パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

シナ人には他人のことを思いやる発想がない

ダライ・ラマ法王が説く 「利他への心」 が支那では理解されず、支那共産党が 躍起になって 宗教弾圧が続くのは この国では 理解が不能なのである。
だから とっとと チベット、モンゴル、ウイグルを その持ち主に返すべきである。

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成26(2014)年6月22日(日曜日)
      通巻第4275号   <日曜版>
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日曜版につきニュース解説はありません
<本号のもくじ>
書評 岡田英弘著作集「シナとは何か」
告示 仲良く自滅する中国と韓国
読者の声 三本
  ○◎○
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そもそも漢字とは何の意味を持つかを説き起こし、
日本と中国の「漢字の役割」が異なることが分からなければ中国は理解できない

  
岡田英弘岡田英弘著作集? シナとは何か』(藤原書店
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 シナ人には他人のことを思いやる発想がない。だから『惻隠の情』という語彙がない。「思いやり」とは何の意味か、分かるはずがない。
紅楼夢』はただの淡い恋愛のお話、情感がまったく伝わらない。『金瓶梅』は全編好色小説だが、恋愛のあとさきの情緒描写は一カ所もない。つまりは美人の人妻の亭主を殺し、五人目の妾とする話しであっても、人間としての感情の描写がない。情緒がなにも感じられない。評者(宮崎)は今月号の『WILL』(七月号)に『渡邊惇一はなぜ中国で高い人気があるのか』を寄稿しているが、難しい日中文学比較論ではなく、つまり中国人にとって『恋愛』などは絵空事である、と断定しておいた。だから性愛のエロティックな描写ではなく、その後先の心理状況を情感を深く込めて描いていて中国人にはこれまで経験のない世界だから、あれほど渡邊作品は読まれるのだ。
 シナ学の碩学岡田英弘氏は、この著作集の中で、じつに簡単明瞭に、おそらくこれほど簡潔にして完結の評価はないだろうと思われる中国論を展開しているが、なかでも白眉な評論は次の比喩である。
 『書き言葉と話し言葉の関係』に密接に絡むのだが、シナ語は語彙が少ないため『貧弱な漢字が漢人の精神を支配する』からなのだという。
 漢字は雑多な言葉、それも数百数千の方言をいかにしてコミュニケートするか、そこから生まれたツールであり、話し言葉とは異なる。
まして女性は文盲が多く情感や感情を和歌に託して恋を表現した『源氏物語』の世界は成立しない。そう、そう。シナ人には心中がない。だから曽根崎心中も、いや忠誠心がないから『赤穂浪士』も理解不能である。
 話は歴史に飛んで、中国人が「歴史を鏡とせよ」などと偉そうにいうが、中国人の感性もしくは認識における「歴史」なるものは事実の発見に重点を置く日本の歴史学と百八十度異なる。
 シナ人のいう「正確な歴史」とは『正確でなければいけない』のだが、その『正確』は日本語と意味が違うからである、と岡田氏は言う。
 すなわち「現代中国語で『正確』というのは『その時々の政府や皇帝の製作のラインの沿ったものの見方』」である。
 だから「現政権にとって都合の良い歴史の解釈が『正確な歴史』である」。(中略)「現代史でいうと、日本は悪い国で、中国は良い国だ。日本のしたことは全部侵略で、中国のしたことは正当な国民的利益の保護である、というのが『正確な歴史』の認識である」
 なるほどこんなにわかりやすいたとえはない。
 シナ文化の特異性とは、言語と文字の乖離があり、徹底した人間不信の結果、順法精神と契約概念が欠如し、他人を思いやる情感や倫理は育ちようがない。中国人の敵は中国人である。
 そして戦略研究家のエドワード・ルトワックが『中国に戦略はない』と断言したことを評者は何回か別の機会にも紹介してきたが、岡田先生はこう言う。
 誰もかが「中国には外交政策や世界政策が存在すると考えているが、これは間違いであり、そのようなものがあるはずがなく、中国の日中関係の担当者にとって日中関係は権益である。ある担当者がうまい汁を吸っているのを他の担当者が見て嫉妬し、たとえば南京の大虐殺事件を持ち出し、日本政府の対応を非難したり台湾問題を騒ぎ立てるなど、様々な外交問題を取り上げてその担当者を非難する。そしてその担当者が失脚すれば、今度は自分が日本担当になることができる。ところが自分が日本担当になれば今度は逆に方向転換をし、自分の権益を大事にする」
こういう世界だから、世界戦略など成立しえないことになる。
 したがって外交的な重要発言にみえても、それらの自分の背後にいるほかの中国人に向かって彼らが発言しているだけなのである。
決して日本や米国向けの発言ではなく、「他の中国人に対して、自分の立場を強めるための行っているパフォーマンス」ということになる。
 ことほど左様に平明な言葉ではありながら力強い説明が簡潔に行われていて本書は大いに参考となる。