院を訪問した。これに加えWHOの専門家は、接触者追跡調査および他の感染制御対策に関するデータについての評価も行った。

「全体として中国政府は、一旦警報が出されれば、迅速かつ効果的に集団発生の制御に対応したとWHOは信じている。1時間ほどのうちに、広範な接触者追跡調査が実施され、的確な症例の隔離および接触者の特定が、今回の集団発生を異例の早さで確実に封じ込めることにつながった」と、尾身博士は述べた。

しかしながら、初発症例の検知に遅延が認められた。その結果、2世代に渡る感染伝播が起こり、有効な院内および地域社会での感染制御対策の実施が遅れた。中国衛生部はこれを認め、現在の症例検知と対応のシステムを一層強化していく予定である。

今回の集団発生から、WHOおよび加盟各国にとって、世界的に重要な教訓が数多くある:

     ・ 医療従事者、研究者、特定の動物と密接な接触のある人々は、集団発生の可能性がある一連の感染症に感染するリスクに曝されている。疾患検知システムは、臨床所見に加えこれらのリスク因子を考慮に入れて構築されなければならない
   -また、何者もこのシステムの網の目をくぐり抜け、検知を免れることがないように、厳格なものでなければならない。

     ・ 医療従事者は、みずからを含め特定の職業に伴うリスクに注意を払い、患者から詳細な職業歴をとることができなければならない

     ・ 医療従事者はまた、伝染性のある呼吸器疾患の患者の、密接な接触者に関する健康状態についても尋ねることの重要性を認識する必要がある。呼吸器疾患のクラスター(患者の集積)の可能性がある、複数例の発生を迅速に特定することは、伝染性呼吸器疾患の感染制御や、また、新興のあるいは稀な感染症の検知に重要である。

     ・ 「安全第一」主義の立場で、すべての医療従事者に、彼ら自身および他の人を伝染性が疑われる疾患から保護するための、効果的対策を発動する権限を与えるべきである。つまり、医療従事者は、臨床的および疫学的なリスク因子を知り、自分自身と他の人を保護するために必要な物品および知識をいつでも利用でき、直ちに最も適切な感染制御対策の発動が許される必要がある。この行為は、後により上位のスタッフによる評価と承認を受けることになる。

今回の集団発生は、再度SARSが封じ込め可能な疾患であることを示した。WHOは、中国当局がこの集団発生に対し、迅速な感染制御対応を取ったことを称賛する。WHOは中国当局と密に協力し、中国におけるバイオセーフティの強化を支援し、実験室での研究と診断力強化の長期戦略を作成して行く。

WHOは今後の、SARSおよび他の公衆衛生上の問題についての中国の取り組みへの協力を楽しみにしている。

さらに情報が必要な方は、原文中のWHO WPROの担当者へお問い合わせください。

 

(2004/7/6 掲載 IDSC)