パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

ブルーリボンバッジの本気度 問題解決に向け、外相経験者でもある岸田氏への期待は小さくない。

産経新聞 THE SANKEI NEWS


2021年9月30日 431号


編集長ピックアップ

中村将 中村将

 自民党総裁選で勝利した岸田文雄政調会長の左胸には、拉致被害者救出の象徴とされる「ブルーリボンバッジ」がついていた。問題解決に向け、外相経験者でもある岸田氏への期待は小さくない。

 今月17日の日朝首脳会談から19年の節目に、拉致被害者横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の母、早紀江さんは厳しい口調で政府に注文をつけた。

 「残酷に連れ去られた国民を40年以上も救い出すことができないのは、異形そのもの。解決できなければ国家の恥です」
▼早紀江さん「解決できなければ国家の恥」 日朝首脳会談あす19年

 無理もない。拉致被害者の家族会が結成されて以降、多くの首相が拉致問題解決を訴えてきたが、物事は一向に動かない。橋本龍太郎小渕恵三森喜朗小泉純一郎安倍晋三福田康夫麻生太郎鳩山由紀夫菅直人野田佳彦菅義偉の各氏…。10月4日召集の臨時国会で首相に選出される岸田氏で12人目となる。この日は、めぐみさんの57歳の誕生日にあたる。

 拉致被害者田口八重子さん(66)=同(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さんは「一番言いたいのは、首相自身が、『帰国させる』と、はっきり意思表明してほしいということ。そして、帰国までの具体的な計画を示してほしいということだ」と話す。
▼「次世代に残していい問題ではない」新総裁に拉致被害者家族ら

 拉致被害者の救出を訴える若者は増えている。学校教育の現場でも拉致問題が取り上げられているからだ。北朝鮮が日本人拉致を認めた日朝首脳会談から来年9月で20年になる。新首相の問題解決に向けた本気度を、若者たちはじっと見つめている。
▼「めぐみさんへの手紙」 近畿大短期大学部の学生から