パルデンの会

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10月24日からサラエボで開催される「世界ウイグル会議」に対して、中国は執拗且つ露骨な妨害活動を続けていた。脅迫、暴力、フェイク情報、ハッカー攻撃、参加者への出国停止要請

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)10月24日(木曜日)弐
        通巻第8474号   <前日発行>
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第八回「世界ウイグル会議」を中国が露骨に妨害工作
全参加者のアカウントにハッカー攻撃、家族を脅迫
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 10月24日からサラエボで開催される「世界ウイグル会議」に対して、中国は執拗且つ露骨な妨害活動を続けていた。脅迫、暴力、フェイク情報、ハッカー攻撃、参加者への出国停止要請から、はては「テロリストだから逮捕せよ」などと叫んでいる。

三年ごとの「世界ウイグル会議」には世界各地から代表者があつまり、中国の弾圧実態の報告、人権蹂躙の模様を世界に発信する重要なイベントである。ことしは第八回大会でおそらく日本からも代表者が出席する。前々回の東京大会は、筆者も取材しラビアカーデル代表らにインタビューした。

ウイグルの人権を擁護する団体は中国政府からの執拗な脅迫、嫌がらせに直面しているが、最近の嫌がらせは特にひどいという。 
たとえばウイグル会議メンバーのメールアカウントにハッカー攻撃をくわえる。それも身元不明のハッカーが、世界ウイグル会議の代表や候補者、外国国会議員を含む参加者全員に「会議が延期された」と虚偽メールを送信していた。
メンバー全員のメールアドレスをすでに掌握していることも驚きである。

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの中国大使館は「会議を完全に中止するよう」サラエボ当局にも圧力をかけ、ドイツ国籍の元WCHR会長ドルクン・イサ氏を逮捕するよう地元当局に要請した。

 関係者によると、中国当局はオーストラリア、ドイツ、アイルランド、トルコなどの代表者も直接標的にし、或いは新疆にいる家族を脅迫するなど、大会に出席しないよう圧力をかけた」という。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの元中国局長ソフィー・リチャードソンは、「中国政府は批判を黙らせるために世界中のウイグル族人権団体や活動家を長年標的にしてきた」とし、「最近のハラスメントはまさにその最新の例です。逆に中国共産党がいかに脅威視しているかの現れでもあります」と述べた。

 人権団体と複数の西側政府は、新疆ウイグル自治区(「東トルキスタン」が正式名称)のウイグル族に対して大量虐殺と人道に対する罪を犯したとして中国政府を非難している。
むろん、中国政府はこの地域におけるいかなる不正行為も否定している。

 それにしてもサラエボとは!
1914年6月28日、第一次世界大戦サラエボにおけるオーストリア皇太子暗殺から始まったのだ。
暗殺現場はサラエボの繁華街、ビルの壁面に石碑が埋め込まれていて、多くの人々がここで写真を撮っていた。道路を渡ると路面電車が驀進していた。
 ☆○◎☆み◎☆◎○や○☆◎○ざ☆○◎☆き☆◎○☆