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パノラマは『中国:国家があなたの臓器を欲するとき』と題する記事を発表した。良心の囚人から生きたまま臓器を収奪し殺害するという、中国共産党による人道に反する行為を暴露する内容だ。

伊誌、中国臓器狩りを報道…中国大使館の反論声明にも「裏付けなし」と一蹴

 
2022/09/24
 
更新: 2022/09/24

イタリアの週刊誌『Panorama(パノラマ)』は中国共産党による臓器収奪問題を報じたところ、在イタリア中国大使館が反論声明を出した。これを受けて、パノラマは情報を追記した記事を掲載し、中国側の主張には「裏付けなし」と論じ返した。

8月24日、パノラマは『中国:国家があなたの臓器を欲するとき』と題する記事を発表した。良心の囚人から生きたまま臓器を収奪し殺害するという、中国共産党による人道に反する行為を暴露する内容だ。20年以上前に同問題を公にしたカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏ら独立調査団は、その非人道性から「臓器狩り(Organ Harvest)」と例えた。

中国大使館批判後 再び臓器狩り記事発表

在イタリア中国大使館はウェブサイトで発表した声明で、記事の著者を「反中国」「人権侵害者」と呼んだ。さらに「臓器収奪は中国を中傷する目的で米国が捏造したもの」と述べた。

中国大使館の声明を受けて、パノラマは直ちに『中国は臓器移植に関する医療倫理規定に違反』と題する別の記事を掲載した。中国共産党による臓器収奪について「国際社会は繰り返し中国当局に実態解明を求めてきた」とした上で、同当局が医療倫理の核心的価値観に違反したと指摘した。

その一つとして、生きている人間から生命維持に必要不可欠な臓器摘出を禁じる「死者提供ルール」に違反したことを挙げた。記事は、世界で最も権威のある米移植専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・トランスプランテーション」に掲載されたジェイコブ・ラヴィ医学博士の査読付き論文を引用し、中国の学術論文から、ドナーの死亡前に臓器が摘出されたことを示す71の事例が発見されたと指摘した。

ラヴィ氏はイスラエルのシェバ医療センターの心臓移植部門の責任者を務めるほか、国際心肺移植学会の倫理委員会にも所属している。

記事はさらに中国共産党による人権弾圧や隠ぺい体質にも言及した。「中国はウイグル人法輪功学習者、数千人の政治犯が収容されている収容所について毎日24時間偽ニュースを流している」「(新型コロナウイルスの)流行を隠していたことを忘れてはならない」と付け加えた。

 

 

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