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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023) 6月21日(水曜日)
通巻第7804号
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中国が密輸するフェンタニルでアメリカ人7万人が死亡
これは中国がしかける対米アヘン戦争ではないのか
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ブリンケン国務長官の訪中は『歓迎』されなかった。赤絨毯の出迎
米中の冷たい空気をほぐすなどと最初から無理な話だったが、コミ
中国の対米関係における五つのNOとは
(1) 新冷戦をのぞまない
(2) 体制転覆を求めない
(3) 中国に反対する同盟強化をのぞまない
(4) 台湾独立に断固反対する
(5) 中国と衝突する意思がないことを明確に
ブリンケンは秦剛外相、王毅政治局員、そして習近平主席と面談し
最大の懸案は台湾防衛である。在台湾アメリカ人はおよそ8万人と
さてブリンケンが習近平と面談のおり、人民大会堂の会議室の真ん
蓮は「清心、神聖、離愛」を象徴する。仏陀は蓮の台座に座って瞑
ブリンケンは中国を離れる前に記者会見を行い、次のことを言って
「人権、異常気象、環境対策、ウクライナなど幅広く議論した。米
そしてブリンケンは、「フェンタニル問題で話し合ったこと」と言
▼フェンタニル密輸でアメリカ人7万人が死亡。これぞ「アヘン戦
「アメリカ人18~45歳の死因のトップが、心臓疾患や癌、自動
フェンタニルは米国で「チャイナガール」と呼ばれる。
だれもが知っている。中国からの密輸であることを!
米国に流通する違法フェンタニルの90%以上が中国から来ている
5月30日、米国は「麻薬フェンタニルの密造に関与した」として
以前は国際郵便などで直接購入して捌くような売人が幅をきかせて
輸入管理強化や中国人に対する制裁措置などの対策を米国が講じる
結局、中国が違法薬物の輸出規制への協力を強化しないため、いつ
これをブリンケン国務長官は公式の場で中国に抗議したのである。
フェンタニルは患者の苦痛緩和鎮痛薬。中国起源の化学物質がメキ
さて日本の報道のあり方に一言。米中外相会談ならびにブリンケン
順番が間違っていないか。日本の新聞はどこの国の新聞なのか。