パルデンの会

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大躍進では雀も「粛清」され、かえって害虫が蔓延り、ネズミ、蝗の被害が拡がって、少なく見積もっても2000万人、最悪で5500万人が亡くなった。大躍進政策に反対した人たちは拷問され処刑され、大躍進とは大破滅だった。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)7月12日(水曜日)弐
        通巻第7820号 
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 食糧自給体制を構築せよ(習近平)。公園、緑地を破壊し耕作地に転換
  あの毛沢東大躍進政策の大失敗を思い出さないか
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 昨今、中国では公園や森林の破壊が進んでいる。飢饉が迫り、急遽、農耕地に転換して農作物を増産する目的である。

 また既存のバナナやトウモロコシ畑を、収穫を待たずにブルドーザをもってきて破壊し、適正な農作物への切り替えろと強要し、各地で農民の不満が爆発している。緑地帯ははげ山に公園は地盤が農耕に適さないため地盤改良が必要だが、上からのノルマは果たさなければならない。

 「あれだけカネをかけて造成した公園をこわして麦を植えよ、っていわれたけど」と動員された農民が嘆く映像が世界に流れた。  
 しかし山稜では米も小麦も育たず、山奥で栽培しろと言われたサツマイモは痩せ、新しい農地は枯れ、斜面に急増した水田や小麦、そのために木々を伐採したため保水力がなくなり、豪雨で流された。
あれもこれも中国共産党が呼号した「食糧安全保障」の犠牲となった。

 嘗て毛沢東は『大躍進政策』を打ち立て、鉄鋼増産を達成してみせるとしてノルマを課した。
寺院などが破壊され釣鐘などは溶鉱炉へぶち込まれ、貧困家庭からも鍋釜が徴用されて、炉をつくるためには城壁や建築物のレンガが流用され、一方で農地は荒れた。食べるものがなくなり餓死者が急増した。

 結局、1958年五月から61年一月までの三年間で1117トンの鉄が創られたがそのうちの60%は鉄まがいの屑だった。

大躍進では雀も「粛清」され、かえって害虫が蔓延り、ネズミ、蝗の被害が拡がって、少なく見積もっても2000万人、最悪で5500万人が亡くなった。大躍進政策に反対した人たちは拷問され処刑され、大躍進とは大破滅だった。

 歴史は繰り返す?

       ◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□☆◎き☆□☆◎