パルデンの会

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南シナ海に戦雲の兆し? 中国が海底石油・ガス掘削作業を開始



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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年5月8日(木曜日)
       通巻第4221号
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南シナ海に戦雲の兆し? 中国が海底石油・ガス掘削作業を開始
ベトナム艦船と衝突。米国も非難、フィリピンは中国漁船6隻を拿捕

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 中国は南シナ海の西砂(パラセル諸島)で、一方的に海底油田の掘削を開始したと5月3日に通告した。 ただちにベトナムは抗議し、ファム・ビン・ミン外相は船舶の撤退を要求した。「この行為は国際法に違反する」。現場はベトナム沖120キロである。

 5月6日、米国のサキ報道官は「係争海域で中国が石油掘削を決めたことは挑発的であり、地域の平和と安静に裨益しない」と非難した。

 同日、マニラを訪問していた小坂憲治参議院議員(日比友好議員連盟会長)はアキノ大統領と会見し、「(スカボロー岩礁などの問題で)フィリピンが国際裁判所に提訴していることを支持し、また新米比安保条約は地域の安定に寄与する」と踏み込んだ発言をした。

 この日、フィリピン海上保安隊はハーフムーン礁で不法操業していた中国漁船6隻を拿捕したと発表した。同礁はフィリピンのパラワン島から100キロ。

 現在水面下で動いている日本、ベトナム、フィリピンの三国連携は、迅速にかたちとなって現れるかも知れない。

 そして5月7日、西砂の当該海域でベトナムの艦船30隻vs中国艦船80隻ににらみ合いのあと、中国が放水を開始した。中越戦争の前段階かと思われる艦船の衝突が数回繰り返され、緊張が高まっている。