パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

9月3日、中国共産党(中共)政府は「抗日戦争勝利80周年」軍事パレードを北京で開催する。西側諸国の首脳は出席せず、その名簿と各国の反応が注目されている

中国軍事パレードに西側首脳不在 抗日戦争勝利80周年を北京で開催

中国軍事パレードに西側首脳不在 抗日戦争勝利80周年を北京で開催
北京・天安門広場では、武装警察官が監視カメラの前で警備にあたる姿が見られた(STR/AFP)。
 
2025/08/29
 大紀元 

9月3日、中国共産党中共)政府は「抗日戦争勝利80周年」軍事パレードを北京で開催する。西側諸国の首脳は出席せず、その名簿と各国の反応が注目されている

8月28日の公式発表によると、26か国の首脳や政府指導者を招待したことが明らかになった。名簿の冒頭にはロシアのプーチン大統領北朝鮮金正恩が記載されている。さらにアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国の首脳らは含まれているが、西側諸国の首脳は一切出席しない

この名簿について、海外のSNSでは「先進国の出席はゼロ」「北朝鮮が2番目とは来賓の少なさを物語る」など、皮肉めいた声が多数寄せられている。

中国側は会見で、出席者としてロシアのプーチン大統領北朝鮮金正恩のほか、カンボジア国王、ベトナム国家主席、ラオス人民革命党中央委員会総書記、インドネシア大統領、マレーシア首相、モンゴル大統領、パキスタン首相、ネパール首相など、アジア地域の首脳を挙げた。また、モルディブカザフスタンウズベキスタンタジキスタンキルギストルクメニスタンベラルーシアゼルバイジャンアルメニア、イラン、コンゴ共和国ジンバブエセルビアスロバキアキューバミャンマーなどの首脳も名を連ねている。

中共外交部の洪磊(ホン・レイ)部長補佐は、一部の国会議長や副首相、国際機関の代表、元首脳も招待したと説明した。元日本首相の鳩山由紀夫氏、韓国国会議長の禹元植(ウ・ウォンシク)氏、シンガポール副首相、前ベルギー首相、前イタリア首相らも含まれる。

西側諸国が不参加の背景

西側諸国の首脳・政府指導者は、今回は誰も出席しない。中共外交部の郭嘉昆報道官は記者会見で「参加する外国指導者についてはすでに公開しているので、各自で確認してほしい」と述べただけ。

日本政府は外交ルートを通じてヨーロッパやアジア諸国に対し、今回のパレードへの出席を控えるよう要請したとみられる。

時事評論家の李林一氏は「10年前の北京軍事パレードには一部ヨーロッパ諸国の首脳が招待を受けて出席したが、今年は誰も参加しない。韓国大統領の不参加も、ロシア・ウクライナ戦争への対応や米中関係の影響が大きい」と分析。「中共、ロシア、北朝鮮、イランなど独裁色を強める国々の首脳が集うことは、国際社会にとって懸念される事態だ」と話した。

台湾国防安全研究院・蘇紫雲所長は、「今回の軍事パレードには、歴史の解釈を変えて政権の正当性を強調し、国民の認識を変える狙いがある。経済の停滞による不満が広がる中、内部統制と世論の焦点転換を図るとともに、戦略兵器を誇示して台湾やアメリカ、ヨーロッパを牽制するメッセージを送る目的も含まれている」と指摘した。