パルデンの会

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サウジアラムコは、中国北東部(旧満州)に 100 億ドル規模の石油精製ならびに石化コンプレックスを建設すると発表した。ところが、サウジの金融異変は欧州で発生したクレディスイスのAT1債権が紙くず化したことで最大の被害を被ることになり、3月27日、サウジナショナルバンクのフデイリ会長が責任をとって辞任した。

それからどうした、どうした、!!!!

金ない中国がどれだけがんばれるか???

 

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)3月29日(水曜日)
        通巻第7689号 <前日発行>
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 中沙密約の正体はこれだったのか
サウジ、中国に新規100億ドルの製油所建設。総計日量50万バーレル供給
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 サウジアラビアが米国と露骨に距離を置き、中国が企図するペトロダラー体制への挑戦に協調姿勢をみせた。ドル基軸システムに風穴を開けようとしていることになる。
 昨師走にサウジを訪問した習近平が石油代金の人民元決済を要求し、サウジは「時期尚早」としたが、舞台裏では着々と長期計画が進んでいたのだ。

 サウジアラムコは、中国北東部(旧満州)に 100 億ドル規模の石油精製ならびに石化コンプレックスを建設すると発表した。この大規模製油プラントは日量30万バーレルを精製し、このうちの20万バーレルを中国に供給する計画。アラムコと中国企業 2 社との合弁事業となり、建設工事は23年後半開始、完成は2026年の予定。

 すでに昨師走にアラムコはシノペックと組んで日量32万バーレルの製油所コンプレックスを建設するとした契約とは別の新規案件である。
しかもアラムコは中国石油コンプレックスの10%の株式を36億ドルで取得することで合意している。サウジは本格的に中国と組むということである。
 こうしてアラムコはサウジ国内精製能力の拡充をはかりながら同時に中国で精製および石油化学への投資を優先してきた。あわせて日量50万バーレル!

 ところが、サウジの金融異変は欧州で発生したクレディスイスのAT1債権が紙くず化したことで最大の被害を被ることになり、3月27日、サウジナショナルバンクのフデイリ会長が責任をとって辞任した。
フデイリ会長はクレディスイスの破綻が伝わったときに「追加出資はない」と拒否したことが破綻の切っ掛けとなったとされた。
     ◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□☆◎き☆□☆◎