ウクライナの避難民は日本政府専用機には乗せたが、帰国を希望する関係日本人を乗せなかった外務省、林大臣
ゴミ役人めが、
「度し難い」「必要な制裁を」民間人殺害で自民党も対ロ発信強まる
FNNプライムオンライン
ロシアによるウクライナ侵攻で、首都・キーウ近郊の多数の民間人が殺害されたことを受け、自民党幹部から「戦争犯罪者」など非難の声が相次いでいる。 自民党の茂木幹事長は5日午前の記者会見で「民間人の殺害は国際人道法に違反する問題だ」と指摘した上で「定義にもよるが『戦争犯罪者』と呼んでもいいと思う。こうした行為は断固として許されるべきでない」と強く非難した。また「必要な制裁を検討すべきだ」との考えを示した。 また、福田総務会長も記者会見で「これがロシアによるものだとすると、度し難い。これまでの侵攻とはレベルが違う」と述べ、「あってはならないことで、憤りを持って受け止めることだ」と強調した。 さらに、高市政調会長は党内の会合で「今回のロシアの行為を見逃しては第二のロシアが出てくる。そういう危機感を持ちながら毅然と対応していけなければならない」と強調した。 自民党内からは、多くの民間人が殺害されたことについて「これまでとは次元が変わった」との声があがっていて、ロシアによるウクライナ侵攻に対して、政府だけではなく自民党としても発信を強めていく考えだ。
政治部
ロシアに尻尾を振る 維新など やはり似非保守陣営
ブチャ虐殺、ロシアの「デマ」主張に矛盾次々 公開情報で反証
ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャで多数の民間人の遺体が見つかり、国際社会ではロシア軍による「虐殺」との非難が拡大している。ロシア側は「デマ」だと否定するが、公開情報を詳細に分析する民間の「オシント」(オープンソース・インテリジェンス)専門家や欧米メディアは、衛星画像などを使いロシアの「矛盾」を反証している。 【写真特集】焼け焦げた戦車や装甲車 キーウ近郊は今… ブチャでは露軍の撤退後にウクライナ当局や国際メディアが入り、民間人とみられる多くの遺体が野ざらしになっている映像や写真が今月3日ごろから報じられ始めた。 ロシア国防省は3日、「ブチャの露軍部隊は3月30日までに完全に撤退した」とした上で、露軍支配下にあった時期は「暴力行為による地元住民の被害は一件もない」と主張。ブチャで撮影された動画や写真の遺体は、露軍の撤退後に置かれたものだと示唆し、「映像はデマ」「演出された挑発行為」などと指摘した。 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は4日、露軍撤退後にブチャで撮影された映像と、米宇宙開発企業マクサー・テクノロジーズが提供した高解像度の衛星画像を比較した記事を配信。ブチャの路上に横たわっている遺体のうち少なくとも11人は、露軍の支配下にあった3週間前から同じ場所に放置され続けていたとした。 NYTが検証した映像の一つは、ブチャの住宅街の道路を車で移動しながら撮影されたもので、約800メートルの間に十数人の遺体が映っているのが確認された。死因については明らかになっていないが、一部の遺体の手は白い布を使って背中で縛られていたほか、自転車や大破した車両のそばに横たわっている遺体もあった。 ロシア国防省は通信アプリのテレグラムで、ウクライナのテレビ局が報じたブチャで撮影された動画に映る遺体の手が「動いた」ように見えるとして、「フェイク」だと主張している。これに対し、民間のオシント専門家は動画を詳細に分析し、映像で動いたように見える物体は、車のフロントガラスの雨水の可能性が高いことを突き止め、ツイッターに投稿した。 欧州を拠点とする調査グループ「ベリングキャット」は、公開情報による証拠を示しながらロシアの主張の矛盾を指摘するまとめ記事を4日に公開し、「オンラインのコミュニティーの総合的な努力で(ロシアの)虚偽の主張を覆すことができた」としている。 一方、ウクライナ国防省は4日、「ブチャで戦争犯罪に直接関与した」とする露軍兵士の名簿をホームページで公開した。氏名、生年月日、階級などが含まれており、「戦争犯罪人はすべて司法手続きにかけられる」と主張している。ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、ブチャで300人以上の民間人が殺害されたり拷問を受けたりしたと明らかにし、死者数はさらに増えるとの見通しを示した。【八田浩輔】
キーウ近郊で拷問受けた「子ども2人死亡」…ウクライナ各地でロシア軍が民間人殺害か
【ワシントン=横堀裕也】ロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで多数の民間人の遺体が見つかった問題で、キーウ周辺や東部スムイ州など他の地域でも、民間人の被害が次々と明らかになってきた。「戦争犯罪」の責任追及に向け、ウクライナ政府と欧州連合(EU)は、合同捜査チームを作ることで合意した。米国や欧州は、追加の対露経済制裁を近く発動する見通しだ。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5日のビデオ演説で、民間人の被害は露軍が占拠していた広い範囲に及ぶとの認識を示した。ブチャだけで露軍に殺害・拷問された市民が300人超となり、同じくキーウ近郊にある人口約1万2000人のボロディヤンカの方が「被害者数は多い可能性がある」と語った。
ウクライナ最高会議(国会)の人権オンブズマンは5日、キーウ近郊イルピンでも2日、性的暴行や拷問を受けたとみられる10歳未満の子ども2人が死亡しているのが確認されたことを明らかにした。
このほか、ロシア軍が拠点としていたキーウ州のキャンプ施設では、後ろ手に縛られ5人が死んでいた。4人は後頭部を撃たれ、1人は頭蓋骨が折れていたという。東部スムイ州でも露軍の駐留地周辺で、拷問の末に殺害された民間人3人の遺体が見つかった。
ウクライナ国防省は4日、ブチャで「戦争犯罪に直接関与した」とするロシア軍兵士約2000人の名簿をホームページ上に公開した。また、ウクライナ政府は、EUと合同捜査チームを作ることで合意したことを明らかにした。EUは複数の加盟国の検察官らを現地に派遣し、ウクライナ当局の捜査を支援する。
これに対し、ロシア国防省は5日、ウクライナ軍がスムイ州などで「(戦争犯罪を作り上げるために)映像の撮影を行ったとの情報がある」と発表し、関与を改めて否定した。
民間人の虐殺疑惑は停戦協議にも影響する可能性がある。4日にオンライン形式で予定されていた停戦協議について、双方は実施を発表していない。
一方、露軍は東部や南部への攻撃を強め、南部ミコライウでは4日から5日にかけて病院や学校などの民間施設が集中的に攻撃を受けた。東部ハルキウ(ハリコフ)市には砲撃などが50回以上あり6人が死亡した。
ジェイク・サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官は4日の記者会見で、ロシアの侵攻作戦に関し、「当初はウクライナのほぼ全土が標的だったが、東部と、南部の一部に戦力を集中する戦略に切り替えた」との見方を示した。サリバン氏は東部での戦闘が「数か月か、それよりも長い期間にもなり得る」と語った。
一方、ロシア軍が1か月以上包囲し、激しい市街戦が続く南東部マリウポリで、住民の退避作業を支援している赤十字国際委員会(ICRC)のメンバーが、ロシア側に一時拘束されていたことも明らかになった。