ネパールで若者ら拘束 チベット動乱記念日、反中国デモ
2010年3月10日21時3分
朝日新聞
写真:ネパールの首都カトマンズで10日、反中国のスローガンを叫び、中国大使館領事部に押しかけたため、警察官に拘束されたチベット人たち= ロイターネパールの首都カトマンズで10日、反中国のスローガンを叫び、中国大使館領事部に押しかけたため、警察官に拘束されたチベット人たち=ロイター
【ニューデリー=武石英史郎】ネパールからの報道によると、首都カトマンズの中国大使館領事部前で10日、チベット難民の若者ら約15人が抗議デモを行い、警察当局に拘束された。この日は、中国軍に対してチベット人が蜂起した1959年のチベット動乱から51周年の記念日。中国政府に配慮したネパール当局が警戒を強めていた。
AP通信によると、カトマンズでは、郊外の寺院周辺でも約千人が「チベットに自由を」と叫び、数人が拘束された。インドでも同日、亡命政府がある北部ダラムサラをはじめ、亡命チベット人が多数居住する各都市でデモ行進があった。9日には、首都ニューデリーの中国大使館前でスローガンを叫んだ若者ら27人が警察に拘束された。
チベット動乱を機にインドに亡命したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は10日、声明を出し、「中国当局は愛国教育と称して、僧尼を刑務所のような状態に置き、勉学や修練の機会を奪い、寺院はもはや博物館と化している。仏教を根絶しようとするものだ」と批判。08年の大規模な騒乱後に締め付けが強まり、固有の文化が危機に立たされている現状に警鐘を鳴らした。
さらに、中国国内で弾圧を受ける知識人やウイグル族との連帯を表明したうえで、「中国人13億人の自由な情報アクセスや言論の自由、法治が実現し、透明性が高まれば、信頼は増す。真実が勝つ日はやってくる」と強調。「中国政府との対話がすぐに成果をもたらす望みはほとんどない」としながらも「我慢強く、あきらめないことが重要だ」と説いた。
チベット動乱51年 世界各地で追悼・抗議
2010.3.11 01:01 産経
中国支配に抗議するチベット民衆と人民解放軍が衝突し多数の死者が出た1959年のチベット動乱から10日で丸51年が経ち、世界各地でチベット人やその支援者らによる追悼行事が行われた。台北にある中正紀念堂前広場では、チベット僧らがろうそくの光で地面に「FREE TIBET(チベットを自由に)」の文字を描き、チベット人に対する中国の抑圧政策を非難した。
YES 我々も 抗議の輪に入っていきましょう。世界中の人と連帯して!!