パルデンの会

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拉致被害者原敕晁さんの兄の原耕一さんが12月14日に亡くなられ



安倍官房副長官:「土井、菅はマヌケ」過去の拉致事件対応批判

安倍晋三官房副長官は19日、広島市で講演し、朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の元工作員辛光洙シンガンス)元死刑囚による原敕晁さん(行方不明時43歳)の拉致事件について、社民党土井たか子党首と民主党菅直人前幹事長が辛元死刑囚の釈放を韓国政府に要求したことがあると指摘。「土井たか子菅直人はきわめてマヌケな議員なんです」と名指しで厳しく批判した。
安倍氏はさらに、「社民党民主党が、いかにも昔から拉致事件に取り組んでいるかのように、小泉純一郎首相の決断を批判するのはちゃんちゃらおかしい。彼らはまず反省すべきだ」と、両党の過去の対応も批判した。
政府の現地調査結果では、北朝鮮側は同元死刑囚が80年に原さんを拉致したことを認めたうえで、「法的な枠組みができれば(身柄を)提供する」としている。警視庁は同元死刑囚について今年8月、旅券法違反容疑などで逮捕状を取っている。
毎日新聞2002年10月20日東京朝刊から)


「土井、菅両氏は間抜け」官房副長官が批判
「いかにも(自分が)昔から取り組んでいたかのように、小泉(純一郎)首相の決断を批判するのは、ちゃんちゃらおかしい。まずは反省するべきだ」。安倍晋三官房副長官は19日、広島市内で開かれたシンポジウムで、北朝鮮による日本人拉致事件をめぐる民主、社民両党議員の過去の対応を厳しく批判した。
特に、原敕晁さん拉致事件に関与したとされる辛光洙北朝鮮工作員の無罪放免を韓国当局に求めたことがあるとして、土井たか子社民党党首と菅直人民主党前幹事長を「極めて間抜けな議員」と酷評。日朝平壌宣言署名の経緯や北朝鮮の核開発問題をめぐり、臨時国会で攻勢を強めるとみられる野党側を強くけん制した。
安倍氏は1997年に国会で拉致事件を取り上げた際のことを回想し「警察も外務省も対応が冷たく、新聞もどこも報道しなかった。それどころか社民、民主の議員は『いいかげんなことを言うな』とわめいていた」と指摘した。
副長官として首相官邸入りする前から、拉致被害者や家族の支援に取り組んできた安倍氏小泉首相訪朝にも同行、ようやく解決の糸口を見いだしたにもかかわらず、野党の批判がやまないことに、業を煮やして昔話を持ち出したようだ。
産経新聞2002年10月20日朝刊から)



★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.12.21)
原敕晁さんの兄の原耕一さんがご逝去

拉致被害者原敕晁さんの兄の原耕一さんが12月14日に亡くなられ、16日に葬儀
が執り行われたとの連絡が今日入った。85歳だった。また拉致被害者の家族の方
が亡くなられ、残念でならない。原さんは、1980(昭和55)年6月17日、43歳の
時、宮崎市青島海岸から拉致され、警察は辛光洙を拉致実行犯として国際手配し
た。

兄の原耕一さんは、家族会結成当時から体調の問題があり、活動はできない状
況だった。

謹んで哀悼の意を表するとともに、すべての拉致被害者の一日も早い救出のた
めに全力で取り組むことを、御霊の御前に、改めてここにお誓い申し上げる。

下記は、平成17年7月14日に東京・友愛会館で開催された「原敕晁さんを救う
ぞ!第10回東京連続集会」で、増元照明さんが、原敕晁さんの兄の原耕一さんの
思いを伝えた記録です。

■原敕晁さんの兄の原耕一さんがご逝去



辛光洙は「拉致実行犯」ではない! http://www.pyongyangology.com/images/M_images/printButton.png http://www.pyongyangology.com/images/M_images/emailButton.png
2006/05/16 Tuesday 05:26:01 JST

いまさらながらの記事であります。先日Will誌を立ち読みしておりましたら某ジャーナリストが「北朝鮮には三千人もの日本人妻がいるのに、語学教官のために日本人を拉致するはずがない」などと愚劣なことを書いているのを見ましたので、正論誌に寄稿した記事の初稿を掲載いたします。わたしは「語学教官として拉致した」という北朝鮮側の報告は真実だと思います。その理由について記事中盤に記しております。
なお、初稿なのでまだこの時点では文章をちゃんとチェックしていません。読みにくいかもしれませんがごめんあそばせ。

ついでにいえば、かつて北朝鮮の対南工作放送である「救国の声」のアナウンサーとして、69年12月に拉北された大韓航空YS-11機の女性乗務員である成敬姫・鄭敬淑氏や、82年に家族を連れてシンガポールから北朝鮮入国した前釜山大教授の尹老彬氏(51)らが使われていました。北には朝鮮語を話せる朝鮮人がたくさんいるにもかかわらず、であります。
 
正論2006年3月号寄稿記事
辛光洙は「拉致実行犯」ではない!
政府は「わたしがめぐみさんの最期を看取った」と証言させるつもりなのか?
(Vladimir)
「拉致実行犯」辛光洙身柄引き渡し要求など、とんでもない話

 まったく、何という話だろう。年末から世間を騒がす「辛光洙拉致実行犯」報道である。少しでも北朝鮮を知る人間ならば「そんな馬鹿な話があるものか」と即座に疑問を持つべきなのに、北朝鮮に詳しいと称するジャーナリスト諸氏までもが、テレビで嬉々として「辛光洙は大物スパイだ」などと喋っている。
結論から言う。地村さん夫妻および横田めぐみさん拉致の実行犯が辛光洙である、というのはフィクションだ。
地村さん夫妻、また横田さん拉致は、北朝鮮による大がかりなプロジェクトだった疑いがある。彼らは「選別されて」拉致されたと思われるのだ。そこには北朝鮮がわが国に構築した、在日「土台人」や日本人協力者からなる深い闇がある。
だが辛光洙の身柄引き渡しと、後続するであろう「わたしがやった」という証言は一種の免罪符となり、この闇のすべてに蓋をするどころか、今後のさらなる拉致被害者奪還の可能性を葬り去るであろう。
確かに公共事業減に喘ぐ日本の建設業界にとって、北朝鮮は「救世主」ともいうべき存在なのだろう。だが北朝鮮はわが国に核ミサイルの照準を向ける、外交政策上の敵国である。かの敵国がわが国で犯した重大な人権侵害、「現在進行中のテロ」に対する真相究明を事実上放棄してまで、国交正常化を推し進めてもいいものだろうか。
まずは複数の取材先から得た情報をもとに、このフィクションが如何にして作られたのかを簡単に再構成してみる。
斎木昭隆・外務省アジア大洋州局審議官が12月7、8の両日、中国遼寧省瀋陽を訪問し、北朝鮮宋日昊外務省アジア局副局長と接触した。このとき斎木審議官が呼びかけたのは年内の日朝協議再開であったことはすでに報じられている。が、協議再開の前段階として、報じられなかった「ある提案」が、斎木審議官の口から出た。
提案の内容は100%のイマジネーションに基づいていた……。
六カ国協議という軍縮交渉の場でその都度、日本は拉致問題を取り上げた。このため北朝鮮の態度は硬化、肝腎の核問題が前進しないため各国が嫌気をさしていた。折しも大量殺戮兵器への関与でアメリカは北の資産を凍結。ここに偽ドル問題が重なった。中国もマカオのバンコ・デルタ・アジア銀行の北朝鮮口座を閉鎖することでアメリカに同調を示した。また韓国も六カ国協議に応じない北の姿勢に、食糧支援および電力供給を年末からストップ。
こうした状況のなか、小泉任期中に一日も早く日朝国交正常化を推進したい日本政府と、何としても国交正常化を実現し、支援や資本投下を必要とする北朝鮮との利害が一致した。
そのためには、さっさと拉致問題に「解決の形」が与えられねばならない。
ここで「拉致問題解決への落としどころ」が登場する。おそらくは官邸筋が拵えたその落としどころとは、「拉致実行犯は辛光洙」というプロットである。
辛光洙を北が日本に差し出すことで、北としては解決の姿勢を見せる。同時に辛光洙は送り出す北側の意向を受け、身柄引き渡し後に日本で「私がめぐみちゃんを拉致した」と証言すれば、このプロットは一応の完成をみるのである。
それどころではない。「横田めぐみさん拉致に関わった人間として、わたしは彼女の死にも立ち会った……」。こんな証言すら行う可能性さえあるのだ。


警察は「空白の三年七ヶ月」を覆す物証があるのか?

 韓国側資料によれば横田さんや地村さん夫妻が拉致された時期、辛光洙は日本にいなかった。七六年九月から三年七ヶ月のあいだ、辛光洙北朝鮮にてスパイの再教育を受けていた、というのが韓国安全企画部(安企部)の調査結果である。日本の警察が如何に優秀とはいえ、七十年代の安企部、あの人権無視の「南山の男たち」以上の調査結果が現在得られるとは、到底思えない。
辛の身柄引き渡しが実現すれば、日本側は拉致に関しては幕を引き、国交正常化へむけ1月中にも協議を始めることができる。「生き返る」者も、新たに奪還できる拉致被害者も現れまい。これは「総書記が言ったことは絶対であり覆すことができない」という大前提の元で動くしかない、宋日昊の如き小物役人にも好都合である。
落としどころとして「辛光洙イコール実行犯」は都合が良かった。原敕晁さんに関し北朝鮮が提示した個別情報には、「辛光洙の関与等については今後法的仕組みができたら提供する」と記されていた。そこで日本政府は、韓国での裁判記録等を元に後日、原さんに関して再度照会したところ、返ってきたのはデタラメとも言える曖昧な内容であった。
当たり前である。北朝鮮がわざわざ自国の工作員の活動記録を出すわけがないのだ。そこでプロットの作者は考えた。「ならば、逆に辛光洙を利用できる」……。
そこで12月、日本政府は斎木審議官を通じて「国際手配している辛光洙を日本側が逮捕できるだけでも、拉致問題が進展していると国際世論に印象づけられる」と提案し、宋日昊が「検討に値する」と乗ったのである。辛光洙の身柄引き渡しはもちろん、金正日が認めた拉致に関して、まだ帰国していない人々の情報を辛本人から言わせる。そうすることで拉致の全貌を「解明」する……という流れを、この1月中に完成させるのが外務省の決意であろうと思われる。
おそらく官邸が作成したこのプロットを、12月26日に漆間警察庁長官を呼び出し直接指示。そして12月28日の「地村・蓮池さん=辛・朴実行犯」報道を、
「他社が追随しやすい」という理由により、警察庁NHKにリーク
「発行部数が多い」という理由により、官邸→読売新聞にリーク
これを受けて30日、NHKが「辛・朴実行犯」を初報道……という流れがあったようだ。
1月5日にNHKが「めぐみさん=辛実行犯」を報道したことに関しては、こんな話がある。NHKの社会部記者が横田早紀江さんに別のテーマで取材を申し込み、当日の会見で突然「辛光洙」の話を振り、あのコメント、つまり曽我さんから「辛光洙が拉致したらしいと聞いた」というコメントを引っ張り出したのだ。

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