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【小池都知事学歴詐称問題】 嘘は泥棒の始まりという諺は まだまだ生きている言葉である それは日本人のみが理解できる言葉で、似非日本人には理解できない。

小池都知事学歴詐称問題】告発者たちとカイロ大学の言い分は、なぜ真っ向から食い違うのか?

2024.4.15(月)黒木 亮
JB Press
 
 
4月12日、定例会見で記者の質問に答える小池百合子東京都知事(写真:共同通信社
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4年前、JBpressで黒木亮氏が徹底追及した小池百合子東京都知事学歴詐称疑惑が再び大問題となっている。小池都知事の元側近が月刊「文藝春秋」にて、4年前に都知事自ら隠蔽工作をしていたとの手記を公表したことがきっかけだ。手記によれば、この隠蔽工作により駐日エジプト大使館のFacebookに、小池氏の卒業を認める“カイロ大学の声明文”が掲載された。その結果、小池氏らの目論見通り、疑惑追及の力は失われていったという。小池氏側の工作の実態が明らかにされた今、黒木氏が改めて都知事の疑惑を論じる(JBperss編集部)

「証言」と小池氏・カイロ大学の主張が食い違う理由を解明する

(黒木 亮:作家)

 小池百合子東京都知事の側近といわれた元都民ファーストの会東京都議団政務調査会事務総長、小島敏郎氏が、「大学を卒業していない小池さんは、(カイロ大学の)声明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとしたのです」という衝撃的な告発文を文藝春秋に発表した。小島氏は高い倫理観を求められる弁護士でもあり、告発は非常に重い。

小池都知事による学歴詐称疑惑隠蔽の経緯を告発した元側近の小島敏郎氏(写真:共同通信社
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 これに対し、小池氏は4月12日の定例記者会見で、「カイロ大学が自分の卒業を認めている。卒業を認める資格があるのは大学だけ」と述べた。

 確かに、カイロ大学文学部日本語学科長だったアーデル・アミン・サーレハ氏が、「(小池氏は)1年時にアラビア語を落としているようだが補習でクリアし、4年間で卒業している」と日本のメディアの取材に回答したりしており、同大学が小池氏の卒業を認める姿勢を窺わせる。

 一般の人々にとって、小島氏やかつてカイロで小池氏の同居人だった北原百代氏らの証言と、カイロ大学の姿勢が真っ向から食い違っているのをどう理解したらいいのか戸惑うところだろう。

 結論から言うと、小池氏が持っている卒業証書類は、卒業実態なしでもらえる「complementary certificate」(直訳は「プレゼントの証書」)の可能性があると筆者は考えている。

乱発された不正卒業証書

 かつてSNSもなく、政府に不利な記事は一切書けないメディアしかなかった近年まで、表ざたになることはなかったが、カイロ大学などエジプトの国立大学では、長年にわたって教授や職員が関与し、“不正卒業証書”の発行が行われてきたと根強く言われている。英語では「complementary certificate」と呼ばれ、直訳は「プレゼントの証書」だが、実態は“不正卒業証書”である。

 この事実について筆者は、2016年から2019年にかけ、数回の現地取材を行い、数多くのエジプト人から証言を得た。と言うより、否定するエジプト人は1人もいなかった。

 証言の例を挙げると、次の通りである。

 カイロ大学とアイン・シャムス大学(カイロにある別の国立大学)の職員は、サダト政権(1970~81年)・ムバラク政権(1981~2011年)下において、大学で勉強したこともない多数の国内外の政治家、有力者、その関係者に学士の“不正卒業証書”が与えられたと述べる。小池氏が卒業したとしている1976年はまさにサダト時代である。

 エジプト最大の国営日刊紙「アル・アハラーム」や「アルジャジーラ」などで20年以上にわたって記者を務めたベテランのエジプト人ジャーナリストは「エジプトの有力政治家が『この人物を卒業生にしろ』と命じれば、学長は職員に命じて卒業証明書や卒業証書を作らせる。筆者が「それは政治家のプレッシャーに屈してそうするということか?」と訊くと、苦笑して「プレッシャーは必要ない。エジプトでは当たり前のこと。事務的に処理されるだけ」と答えた。

 カイロ大学マスコミュニケーション学部を卒業し、エジプト政府の機関で働くジャーナリストは、やはりサダト政権・ムバラク政権下において、多数の“不正卒業証書”が発給されたと指摘する。

 日本の公的組織に勤務するカイロ大学卒の管理職のエジプト人男性は「金やコネでカイロ大学の卒業証書を手に入れることは、十分あり得る。日本の重要人物の関係者ならば、日本との関係をよくするために、エジプト政府と話してのことかもしれない」と言う。

 日系新聞社のカイロ支局にリサーチャーとして勤務する女性は「政治家が『この人物を卒業したことにしろ』と言えば、当然、卒業したことにされて、“不正卒業証書”が発行される」と述べる。

 小池氏は、このような「complementary certificate」を手に入れられる強力なコネを持っていた。すなわち小池氏の父、勇二郎氏が、当時のエジプト副首相兼文化・情報相アブドル・カーデル・ハーテム氏と昵懇で、カイロ大学入学に際しても、同氏の働きかけで関西学院の数ヶ月間とカイロ・アメリカン大学の数ヶ月間を足して1年間とみなしもらい、カイロ大学の2年生に編入できることになり、授業料も入学金も無料になった」と小池氏が喜んでいたと北原百代氏は証言している(もし本当なら、国の編入ルールに反する不正入学である)。

内部の記録も完璧に書き換えられる

 では、「complementary certificate」が発行された場合、大学内の記録はどうなるのか?

 先のベテランのエジプト人ジャーナリストは「職員は入学記録や初年度の成績などを参考に成績表も偽造し、大学内の記録も含めて形式的に完璧にする。したがって書類だけを見れば瑕疵がない」と述べる。もし小池氏が持っている卒業証書類が「complementary certificate」ならば、小池氏の成績表や卒業生名簿(そのようなものがあるならば)等を含め、大学内の記録も卒業したように整っているということだ。

カイロ大学は実質的“共犯者”

 もし内部の記録も完璧に書き換えられ、小池氏が卒業したということになっていれば、カイロ大学の今の幹部らは、それに従って「卒業した」と答えるしかない。

 小池氏がカイロ大学2年に編入したのは1973年10月で、その前の一年間はカイロ大学に行っていないことは、北原百代氏が物証(手紙)によって明らかにしている。ところが、カイロ大学は、小池氏は1972年10月に1年生として入学したとしている。事実とまったく違うカイロ大学の説明は、彼らの内部記録が書き換えられている可能性を示している。

 また小池氏は自著『振り袖、ピラミッドを登る』の中で「1年目は落第した」と述べている。その結果、早くても1977年にならないと卒業できない。しかし、カイロ大学は、小池氏は1976年に卒業したとしている。これは小池氏自身の著書の内容とも真っ向から食い違っており、やはり書き換えの可能性を示唆する。

 大学幹部らには小池氏を卒業したことにしたい別の動機もある。対外債務の返済負担にあえぐエジプトにとって、日本は主要援助国の一つで、援助獲得が至上命題の政権にとって非常に重要な国である。もしカイロ大学が、日本の有力政治家の卒業を否定したりすれば、エジプト政府から大学幹部がどういう処罰を受けるか分からない。

 筆者が取材した際、カイロ大学の当時の文学部長アフメド・シェルビーニ氏は、「カイロ大学では2年前から小池氏に関する書類を出す場合は学長の承諾が必要になった」と述べた。通常ルートで正々堂々と卒業したのであれば、このような承諾は要らないはずだ。またカイロ大学の職員の1人は「小池氏の件は、政府の上層部が関与しているのではないかと思う」と話した。

いまさら語れない「真実」

 さらにもう一つ別な動機もある。カイロ大学にとっては、「complementary certificate」のことが表沙汰になれば、内外での面目を失うので、今さら小池氏は卒業していないと言えないのである。

 結論を一言で言うと、カイロ大学と小池氏は、“同じ穴のムジナ”である。

 カイロ大学文学部(オリエント言語学ヘブライ語専攻、1995年中退)の学生経験がある浅川芳裕氏も、2018年6月に一連のツイッターで次のように述べている。

「小池氏の詐称疑惑についてカイロ大学に問い合わせれば済む話ではとの質問がくるが、そんなヤワでマトモな大学ではない。拙著『カイロ大学』読者はご存じのとおり、大学権力を完全に掌握しているのは軍部・情報部。カイロ大学は1954年、軍部に粛清され革命評議会下に置かれて以来その伝統は続いている。現在、軍事独裁政権トップ(シシ大統領)がカイロ大学長ならびに各学部長の任命権を持っている。学科長は軍部の息のかかった学長の任命。つまり、これまで日本のメディアからの取材に対し、小池氏を卒業生として認めたり、都知事就任を祝福した学長、文学学部長、学科長らは同じ穴のムジナなのだ」

 日本のメディア関係者の中には、今ごろになってカイロ大学に確認すればいいとか、卒業生名簿をもらえばいいなどと言ったりしている人がいるが、エジプトのことを知らなすぎるとしか言いようがない。もし内部の記録が書き換えられていれば、カイロ大学はどんな書類でも作って出してくる。

 小池氏に何か証拠を求めるのなら、カイロ大学の書類ではなく、疑念を投げかけられている学業実態があったと説明がつく証拠である。

公職選挙法違反の疑い

 学業の実態なくして、卒業証書らしきものを所持していることは、学歴と言えるだろうか? 答えは当然ノーだろう。ノーなら、公職選挙法の虚偽事項公表罪に該当する可能性がある。

 かつてハワイにパシフィック・ウエスタン大学という大学(2006年に閉鎖)が存在し、30万円出せば博士号をもらうことができた。小池氏のケースはこれと似たようなものだ。考古学者の吉村作治氏(元早稲田大学教授)は同大学から博士号を買っているが、そんなものが国内外で学位として認められるはずもなく、本人は「冗談だった」としている。

学業実態がないこれだけの証拠

 小池氏に学業実態がないという証言や証拠は山ほどあり、小池氏はこれらに対し、具体的な反論や説明は今までほとんどしていない。全部を挙げると長くなるので、ここでは主なものだけを挙げる。

1.カイロで同居人だった北原百代氏は、小池氏が1976年5月の学年末試験で落第し、4年生になれてもいなかったので、追試も受けられなかったが、同年秋にサダト大統領夫人が来日した際に、非公式のアテンド係として潜り込み、カイロ大学首席卒業という嘘の経歴を使い始めたと、当時の手紙などの証拠にもとづいて証言している。小池氏はこれに対し、ろくな釈明もしておらず、名誉毀損訴訟を起こしてもいない。訴訟を起こしても勝てないと思っているからだろう。

2.先に述べた通り、小池氏は自著で「1年目は落第した」と述べており、それならば、早くても1977年にならないと卒業できない。しかし、卒業したのは1976年10月としている。この点は石井妙子氏が『女帝 小池百合子』で指摘し、都議会でも上田令子都議(江戸川選挙区)らが複数回にわたって質問しているが、小池氏は説明や答弁を拒否している。

3.小池氏は昔から「文学部社会学科では卒論はなかった」と述べてきたが、筆者は2018年9月に、カイロ大学文学部社会学科を1976年に卒業した現役のカイロ大学教授に会い、学科生全員に卒業論文提出が義務付けられていたことを確認している。このことを都議会で問いただされた小池氏は、「記憶」という語を連発し、「アカデミズムに進むような人は卒論を書く」と答弁した。これは“珍説”と言うほかなく、4年生に進級していなかったので、卒論のことを知らなかったためと思われる。

難関大学で学位を取得したとは考えられない語学力

4.都議会において、小池氏が充足して卒業したと述べるカイロ大学卒業のために必要な条件はいかなるもので、学籍番号は何番だったかを、上田都議から質問されているが、小池氏は答弁を拒否している。

5.イスラム思想研究者でアラビア語通訳の飯山陽氏(東大博士)は、小池氏のアラビア語でのインタビュー動画を見て、小池氏のアラビア語は2歳児レベルと断じ、筆者と一緒に小池氏のインタビュー動画を見たエジプト人ジャーナリストは、日本で6ヶ月勉強した程度と断じている。飯山氏は小池氏のアラビア語を評価する動画の中で、小池氏のアラビア語は「気持ち悪い」と10回くらい言っているが、筆者も同感で、年数が経って衰えることを考慮に入れても、「とてもよい面会」を「とても美味しい面会」と言い間違えるなど、アラビア語で大学教育を受け、試験を突破できたとは到底思えない。

 なおこうした批判が出るたびに、小池氏や支持者と思われるX(旧ツイッター)のアカウントから、小池氏が故ヤセル・アラファトPLO議長など要人の通訳をしているとする写真が拡散されるが、あれは写真を撮っていただけである。筆者は「小池百合子は要人のインタビューや会談があると、『わたしに通訳をやらせてくれ』と外務省やテレビ局に猛烈に売り込んできて、エジプト口語交じりの滅茶苦茶なアラビア語で通訳の真似事をし、写真を撮り、その写真を持ってまたテレビ局に売り込みに行く」と呆れていたのを、当時の外務省や中東駐在の商社マンたちから直接・間接に聞いている。

 小池氏が、本当にアラビア語ができるのなら、やって見せればいいだけの話で、都議会でアラビア語での答弁を求められても逃げているのは、できないからに他ならない。

6.2020年6月15日に公開された卒業証書、卒業証明書にも数多くの疑問点が残る。石井妙子氏は著書の中で、小池氏は、タレント時代に手に入れた卒業証書は作りが杜撰だったため、『振り袖、ピラミッドを登る』の扉では、アラブの民族衣装姿の自分の写真とコラージュして隠し、その後、公開した卒業証書を手に入れたのではないかと推測している。

2020年6月に小池都知事が公表したカイロ大学の卒業証書と卒業証明書(写真:つのだよしお/アフロ)
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小池氏の著書『振り袖、ピラミッドを登る』に掲載されたカイロ大学の卒業証書
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 2020年6月に公開された卒業証書は、1978年11月に作成されたと書かれているが、エジプト外務省の認証もなく、収入印紙も貼られていないため、本当にそのころ作成されたものか確認のしようがなく、石井氏の推測を否定できない。またアミード(学部長か学生部長)のサインが、この年度の卒業証書のアミードのサインと異なっている。

 卒業証明書のほうは、左下のスタンプの鷲のマークと上部にある「カイロ大学」という文字は読めるが、スタンプの下部にある部署名が判読不能である。またそれにくっ付くようにして逆さに押されているスタンプは「クッリーヤ(学部)」の文字は読めるが、何学部かは判読不明である。この点は、2人のエジプト人に見せたが、やはり「読めない」との回答だった。

 小池氏に関わる敬称・動詞・形容詞・人称代名詞がすべて男性形で書かれているのは従来から指摘している通りだ。学部長のサインもこの年度の文学部の卒業証明書にあるサインと異なっている。これらについても、小池氏はほとんど何も説明していない。

卒業しているなら「工作」は不要のはず

7.小池氏は、都議会やメディアで再三要求されたにもかかわらず、長年にわたって卒業証書や卒業証明書の公開を拒んできた。これは正規のルートで卒業していないので、自分が持っている証書類が本物かどうか、自信が持てなかったのだろう。正規のルートで堂々と卒業したのなら、50回でも100回でも公開してきたはずだ。

 今回小島敏郎氏に告発されたカイロ大学の声明文発出に関する工作も、卒業証書と同証明書の公開を何とか回避しようとしてのもので、正規のルートできちんと卒業した人間が、こんなおかしなことをやるはずがない。

 なおカイロ大学声明文発出は、小池氏のかつての盟友である若狭勝弁護士が指摘する通り、私文書偽造にあたる可能性があり、本当に学長が署名したのか、誰がどのようにエジプト大使館に掲載を依頼したのか等、詳細な経緯を詳らかにする必要がある

 小池氏は、4月12日の定例記者会見で「毎度毎度選挙のたびにこうした記事が出るのは残念であります」と述べたが、記事が出るのは当たり前である。小池氏は学歴の問題が出るたびに、「カイロ大学も卒業を認めている。卒業証書もある」で逃げようとし、山ほどある疑惑に対して具体的な説明をほとんどしていない。

 疑惑を晴らしたいなら説明すべきであると言いたいところだが、北原百代氏の告発からすでに6年近くが過ぎ、そもそも疑惑はそのずっと以前から指摘されていたことだ。小島氏の証言で疑惑は決定的となり、もはや「クロ」と断定すべきときが来たと筆者は考える。

【黒木 亮】
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学上級アラビア語コース修了・同大学院(中東研究科)修士。銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資や航空機ファイナンスなどを手がけ、2000年に『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品は『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『島のエアライン』『アパレル興亡』『地球行商人 味の素グリーンベレー』『メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫』『マネーモンスター』など。大学時代は競走部に所属し、箱根駅伝に2度出場した。ランナーとしての半生は自伝的長編『冬の喝采』に綴られている。1988年から英国在住。

 

■著者による「小池都知事学歴詐称疑惑」追及記事
徹底研究!小池百合子「カイロ大卒」の真偽〈1〉「お使い」レベルのアラビア語(2020.1.9)
徹底研究!小池百合子「カイロ大卒」の真偽〈2〉卒論の”嘘”(2020.1.11)
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徹底研究!小池百合子「カイロ大卒」の真偽〈5〉カイロ大学の思惑(2020.1.17)
【最終回】小池百合子「カイロ大卒」の真偽 卒業証明書、卒業証書から浮かび上がる疑問符(2020.1.19)
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【English edition】
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.1) "Elementary" level Arabic(2020.5.26)
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.2) Lies about the graduation thesis(2020.5.28)
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.3) "Fake degree certificates" rampant in Egypt(2020.5.30)
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.4) Another Suspicion; "Fraudulent Transfer”(2020.6.1)
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.5) Probable intention on the Egyptian side toward this matter(2020.6.3)
Allegations of fake university degree haunt Tokyo Governor Yuriko Koike (vol.6) Problems with Degree Certificates(2020.6.5)