パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

やっぱりそうか。甘粛省チベット自治州舟曲県を襲った土石流被害

被災地への募金、義援金は政府が法律を作って、政府に戻入した。
世界中のみんなが心配していたように、その使い道はわかっていない。

今回の災害も しっかり緩んだ地盤を支える施設が必要であったはずだが、果たしてどうなんだろう?


日本でも 九州普賢岳の火山災害のあとの ダムを含めて地山事業は 時間がかかったし、費用も
大変であったと聞く。

手抜きや、お金を抜くなどの発想は 我々の社会には避ける「思想」「心がけ」「道徳」が残っているものと
思われる、さて中国では?????


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成22年(2010)8月24日(火曜日)
通巻3043号  
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やっぱりそうか。甘粛省チベット自治州舟曲県を襲った土石流被害
砂防ダムの手抜き、補助ダム無しが原因と香港紙が報道

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2010年8月8日、中国甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県を襲った土石流は未曾有の被害、すぐさま温家宝首相が現場に飛んだ。
死者行方不明二千名と言われた。

奇しくも一年前の8月8日、台湾南部を襲った台風は最南端の屏東市の郊外に「存在」した、小林村を全滅させ、しかも馬英九政権は軍の派遣を遅らせてしまったため、致命的打撃となった日。
後日、ダライラマ法王が現場を慰問に訪れ、慰霊式を行った。

今回、未曾有の被害にあった舟曲県は海抜1800メートル、四川省に隣接し、人口十四万五千人の三割がチベット族

この少数民族を襲う不測の事態にまたも暴動と治安悪化の悪夢をみた胡錦涛政権は災害対策本部を設置し、相当数の軍を投入する。

翌日、早くも現場近くに入った産経新聞矢板記者は、西安からジープを雇って850キロを突っ走り、しかも白龍江がせき止められて土石流が発生し、就寝中の民家を襲ったため、泥の層が厚く現場へ近づくにスコップで土砂を取り除く作業をしながら軍が進んでいると報告した。

結局のところ死者行方不明二千名。中央政府は国家レベルの追悼行事を再興し、開催中の上海万博も一部のアトラクションを自粛して追悼した。
また四川省などからの国内メディアの取材を自粛させる一方で海外メディアの取材を自由とするなどちぐはぐな対応も目立った。

8月23日のサウスチャイナ・モーニング・ポストは「舟曲県の災害は砂防ダムに欠陥」と報じ、「土石流の強度に耐えられない設計であったばかりか補助ダムが造られていなかった」と建設の手抜きを指摘した。

おりから北朝鮮新義州と中国遼寧省丹東に挟まれた鴨緑江が氾濫し、堤防のある丹東でさえ十数万の市民が避難し、犠牲者はいなかったものの市内の川岸一帯は一メートル以上の冠水、しかし北朝鮮側のちゃちな堤防のため田畑すべてが冠水した。
北朝鮮側の被害は明らかではない。

中国土石流:砂防ダム手抜き工事疑惑など人災批判

 毎日新聞 2010年8月23日 20時04分
【北京・浦松丈二】中国甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県で1800人近い死者・行方不明者を出した土石流災害は、現場に設けられていた砂防ダムの手抜き工事疑惑など人災批判が出ている。温家宝首相は21、22の両日、再び被災地を訪れ、科学的な計画を立案して復興を進めるよう指示し、人災批判の高まりを警戒している模様だ。
 23日付の中国紙、中国経済時報(電子版)は被災地の現場ルポを掲載。同省地質災害応急センターの黎志恒主任が「砂防ダム7基が土石流を遮った。3基は破壊されたが、一定の効果はあった」と記者に説明したことを紹介し、その上で詳細に反論した。
 同紙記者は、土石流で破壊された砂防ダムは少なくとも説明の2倍の6基あり、壊れたダムを調べると、セメントは外側だけで内側が小石や砂だったことを確認。「手抜き工事だ」と憤る被災者の声を伝えている。
 中国国内メディアが大規模災害で当局批判を大きく報じるのは極めて異例だ。9万人近い死者・行方不明者を出した四川大地震(08年5月)でも、遺族らが小中学校や病院の手抜き工事を指摘したが、中国主要メディアは黙殺した。
 23日付の香港英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストも被災地を調査した中国科学院の陳寧生教授の分析として、砂防ダムは土石流を防ぐための強度が不足していたと報じた。国内メディアはこの分析を詳しく報じていないが、温首相ら政府首脳には報告されている模様だ。
 被災地を再訪した温首相は被災者の救援活動と危険住宅の撤去など2次災害を防ぐよう指示した上で「さらに複雑で重大な任務は、科学的な計画と合理的な配置の上に立派な郷土を再建することだ」と強調。砂防ダムなどの防災施設が合理的に造られていなかったことを示唆した。 

中国甘粛省砂防ダム、脆弱な設計が土石流被害拡大の原因か

2010.8.23 12:45 産経新聞
このニュースのトピックス中国
 1435人が死亡した中国甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県土石流で、被災地付近に設けられていた砂防ダムは基準に満たない脆弱な設計だったことが専門家の調査で分かったと、23日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。これらのダムは土砂を食い止めておらず、被害拡大につながったとみられる。
 調査した政府系研究機関、中国科学院の陳寧生教授が同紙に語ったところでは、砂防ダム土石流を防ぐための強度が不足した構造だった。また通常はメーンのダムのほかに設けられるべき補助ダムが設置されていないなど、設計上の問題も見つかったという。
 陳教授は「関係機関で詳細な調査が行われることを望む」と語った。
(共同)