「習政権がコロナ隠蔽」中国複数メディアが報道!
共産党独裁体制は世界を裏切ったのか…事実なら国際社会から断罪必至
中国の複数メディアが、新型コロナウイルスの発生初期に、中国当局による情報隠蔽を告発するスクープ記事を掲載した。発生地の湖北省武漢市当局が「原因不明の肺炎」の発生を公表した昨年末より前に、武漢の病院から検体の提供を受けた民間機関が「SARS(重症急性呼吸器症候群)に似た新型コロナウイルス」を検出したが、中国政府が公表しないよう通知を出したというのだ。共産党独裁体制は、世界を裏切ったのか。
中国誌「財新」(電子版)によると、広東省広州の遺伝子研究機関が12月下旬に、武漢の患者から採取した検体の遺伝子情報を解析したところ、SARSに似たウイルスを検出し、政府系機関の中国医学科学院にデータを提供。他の複数の民間・公的機関も1月2日ごろまでに解析を終えた。
しかし、中国政府は同3日、検体を調査した各機関に、すぐに廃棄するか指定機関に送るよう通知した。検査結果は「特殊な公共資源」だとして独自公表を禁止した。当局は9日になり「専門家チームが新型コロナウイルスを7日夜までに検出した」と発表した。
一方、財経(電子版)によると、1月8日から武漢に派遣された専門家チームの一人が「当時、各病院は調査に対し医療従事者の感染者はいないと虚偽報告した」と証言した。このため「人から人」感染を警告できなかった。中国政府の専門家グループトップが「人から人」感染を認めたのは1月20日だった
これらの報道と符合するのか、武漢市の周先旺市長は1月27日、中国中央テレビの取材に対し、情報公開が遅れたことは認めつつ「地方政府には公開の権限がなかった」といい、中央政府(中国政府)にも責任があるとの立場を示唆した。
もし、中国政府が1月初旬の時点で、新型コロナウイルスの発生と、「人から人」感染の事実を公表していれば、世界各国に「死のウイルス」が広がり、多くの感染者や犠牲者が出ることはなく、経済・社会活動が甚大な打撃を受けることもなかったのではないか。
報道が事実なら、習近平政権は国際社会と歴史から断罪される。前出のスクープ記事は現在、各メディアのサイトから削除されているという。
中国、音信不通の北海道教育大教授をスパイ容疑で捜査
産経新聞5323/26(木) 19:47配信
【北京=西見由章】中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は26日の記者会見で、中国で昨年から音信不通となっていた北海道教育大の中国人研究者、袁克勤教授(東アジア国際政治史)について、「スパイ犯罪」に関する容疑で中国の国家安全部門から取り調べを受けていることを明らかにした。
耿氏は、袁教授が「犯罪事実に対して包み隠さず自供している」と述べ、「証拠は確かだ」と主張した。現在は検察機関が起訴の可否を判断するための捜査を進めているといい、「刑事手続き上の権利は十分に保障されている」と述べた。
袁教授は中国吉林省生まれ。昨年5月、母親が亡くなったために一時帰国し、6月に大学側と連絡が取れなくなった。
中国当局は2015年以降、スパイ行為に関与したなどとして日本人の男女15人を拘束し、うち9人が懲役15~3年の実刑判決を受けた。昨年9月には、中国政府系シンクタンクの招聘(しょうへい)で北京を訪問した北海道大の男性教授を反スパイ法違反などの容疑で国家安全当局が拘束。日本の研究者や日本政府から早期解放を求める声が強まり、男性教授は同11月に「保釈」名目で解放され、帰国した。
■袁教授の長女がコメント
袁教授の長女でカナダ・バンクーバー在住の長女、袁●(=くさかんむりの下に宝のうかんむりがわかんむり)(えん・けい)さんが26日、産経新聞の電話取材に応じた。袁さんのコメントは以下の通り。
いま父の消息を伝えるニュースを聞いたばかりですごくショックだ。これまでに2回も不起訴になっていたことは中国にいる親戚からの連絡で知っていた。証拠がないからだ。
にもかかわらず、当局が拘束を続けるのは、何らかのシナリオに沿って父を有罪にしようとしているからとしか思えない。長年日本で父はスパイなんかしないはず。「法にのっとった手続きを進めている」という中国の発表はウソ。ぜひ父を助けてほしい。
最終更新:3/26(木) 23:46
産経新聞
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