パルデンの会

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「うわさ」か「組織的」か注射事件!!謎 多し!!

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デモが起きた南湖広場周辺一帯で交通規制し警戒する武装警察隊。トラックには中国語とウイグル語で「民族団結の栄光を守ろう」とのスローガンが掲げられていた

被害6百人超「犯人は死刑」 ウルムチ注射針襲撃

中国・ウルムチで2009年9月6日、毎日
 【上海・鈴木玲子】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で、漢族の大規模デモの発端となった注射針を刺す襲撃事件が深刻さを増している。類似事件は続発しているとみられ、新華社通信などによると、7日現在で被害者数は600人を超え、当局が拘束した容疑者は45人に増えた。市司法当局は、犯人を最高で死刑に処するとの厳格な通告を発表。一方、漢族の間では「ウイグル族が漢族を襲っている」とのうわさが広がるばかりで、民族間対立は収まりそうにない。

 注射針で刺される事件は、8月中旬から市内のバス停、駅などの人込みで相次いだ。被害者の多くが漢族で、女性や子供が狙われたケースが多い。このため漢族によるウイグル族への敵視は強まり、「注射器にはエイズウイルス(HIV)や肝炎ウイルス、炭疽(たんそ)菌が入っている」とのうわさや不安が出始めた。

 中国では過去にも01年に天津で、02年に広州で「注射針でエイズに感染させる通り魔が横行している」とのうわさと不安が広がったことがある。だが、刺傷事件の実態は定かでない。

 ウルムチ市の事件も不明な部分が多い。これまでに起訴された容疑者は計8人とされ、全員がウイグル族である可能性が高い。市検察院の発表では、19歳の男は8月28日、街で買い物中の女性の尻を針で刺したとされる。また新華社通信によると、7日に起訴された容疑者4人は、今月3日、市中心部の地下道で、注射針で通行人の女性の首を刺したとされるが、動機は謎だ。

 漢族らの間では「ウイグル族が組織的に金で人を雇って襲わせている」とのうわさが飛び交っている。

 市司法当局の発表では、有毒物質を含んだ注射器を人に刺した場合、3年以上の懲役刑か、無期懲役または死刑に処する。厳罰で臨む姿勢を示すことで事態の沈静化を狙った。また香港紙によると、当局は市内の薬局に「大量の注射器を購入しようとした者があれば警察に通報するように」と通知した。

 「刺されてあざになったのよ。病気にならないか怖くて」。ウルムチ市内の街頭で6日、50代の漢族の女性が知人の男性に傷口を見せた。右肩近くに約3センチの青あざがあり、真ん中に小さな刺傷のような跡が残る。8月末に街で買い物途中、突然腕に刺すような痛みが走ったという。医師には「病気など感染はない」と言われたが、女性は「不安で眠れない」と漏らした。

 地元政府は不安の解消に躍起で、人民解放軍の医学チームは5日に会見を開き、「エイズや肝炎ウイルス、炭疽菌などの有害物質は見つかっていない」と強調。訴えの多くは「蚊に刺されただけだったり、心理的な過剰反応だ」とし、住民に冷静な対処を求めている。