![チベットの政治犯が重病で入院 チベットの政治犯が重病で入院](https://www.rfa.org/english/news/tibet/political-prisoner-hospitalized-severe-illness-06282024155617.html/@@images/c9d9f7a0-cee7-4cba-a75c-05fa6e2f3503.jpeg)
分離主義行為と社会秩序の乱れに関与した罪で懲役4年半の刑に服しているチベット人作家でチベット語保存活動家が、重病のため病院で治療を受けていると、チベットの情報筋2人が明らかにした。
サブチェというペンネームでも知られるトゥプテン・ロドエ氏は30代で、四川省カンゼ・チベット族自治州セシュル県(中国語ではシク)出身である。
彼は2021年10月に逮捕され、6か月間拘留された後、国家の安全と統一に対する脅威とみなされる記事を書いたとして、2022年6月に懲役4年5か月の判決を受けた。
安全上の理由から匿名を希望した情報筋によると、ロドエ氏はダルツェド(中国語で康定)の刑務所に拘留されており、そこで重労働、不十分な食事、劣悪な生活環境など、厳しい状況に耐えてきたという。
当局はロドエ氏が治療を受けていると述べたが、病状や病院の場所は明らかにしなかったと関係者は語った。
ロドエ氏の逮捕は、チベットの作家、知識人、文化人に対する大規模な取り締まりの一環である。彼らは通常、長期間にわたり、居場所も明らかにされずに、不当に投獄されている。彼らの多くは、中国政府統治下のチベット民族地域の状況について意見や情報を共有した後に逮捕された。
判決後、彼の家族は中国当局から嫌がらせを受け、2人の子供は学校に通うことを禁じられた。
チベット語、中国語、英語に堪能なロドエ氏は、仏教の精神的権威においてダライ・ラマに次ぐパンチェン・ラマが四川省に設立した学校で学んだ。
中国政府から仕事のオファーがあったにもかかわらず、彼は作家として独立して働くことを選び、北京がチベットの宗教や文化とともに抑圧しようとしているチベット語について広範囲に執筆し、アメリカの国歌や古代ペルシャの詩人の詩をチベット語に翻訳した。
中国警察は以前、ロドエ氏にそのような記事を書くのをやめるよう警告していたが、同氏は書き続けたと、ロドエ氏の友人がラジオ・フリー・アジアに以前伝えた。
RFA チベット語版の Tenzin Dickyi による翻訳。Roseanne Gerin と Matt Reed による編集。