安倍官房副長官:「土井、菅はマヌケ」過去の拉致事件対応批判
安倍晋三官房副長官は19日、広島市で講演し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の元工作員、辛光洙(シンガンス)元死刑囚による原敕晁さん(行方不明時43歳)の拉致事件について、社民党の土井たか子党首と民主党の菅直人前幹事長が辛元死刑囚の釈放を韓国政府に要求したことがあると指摘。「土井たか子と菅直人はきわめてマヌケな議員なんです」と名指しで厳しく批判した。
安倍氏はさらに、「社民党や民主党が、いかにも昔から拉致事件に取り組んでいるかのように、小泉純一郎首相の決断を批判するのはちゃんちゃらおかしい。彼らはまず反省すべきだ」と、両党の過去の対応も批判した。
政府の現地調査結果では、北朝鮮側は同元死刑囚が80年に原さんを拉致したことを認めたうえで、「法的な枠組みができれば(身柄を)提供する」としている。警視庁は同元死刑囚について今年8月、旅券法違反容疑などで逮捕状を取っている。
(毎日新聞2002年10月20日東京朝刊から)
「土井、菅両氏は間抜け」官房副長官が批判
「いかにも(自分が)昔から取り組んでいたかのように、小泉(純一郎)首相の決断を批判するのは、ちゃんちゃらおかしい。まずは反省するべきだ」。安倍晋三官房副長官は19日、広島市内で開かれたシンポジウムで、北朝鮮による日本人拉致事件をめぐる民主、社民両党議員の過去の対応を厳しく批判した。
特に、原敕晁さん拉致事件に関与したとされる辛光洙元北朝鮮工作員の無罪放免を韓国当局に求めたことがあるとして、土井たか子社民党党首と菅直人民主党前幹事長を「極めて間抜けな議員」と酷評。日朝平壌宣言署名の経緯や北朝鮮の核開発問題をめぐり、臨時国会で攻勢を強めるとみられる野党側を強くけん制した。
安倍氏は1997年に国会で拉致事件を取り上げた際のことを回想し「警察も外務省も対応が冷たく、新聞もどこも報道しなかった。それどころか社民、民主の議員は『いいかげんなことを言うな』とわめいていた」と指摘した。
副長官として首相官邸入りする前から、拉致被害者や家族の支援に取り組んできた安倍氏。小泉首相訪朝にも同行、ようやく解決の糸口を見いだしたにもかかわらず、野党の批判がやまないことに、業を煮やして昔話を持ち出したようだ。
(産経新聞2002年10月20日朝刊から)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.12.21)
原敕晁さんの兄の原耕一さんがご逝去
拉致被害者原敕晁さんの兄の原耕一さんが12月14日に亡くなられ、16日に葬儀
が執り行われたとの連絡が今日入った。85歳だった。また拉致被害者の家族の方
が亡くなられ、残念でならない。原さんは、1980(昭和55)年6月17日、43歳の
時、宮崎市青島海岸から拉致され、警察は辛光洙を拉致実行犯として国際手配し
た。
兄の原耕一さんは、家族会結成当時から体調の問題があり、活動はできない状
況だった。
謹んで哀悼の意を表するとともに、すべての拉致被害者の一日も早い救出のた
めに全力で取り組むことを、御霊の御前に、改めてここにお誓い申し上げる。
下記は、平成17年7月14日に東京・友愛会館で開催された「原敕晁さんを救う
ぞ!第10回東京連続集会」で、増元照明さんが、原敕晁さんの兄の原耕一さんの
思いを伝えた記録です。
■原敕晁さんの兄の原耕一さんがご逝去
辛光洙は「拉致実行犯」ではない! | http://www.pyongyangology.com/images/M_images/printButton.png | http://www.pyongyangology.com/images/M_images/emailButton.png |
2006/05/16 Tuesday 05:26:01 JST | |
いまさらながらの記事であります。先日Will誌を立ち読みしておりましたら某ジャーナリストが「北朝鮮には三千人もの日本人妻がいるのに、語学教官のために日本人を拉致するはずがない」などと愚劣なことを書いているのを見ましたので、正論誌に寄稿した記事の初稿を掲載いたします。わたしは「語学教官として拉致した」という北朝鮮側の報告は真実だと思います。その理由について記事中盤に記しております。 ついでにいえば、かつて北朝鮮の対南工作放送である「救国の声」のアナウンサーとして、69年12月に拉北された大韓航空YS-11機の女性乗務員である成敬姫・鄭敬淑氏や、82年に家族を連れてシンガポールから北朝鮮入国した前釜山大教授の尹老彬氏(51)らが使われていました。北には朝鮮語を話せる朝鮮人がたくさんいるにもかかわらず、であります。
「拉致実行犯」辛光洙身柄引き渡し要求など、とんでもない話
まったく、何という話だろう。年末から世間を騒がす「辛光洙拉致実行犯」報道である。少しでも北朝鮮を知る人間ならば「そんな馬鹿な話があるものか」と即座に疑問を持つべきなのに、北朝鮮に詳しいと称するジャーナリスト諸氏までもが、テレビで嬉々として「辛光洙は大物スパイだ」などと喋っている。 警察は「空白の三年七ヶ月」を覆す物証があるのか? 韓国側資料によれば横田さんや地村さん夫妻が拉致された時期、辛光洙は日本にいなかった。七六年九月から三年七ヶ月のあいだ、辛光洙は北朝鮮にてスパイの再教育を受けていた、というのが韓国安全企画部(安企部)の調査結果である。日本の警察が如何に優秀とはいえ、七十年代の安企部、あの人権無視の「南山の男たち」以上の調査結果が現在得られるとは、到底思えない。 |