天安門事件の再現か易姓革命かの分かれ道
上岡 龍次 2022/11/29(火)
●これまでとは異なる動き
中国の大半でゼロコロナ政策による都市封鎖が実行されている。中国では都市封鎖されると餓死する可能性が高い。さらに火災になると助からないこともある。実際に11月24日新疆ウイグル自治区のウルムチで火災が発生した。この火災で10人が死亡したとされる。
■中国でコロナ規制抗議拡大、上海では「共産党・習近平退陣」の声
https://jp.reuters.com/article/idJPL6N32N009
25日にはウルムチで抗議行動が発生。その後中国共産党への抗議活動が全土に拡大する。さらに習近平退陣まで口にされるようになり、中国全土は天安門事件前夜の様相を呈するまでに至った。
●ウルムチの衝撃
11月24日新疆ウイグル自治区のウルムチで火災が発生した。この火災で10人が死亡したとされる。これは都市封鎖の悲劇に終わらず、意図的な殺人の可能性がある。下記の画像は現場の状況とされる。
https://twitter.com/AboutUyghurs/status/1596427458722791424
これは世界の人権団体が見ない現実。人権団体は人権よりも金で動く。金のためなら人権を無視する。中国がスポンサーなら無視する。違いますか?
これは中国共産党がしている悪事であり、意図的な殺人の疑いがある。
これまでは中国共産党による恐怖政治は成功していた。だがゼロコロナ政策を追求した都市封鎖は不満だけでなく恨みを蓄積した。24日の火災発生の翌日25日にはウルムチで抗議活動が発生。その後中国全土で抗議活動が発生した。一部の抗議活動ではなく上海・北京・日本の新宿でも抗議活動に至っている。
https://twitter.com/spinel_jp99/status/1596813167057055744
中国では国防動員法が採用されている。中国共産党が命令すれば中国人民は戦争の道具になるはず。それが日本でもウルムチの火事で抗議している。既に一部の抗議から中国全土に波及し国外でも抗議が行われている。放置すれば易姓革命となる運命の分かれ道に到達したと思われる。
●易姓革命か第二の天安門事件
中国では人が集まれば易姓革命の種になる。しかも抗議活動となれば易姓革命への道に進む。だから中国共産党は武装警察・人民解放軍を用いて鎮圧してきた。だが今回は短期間に中国全土に影響が拡大。習近平の選択は人民解放軍を用いた天安門事件方式の解決か毒ガスを使った解決の選択を迫られていると思われる。
今の抗議活動は平和的。だが暴力的な抗議活動に変われば武装警察でも止められない暴動に拡大。それは易姓革命だから習近平には命取り。こうなれば人民解放軍を用いた第二の天安門事件で解決することになる。だが今回は人民解放軍を用いるには規模が大きい。さらに人民解放軍を用いて解決するにしても時間が掛かる。
だが毒ガスを用いれば中国全土の抗議活動・暴動を短期間に解決できる。何故なら世界の人権団体は中国共産党がすることは黙認。金のためなら人権で商売するのだから黙認するだろう。さらに人民解放軍を用いるよりも“疫病で大量死した”と宣伝できる。
ないと言えるのか? これまで中国共産党は人権を無視している。今の状態で習近平は退陣できない。仮に退陣すれば縛り首は避けられない。それを知っているなら習近平は突如第二の天安門事件方式で解決するか毒ガスを用いた解決を選ぶはずだ。
●ゼロコロナは意図的な殺害計画か
習近平は弱毒化した武漢ウイルスでもゼロコロナ政策を掲げた。弱毒化すると都市封鎖やPCR検査は無意味。都市封鎖・PCR検査はワクチンが無い時に使われる手法だから、ワクチンがある時に実行すれば不満が蓄積されるのは当然。しかも都市封鎖する時に住民への水・食料・医薬品が保証されない。これでは餓死・病死する。
仮に習近平が、意図的に国民を殺すことが目的で都市封鎖を実行していたら?
ウルムチの火災も悪意があり住民の脱出を妨害している。これは意図的な殺人でありゼロコロナ政策を看板にした殺害計画としか思えない。さらに意図的に国民の暴発に誘導しているとすれば、今回の中国全土の抗議は第二の天安門事件の予兆となる。
だが習近平には予想外の抗議の可能性もある。そうなると対策が決まらず迷走しているとすれば易姓革命に至る。どちらにしても、今の中国は易姓革命か第二の天安門事件になるかの運命の分かれ道。