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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年1月14日(火曜日)
通巻第4116号
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中国は「解決不能の二つの難題をかかえ、二年以内に矛盾が爆発するだろう」
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ウォールストリートジャーナル(1月14日付け)に依れば、世界一の投機家、ジョージ・ソロスがNPO国際組織「プロジェクト・シンジケート」に寄稿し、中国経済の難題を指摘しながら「中国は解決不能の二つの政策的難題をかかえ、二年以内にその矛盾が爆発するだろう」と予測していることが分かった。
中国の経済当局は目の前の危機を回避させるために、金融緩和と溶鉱炉の再開を命じたが、この強気の二つの政策は自己矛盾であり、しかも解消不能である。
第一に経済改革は政治改革と連動していなければ達成は不可能。つまり、(経済政策の失敗は必定であり)それによって共産党の信頼性が失われる。
したがって第二に中国共産党は国内的に反対運動への弾圧を強化し、対外的には軍事対立を先鋭化せざるを得なくなるだろう。
ソロスは従来、中国にやや楽観的予測を展開してきたこともあったが、ドイツや東南アジアの通貨危機に便乗して、投機に成功したものの中国の人民元投機を試みたことはなかった。
理由は人民元は操作された相場であり、完全な変動相場制に移行しないかぎり、通貨投機は失敗を招きやすいと踏んだからだ。
中国は「解決不能の二つの難題をかかえ、二年以内に矛盾が爆発するだろう」
世界一の投機家、ジョージ・ソロスが辛辣に中国経済を予測
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ウォールストリートジャーナル(1月14日付け)に依れば、世界一の投機家、ジョージ・ソロスがNPO国際組織「プロジェクト・シンジケート」に寄稿し、中国経済の難題を指摘しながら「中国は解決不能の二つの政策的難題をかかえ、二年以内にその矛盾が爆発するだろう」と予測していることが分かった。
中国の経済当局は目の前の危機を回避させるために、金融緩和と溶鉱炉の再開を命じたが、この強気の二つの政策は自己矛盾であり、しかも解消不能である。
第一に経済改革は政治改革と連動していなければ達成は不可能。つまり、(経済政策の失敗は必定であり)それによって共産党の信頼性が失われる。
したがって第二に中国共産党は国内的に反対運動への弾圧を強化し、対外的には軍事対立を先鋭化せざるを得なくなるだろう。
ソロスは従来、中国にやや楽観的予測を展開してきたこともあったが、ドイツや東南アジアの通貨危機に便乗して、投機に成功したものの中国の人民元投機を試みたことはなかった。
理由は人民元は操作された相場であり、完全な変動相場制に移行しないかぎり、通貨投機は失敗を招きやすいと踏んだからだ。