道教 神学校は「思想と政治教育を第一に」
孟耀廷 |
中国道教学院2024年度新入生向けの開校式で、中国道教協会の官僚らが「道教の中国化」の意味を明らかにした。
孟耀廷
道教は中国の典型的な宗教であり、おそらく中国文化の最も典型的な表現です。しかし、道教信者は道教を「中国化」すべきだと絶えず言われています。これは、「中国化」が宗教を中国の文化や伝統に適応させることを意味しないことのさらなる証拠です。道教は中国の伝統と文化「そのものです」。中華人民共和国における「中国化」とは、宗教を中国共産党のイデオロギーに適応させ、聖職者を政府とそのイデオロギーのスポークスマンにすることを意味します。
「中国化」は聖職者の教育から始まり、道教でも同様である。北京の白雲寺にある中国道教学院は、中国最高峰の道教教育機関である。
9月6日、中国道教学院は2024年度新入生のための開校式を開催した。式典は中国道教協会会長であり、中国道教学院学長でもある李光復氏が司会を務めた。式典の冒頭、参加者全員が起立し、国歌を斉唱した。
李光復学長は演説で、「中国道教学院は、習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想に導かれ、愛国心と宗教の原則を受け入れてきた」と述べた。同学院は「 2021年全国宗教工作会議の精神と中国共産党中央委員会の宗教工作に関する決定を実行し、政治・思想の指導を優先し、人材育成に社会主義の中核的価値観を取り入れ、何よりも思想・政治教育を重視してきた」と李氏は述べた。
外部講師を代表して江守成教授は学生たちに「視野を広げ、社会的な責任感と歴史感覚を強め、知識を意欲と行動に変えてほしい」と呼び掛けた。
江氏は学生たちに「道教と社会主義社会の融合を推進し、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に貢献する」よう激励した。
習近平の代表的なスローガンがいたるところに見られ、中国最高の道教神学校では「宗教」ではなく「思想と政治の教育」が「第一」であると明確に主張されていた。これが「道教の中国化」の本当の意味である。
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