パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

東南アジアでは中国人をめぐる不可解な話が続く、日本も兵庫県知事を巡り、知事支援者の嘘からのネット中傷や不法あるいは幼稚な社会行動が、日本社会に深刻な影響を与えている

日本の道徳感から逸脱した県知事を選んだために、彼の周りに起きた不法あるいは法の隙間を利用した事件を起こし、内部告発者保護法に刑罰化が進められ、公職選挙法に数々の問題点が起き、改正や修正が兵庫県知事選挙の状況を通じて加えられる予定であるが、

法律で動くはずの兵庫県政においても 知事そのものが県の内部情報の県職員による外部に持ち出しに関係あると言われ、知事そのものが 即時の書類の差し止めや回収を、行わないなど 非常識な兵庫県政が続いている。

似非日本人による行政・立法  運営は 将来の中国を含む異国の日本社会への侵入・進駐・支配を想像できるものである。

 

   タイで中国人1900人以上失踪の怪~ミャンマー国境でなにが起きている?

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ダイヤモンド・オンライン

 「出演辞退した俳優の代役で映画に出ないか?」1月2日、撮影のため飛行機でタイに向かった俳優が失踪した。心配したガールフレンドと弟が探しに行ったが、失踪から約一週間後に再会した彼は……。恐ろしいことに、最近の中国ではこうしたことが頻繁に起きており、1900人以上の人たちが姿を消しているのだ。フリーランスライター ふるまいよしこ【この記事の画像を見る】  年が明けたばかりの1月初め、中国のSNS界隈は大変な騒ぎになった。1月3日に映画撮影のためにタイ・バンコク入りした中国人俳優の王星さん(芸名は星星)が、上海にいる家族やガールフレンドの嘉嘉さんと取り続けていた連絡がその日の夜、ぷっつり途絶えてしまったというのである。  バンコクの空港から撮影チームが手配した車で移動中だった王さんの最後の連絡は、隣国ミャンマーとの国境の街メーソートから発されたことも、嘉嘉さんたちを不安にさせた。  というのも、中国人社会では、ここ数年来、タイやカンボジアミャンマーを巡る悪い噂が耐えないからだ。  「良い仕事があると言われて行ったら、薬をかがされ内臓を摘出された」という猟奇的な話から、現地におびき寄せた中国人あるいは観光客を誘拐して拘禁し、オンライン詐欺に加担させているという話もある。また、中国にいる家族のもとに高額な身代金を要求してくるケースも実際に報告されている。 ● ミャンマーやタイとの国境近く、中国人が詐欺のターゲットになっているエリア  2023年末にはそんな詐欺集団の本拠地の一つだった、中国雲南省との国境に近いミャンマー北部のコーカン地区で、同地域の管轄権を巡る内戦が起こった。同地はその昔、アヘン栽培で知られた地域だったが、その後業態をギャンブルや娯楽産業へと転換。そしてその新業態には、豊かになった中国人を狙った電話及びオンライン詐欺も含まれていた。  ミャンマー北部のコーカンはもとより「中国の領土だった」とも言われ、中国人との交易や行き来が盛んな地域だった。実際に同地を牛耳っていた5大家族はすべて中華系及びその末裔で、現地では中国語が普通に通じ、電力もネット回線も、またスマホ回線もすべて中国国内のそれが使われていたという。  そのため、「コーカンで一山当てることができる」という誘い文句に乗せられ、誘拐されたり、あるいは自らミャンマー密入国したりする中国人があとを絶たなかった。そんな彼らが詐欺グループに拘束されて強制的にオンライン詐欺に従事させられ、同地ではその詐欺産業を中心とした巨大な産業生態ができ上がっていた。

 それが次第に中国国内でも大きな社会問題として語られるようになった2023年末、中国当局は内戦騒ぎに便乗する形で同地区の詐欺グループの殲滅に乗り出した。詐欺グループの頭目だったとされる中国人家族や、グループに加担して詐欺を働いていた中国人らを中国国内に移送し、昨年12月には首謀者39人を起訴したと大々的に喧伝していた。  しかし、実際にはこの取り締まり作戦の後、同地のオンライン詐欺グループは南下を始め、ミャンマーとタイ、ラオス国境の山岳地域、いわゆるかつての麻薬「ゴールデントライアングル」と呼ばれた地帯や、さらに南のタイとの国境に隣接したもう一つのオンライン詐欺拠点とされたミャワディ地区に移動したという。  王星さんが消息を絶ったのは、まさにこのミャワディに隣接するタイのメーソートだった。

● 「出演辞退した俳優の代役で、映画に出ないか?」  王星さんは昨年12月末、SNSを通じて「顔十六」(注:「顔」は中国人の姓)と名乗る中国人から、タイの著名大型エンターテイメント会社が企画する映画に出演辞退した俳優の代役を持ちかけられたという。彼は2018年にも、やはりタイで映画を撮影したことがあったため、出演依頼を不審には思わなかったようだ。  しかし、スクリーンテストに合格した後になって、相手の言動に疑念を抱いた王さんは、一度は出演を断ろうとした。しかし、「もうこれ以上時間の余裕がない」と説得され、相手が準備した航空券で1月2日夜半発の飛行機に乗ったのだった。  王さんはまだ31歳。はっきり言って中国でも名を知る人はほとんどいないレベルの俳優で、「断ることで制作側に迷惑をかけると、後々影響するのが怖かった」と思い直したという。  そんな彼の「失踪」が大きな注目を浴びたのは、1月5日夜になって王さんのガールフレンドの嘉嘉さんが、かつて王さんが共演したことのある著名俳優らに向け、SNSを通じて王さん失踪を訴える書き込みを発したのがきっかけだった。特に有名女優の秦嵐さんがシェアしたことでその書き込みが爆発的に広まったとされる。  嘉嘉さんと王さんの弟は同時に上海の警察にも被害届を出そうとしたが警察は取り合ってくれず、「タイの中国大使館に申し出ろ」と告げた。そのため、二人はすぐさまバンコクに飛び、1月6日に現地の中国大使館に駆け込んだ。  この頃には中国のネットで王星さん失踪事件が爆発的なトピックになっていた。そのためだろう、大使館は前向きな対応を約束。一方で二人はバンコクの警察に「メーソート現地の警察に向かえ」と言われたが、大使館の介入で警察もメーソート現地との仲介をしてくれたという。● タイで救出された王さんは、丸坊主にされていた  そこからの王さん救出について大使館とタイ関係当局が実際にどのような連携を取ったのか、詳細はほとんど明らかにされていない。  だが、翌7日午前に「王さん発見、身柄を保護した」という情報が流れ、8日には保護された王さんがバンコクに到着、姿を現した。保護の消息と同時にネットには丸坊主にされた王さんの写真が駆け巡った。  この時点で流れたある中国メディアの報道では、王さん保護の第一報を伝えるタイメディアが、「王さんは車でミャンマー入りしようとしたところをミャンマー軍兵士に止められ、拘束されていた」と伝えていたという。つまり、立ち往生していた王さんをタイ側が救出したという意味になる。  そして、8日に開かれた記者会見でもタイ警察関係者は、王さんが保護されたときに「ミャンマー入りしたのは自分の意志によるもの」「ミャンマーで暮らす親戚を訪ねる予定だった」と答えたと発表している。  しかし、その後の報道によると、王さんが発見されたのは、ミャンマー国境の街ミャワディーにある、悪名高い電話詐欺団地の中だったという。また、実際に保護された王さんがタイの警察関係者を前に、詐欺団地の中で詐欺に従事するための訓練を受けさせられていたこと、また団地には約50人の中国人がいたことなどを英語で説明する動画も公開された。 ● 「顔十六」はたくさんの芸能関係者に声を掛けていた  ともかく、こうして王さんは無事救出され、1月10日には嘉嘉さんとともに上海に帰国した。彼も嘉嘉さんもタイ警察や中国大使館の行動、そしてネットユーザーたちの情熱に感謝を表しつつ、今回の事件でタイに影響が及ぶことを忌避するように、「ぼくはまたタイを訪れる」と述べている。  王さん事件を巡っては、彼を呼び出した「顔十六」の名前が出た時点で芸能関係者から次々と、「自分も顔十六に声をかけられたことがある」という声が上がっている。それだけではない、実際に王さんとほぼ同じ時期に、この顔十六に声をかけられてバンコク入りした男性モデルや撮影照明関係者がやはり消息を絶ったままだという訴えまで出てきた。 中国メディアによると、この顔十六はかつて中国の映画界で働いていた人物で、エキストラ俳優や撮影助手などを務めたことがあり、撮影現場の環境に詳しいという。  しかし、失踪者は芸能関係者だけにとどまらない。  今回の王さん救出騒ぎをきっかけに、ネットにはそれにあやかって「星星帰宅計画」と名付けられた名簿も出現。そこに書き込まれた、東南アジア、特にミャンマーで消息を絶ったとされる被害者の数は本稿執筆時でなんと1900人を超えている。また実際に、国連の人権高等弁務官事務所も2023年に、ミャンマー北部を含む同国内で詐欺に従事している/させられている中国人の数は12万人に上るとするデータを発表しており、この名簿に上がっているのは氷山の一角でしかないことがわかる。

● 王さんと一緒にいた50人の中国人はなぜ救出されなかったのか?  王さんは無事に解放された。だが、今に至るも事件がどうしてスピード解決したのか詳細は明らかにされていない。そして、彼と一緒にいた50人もの中国人が救出されなかったのか。さらに家族の訴えにもかかわらず、これほど多くの人たちが失踪したままなのはどうしてなのかについても、中国当局もタイ当局も、もちろんミャンマー当局も何も語らないままだ。  

ただ、タイ当局が失踪者を見つけ出す「手段」を有していることは間違いない。

 

王星さん保護時に彼がミャンマー入国口で拘束されていたなどと発表されたのも、当局が詐欺団地の中にまで乗り込むことができたことを隠蔽する意図があったのではないか。  事件を受けて、中国の民間では1月末から始まる春節休暇におけるタイ旅行ボイコットの呼びかけも盛り上がっている。実際にキャンセルする人も出ているが、自己意志によるキャンセルのために返金が叶わなかったり、難しかったりという問題も起きている。その一方で、「タイにはもう何度も行った。普通に楽しむ分には危険はない」と意に介していない人もおり、旅行料金にそれほど大きな変動は起きていないと報道するメディアもある。  中国当局はここに来てようやく、東南アジアで失踪した中国人の救出活動に積極的に取り組む意志を明らかにした。だが、どうやってそれを行うのか、王さん救出作戦の経験から学べることはあったのか、詳しいことはなに一つ語られないままだ。

ふるまいよしこ