【北京時事】中国西南部の雲南省昭通市で3日夕に起きたマグニチュード(M)6.5の地震の死者は4日未明、367人に拡大した。国営新華社通信が伝えた。負傷者が1881人に上っているほか、行方不明者もおり、死傷者は増える可能性がある。
震源地の昭通市魯甸県では296人が死亡、1591人が負傷し、住宅1万2000戸以上が倒壊するなど甚大な被害が出た。曲靖市会沢県でも10人が死亡し、97人が負傷した。
被災地では激しい雨も重なって地盤が緩み、震源地に向かう道路が土砂崩れで寸断されている。また、土砂崩れでせき止められた河川の水位が上がり、せき止め湖になっている。陣頭指揮を執る雲南省の李紀恒省長は、壊滅的被害を受けた魯甸県竜頭山鎮に徒歩で入った。
習近平国家主席や李克強首相は3日夜、救援作業を最優先するよう相次ぎ指示した。人民解放軍や武装警察、消防など5000人以上が被災地に向かっているが、魯甸県では200回以上の余震が続き、電話など通信網も遮断。救援作業は難航している。
雲南省で地震、150人死亡=負傷者1300人超-中国
【北京時事】中国西南部の雲南省昭通市で3日午後4時半(日本時間同5時半)、マグニチュード(M)6.5の地震が発生し、新華社電などによると、建物の倒壊などで少なくとも150人が死亡、1300人以上が負傷した。行方不明者も180人以上に達しており、地元政府は救助チームを派遣し、救援活動に着手。被害の全容は不明で、犠牲者はさらに増える可能性がある。震源地は昭通市魯甸県で、同市を中心に住宅1万2000戸が倒壊、3万戸が被害を受けた。一部地域では土石流で道路が寸断されたほか、電気や通信も遮断。李克強首相は、緊急対策を指示した。被災住民にはテントや簡易ベッドなどが緊急搬送され、救助活動のため人民解放軍部隊も出動した。
雲南省昆明市や四川省成都でも揺れが観測された。余震も断続
【上海・隅俊之】中国地震局によると、3日午後4時半(日本時間同5時半)ごろ、雲南省昭通市でマグニチュード(M)6.5の地震が起きた。震源の深さは12キロ。中国メディアによると、建物が倒壊するなどして少なくとも26人が死亡。約80人の負傷者が出ている。
山間部などで石造りの家屋が倒壊しており、多数が生き埋めになっている可能性がある。震源地に近い魯甸(ろでん)県の小学校では、少女が生き埋めになったという。各所で崖崩れが起きており、中国当局は救助活動を急いでいる。
揺れは広範囲で確認され約350キロ離れた四川省成都でも揺れを観測した。
昭通市では近年、地震が多くなっており、2012年9月にはM5以上の地震が相次ぎ80人以上が死亡した。また四川省では08年に死者・行方不明者約8万7000人の大地震が起きている。