【長崎】地元・佐世保で初開催 馬場﨑研二 チベット/日本仏画展11月4日から
佐世保市に住むチベット仏教の仏画「タンカ」の絵師・馬場﨑研二さん(70)が11月、初めて地元・佐世保で個展を開きます。 神秘的で奥深いチベット・タンカの世界。チベット・タンカは、1000年を超える伝統を持つとされる超細密彩色仏画です。 佐世保市出身のチベット・タンカ絵師・馬場﨑研二さん70歳。これまで東京や大阪・京都などで個展を30回以上開いてきました。今回は3年前、コロナのため延期した地元・佐世保での個展を初めて開きます。 見てもらいたいところについて、馬場﨑さんは「チベット・タンカというものへの緻密さね。細かさ。これ全部、手なんですよね。手が一つ一つ書いてあって、手の中に目が一つづつ描いてある。(印刷では)見えないですけどね。だから僕は展覧会の時は、いつも虫めがねを用意してますよ」(その中に手が何本?)「1000本。ま、一つ一つ千本の手に何かを持っている。それをちまちま、ちまちま描いていくんですよ。我ら。だから時間はかかる。この画でしたら2カ月半くらいかかるんですけどね。ま、これ本物飾ってありますから、ご覧に来て、ご覧になって下さい」と話しました。 馬場﨑さんは20代の時からダライ・ラマ法王の宮廷絵師・チャンパ・ツェテン氏に師事し、インドで30年以上にわたって絵師として活動。2009年に地元・佐世保に戻ったあとも、岩絵の具を膠で溶いて使う伝統的な彩色にこだわり精力的に創作を続けてきました。 タンカは主に僧侶の瞑想や礼拝、寺院の荘厳のために描かれますが、出会いと別れを繰り返す人々の感謝や愛のしるしでもあります。馬場﨑さんは「次の生まれ変わり、要するに“輪廻転生”というのをチベット人は仏教の大原則としてそれを信じてるから、次の生まれ変わりの時に更によい生まれ変わりを求めるためには、四十九日の時の法要に、どの菩薩とか如来とか、それをお供えすれば良いかって。その時に必要なのよ。普通のチベット人っていうのは一般家庭ではね」と話します。 今回の個展では過去最多となる70点余りの作品を展示します。 「タンカとは一言で言えば、仏教の精神を要約したもの、見ることによって仏教とは何か、彷彿とさせるようなもの、そういうものを描きたいですね。結局はそれが究極の目的だから」と話しました。 「馬場﨑研二チベット/日本仏画展」は11月4日から13日まで佐世保市島瀬町の東本願寺佐世保別院で開かれます。
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