パルデンの会

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ジョージ・ソロスが率いるファンドは、同期に百度(パイドゥ)、TIKTOKのテンセントを手始めに、ほぼ全ての中国関連株を売却していた。

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月18日(水曜日)弐
通巻第7019号  
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 ソロス、中国株投資から撤退か。百度、テンセント等全株を売却していた
  中国株の未来を世界一の投資家は、いかに判断したか
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 SECへの2021年4月から6月にかけての第二四半期の届け出で、ほぼ全容が分かった。
 アメリカの有力ファンドは同期に新東方教育科技の2500万株、アリババ206万株などを売却していた。ナスダック上場の「ゴールデン・チャイナ・ファンド」は、29%の暴落だった。時系列で考え直すと、米国のファンドは事前に中国の内部情報を掴んでいたのである。

 ウォーレン・バフェットと並んで、世界一の投資家と言われるジョージ・ソロスが率いるファンドは、同期に百度(パイドゥ)、TIKTOKのテンセントを手始めに、ほぼ全ての中国関連株を売却していた。
当初はバイアコムに絡んでのアルケゴス株売却、つづいて百度株を7700万ドル、唯品会株を4640万ドル。ほかにディカバー株なども含まれている。
 中国株の未来を世界一の投資家がどのように予測しているかが、こうした投資行為に如実にあらわれたのではないか。見通しは真っ暗と判断したのだろう。

 ところで中国には西側同様に「不正競争防止法」なる法律がある。
この法律は独禁法を管轄する中国国家市場監督管理総局が司る。具体的にはバイトダンスがテンセントを提訴したように、競合企業のサービスをブロックすることを違法とするのだ。

競合企業のアクセスを遮断すれば、ビジネスは独占的となる。俄然、競争が有利になるのは、アリババなどにも指摘されてきた。規制強化と当局の介入は、さらに中国株を押し下げるだろう。
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