パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

民主主義ってなに?それを「教典」にまでした日本国憲法ってなに?諸国民の理性に頼ってこの国は平和を維持するんだね。



勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

2014年11月10日号。<「外交らしい外交」
をやっているということを見てください>。

2時起床。しょうがないもの『スッキリ!!』だもの。
今日から地獄の「東京不在1週間」が始まる。昨日はそのためにゆったりと身体を休めた。今日は番組のあと短くてもジムに行って、それから出かけるぞ。

考えて見れば「クラブ活動」
の中だけで育った記者たちがもう中枢なんですね。だから何が大事かよくわからない。外信部としては戦後、かつてないほどの活躍の場だと思うのだが。安倍晋三首相は、戦後でもっともアクティヴな外交を展開している。今回のAPECの意味に気づかずに、今日ぬけぬけと発刊を休んでいるのは新聞というのはいい商売だなあ。朝日新聞あたりは、復活を期するのであれば、談合破りをして今朝出さなくてはいけない。
 オバマさんは死んだ。冗談ではなく、
先日の中間選挙の結果はそういうことだ。ゼロサム主義者がほとんどのアメリカ人は、もうヒラリー・クリントンの話しかしないだろう。それも凄いと思うけどね。黒人の次は女性。目先を変えることで延命をするというのは、いつぞの芥川賞と同じである。これについてはまたいつか語る。
ということは北東アジアの安全保障については、
もともと当たり前のことだが「自分でやるしかない」のである。安倍さんは選挙の前からそれがわかっていた。だから布石を打ってきた。その成果、でもないな淡々とした結果をいまやろうとしている。
そのことをちゃんと批判であれ報じなくてはいけないのに、
大マスコミは季節の風物のように書く。アホか、ってアホなのはこの日記を読んで下さっているあなたや、あなたは、もうご承知だが、しかし、アホか。
 「民主主義」とは何か?ということが問われている。
しかし子どもたちは今日も教室で「民主主義はサイコー!」と教えられている。怖いことである。「ものごとはひとびとの顔色を見て、多数決で決めるんだよ」日教組のアホが言っている片方で、習近平プーチンという明らかな「独裁者」があれこれわめいていて、黒人というちょっとしたメリットで「民主主義」によって当選した大統領がしょぼんと下を向いているのである。
民主主義ってなに?それを「教典」
にまでした日本国憲法ってなに?諸国民の理性に頼ってこの国は平和を維持するんだね。やってみれば?滅びるよ。

そうした中で、ようやくリアリストたちが動いているのである。
APECが始まる。世界中の首脳が支那が作っている毒ガスを吸うために集まるのである。こういう時のニュースのトップは「オバマ大統領が誰と会うか」だ。しかし違う。その違いに、これまたしかし、だが、報じている日本国の大マスコミが気づいていないのが面白い。

 <安倍首相/北京到着/日中首脳会談「最終調整中」>


http://mainichi.jp/select/news/m20141110k0000m030021000c.html
安倍晋三首相は9日午後(日本時間同)、
アジア太平洋経済協力会議APEC首脳会議に出席するため北京を訪問した。滞在中に中国の習近平国家主席と会談する。首相は北京到着後、岸田文雄外相から8日の日中外相会談の報告を受けた。>
ここまでにどういう水面下の駆け引きがあったかと思うと、
まことに興味深い。ようやく「外交」というものがこの国に存在しているのだなと、ここ数日、私は考えていた。それをリークする官邸はなかなかで、誰がやっているのか。しかし受ける側ガクラブ馬鹿のままなので、ちゃんと報じきれていない。だから私のようなものが、その切れ切れを拾ってここで結びつけるのだ。
今回のAPECは日本外交の最近にない真骨頂です。
キーワードは「支那とロシア」だ。明治の先人たちがずっと気にかけていたこのふたつの国と「妄想的平和主義」なしで、堂々と渡り合おうという、安倍さんの舞台なのである。それをまずわかって欲しい。
ここ、難しい。もちろん外務省には頑張ってもらいたい。
官邸との間で信頼関係もようやくできたのではないかと思う。しかしそれだけではなく安倍さんは「手兵」を(しゅへい)使っている。これは外務省的には嫌だろうけれども、外交というのはそういうものだ。官僚と側近の両方が動いて、やっと成り立つものもある。
APECのホストをやることになった支那はもうそれだけで弱点を
さらけだした。「面子」の国である。日本国の首相に習近平があわないわけにはいかない。それをどういうカタチでするかである。そこで儀礼を重んじるのではなく、ナアナアで行くこうと、動いたのが官邸だ。官邸に外務省OBのピカイチを入れておいたのはこういう時のためである。

<「日本の立場は変わらず」と強調/谷内局長が中国高官と会談>

 http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070021-n1.html
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は7日の記者会見で、
訪中している谷内正太郎国家安全保障局長が6日に中国の楊潔(よう・けつち)国務委員と会談したことを明らかにした。菅氏は会談内容について、「日中関係全般について意見交換した」と述べた上で、中国側が懸案に挙げている尖閣諸島沖縄県石垣市)問題や靖国神社参拝問題に関して「日本の立場は変わらない」と強調した。谷内氏は7日中に帰国する見通し。>
シェルパ」という。
外交交渉で事前に落としどころを決める外交官だ。そこにここまでの大物を起用するのは珍しいし、いきさつを官房長官が公表するというのも異例である。ここで外交的な決着は実はついていたということだ。大きく合意していて、細部はこれからせめぎあう。外交の鉄則であって、しかしそれが比較的オープンになるのは悪くはない。

 <日中の合意文書、中国語版に異なる表現/解釈に余地 >


http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE08H04_Y4A101C1PE8000/
日中両政府が7日発表した4項目の合意文書の日本語版と中国語版には、同じ内容を語感の違う言葉で表現している部分がある。両政府は合意を優先し、あえて文書に双方が都合良く解釈できる余地を残したとみられる。それぞれが自らの解釈にこだわれば、新たな火種に発展しかねない。>
いや、そんなもんなんですよ。
支那側のメディアがそれを掘り起こしているということは、こちら側は悠々と見ていればいいのだ。あっちが焦っていて、早く問題化したいのだから。

ロシアに対しても、よくやった。

 <日ロ首脳/プーチン大統領の訪日準備開始で一致>


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141110/t10013073431000.html
<中国を訪れている安倍総理大臣は日本時間の9日夜、
ロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土問題の解決に向けた平和条約交渉の再開を確認するとともに、来年の適切な時期にプーチン大統領の日本訪問を実現するための準備を開始することで一致しました。>
さすがは国営放送。仕事をしました(笑)。
ウクライナに実際に行ってきた私としては、あそこの微妙さがよくわかる。欧米は「反ロシア」です。冷戦時代の記憶に戻っている。しかし、日本は実はそうではない。あのころはあちら側にいなくてはいけないという事情があったが、いま支那の存在感を見る時に、ロシアとの関係は別のものになる。
APECは欧米にとっては「サルどもの会議」なのですよ。
しかし日本国にとっては「大東亜会議」なのだ。ここを大マスコミはまったくわかっていない。「軍事を知らずして平和を語るなかれ」の典型だね。この日記を読んでいただいている、あなたや、あなたは「平成の大東亜会議」だと思って見ていただきたい。そうすれば、どんなに膝を屈しても、支那とロシアのトップと、安倍さんが話をするという意味が見えて来るだろう。
「話さなくてはいけない」のである。アホな(
実はそんなにアホではない)独裁者が相手であっても。プーチンにしっかり仕掛けているのもそういうことだ。時機などどうでもいい。来させることが大切だ。私は、領土については動きがあるのではないかと思う。

いい記事とはこういうものを言う。
たとえばAPECの取材に行かされる。しかし斜めの目で見たものを書けるかどうかだ。私は結局は職をうしなったものの、そういう書き手であって、だからいま飯を食えている。

 <中国が直面する高成長モデルの終わり/日系企業のビジネスも転換点に>


http://toyokeizai.net/articles/-/52884
<北京、上海を取材で回った今回の中国出張は、
これまでにない苦痛に満ちていた。
20メートル先さえ霞む深刻な大気汚染のせいか、
ずっと咳が止まらない。だが「苦痛」の理由はそれだけではない。記者をもっとも苦しめたのは、「何もかもがやたらに高い」ことだった。
たとえば取材の合間に立ち寄ったスターバックス
注文したラテのトールサイズは27元だった。1元18円換算なら486円で、日本の価格(370円)に比べて3割増しだ。しかも実際に現地で使ったレートは為替手数料を含むため、1元=9.6円。つまり、この1杯のラテは529円に相当したのだ。ちびりちびりと、いつもよりも大切に飲んだ。>
最後の部分は『築地をどり』オチなので、大首相・
石橋湛山先生がおられた東洋経済としてはもう少しヒネるように(笑)。
でも、どうもそういうことのようですよ。私は支那に、
まあ入りにくいということもあるが、だいたいどう堕ちていくかが、もう見えている。今の記事にあるようなことだろうなと思う。今後、カネもちはカネもちにくなり、貧乏人はますます貧乏人になる。そこで革命が起きるのが支那なのだが、今回ばかりは権力者が強いのでなかなか起きない。
そういう気の毒な国をこれから私たちは見ることになるのでしょう
。いま書いた権力者がいろいろと武器を振り回すのを、ちゃんと回避できるだての装備をする。それだけのことだと思う。アホにつきあってカネ使う必要はおまへんわ。

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発行:株式会社 世論社

中国、アジアへの影響力で米国に対抗-400億ドルの基金構想

Bloomberg 11月10日(月)7時0分配信

  11月10日(ブルームバーグ):中国の習近平国家主席は北京での米中首脳会談に先立ち、アジアで影響力拡大を狙う米国に対抗する構想を明らかにした。

習主席は北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットで、中国の発展が世界に多大な恩恵をもたらすと発言。中国の向こう10年間の対外投資が1兆2500億ドル(約143兆円)に達し、中国人の海外旅行者数も5億人に上る見通しに加えて、シルクロード経済圏構想の実現に向けて400億ドルの基金を創設すると説明した。

習主席は「中国の発展は多大な機会と利益を生み出し、永続的かつ無限の可能性を秘めている。全体的な国力の向上に伴い、中国はアジア太平洋地域と世界に公共財をさらに提供する能力を持つ見通しであり、同時にそうする用意がある」と語った。

オバマ米大統領と今週米中首脳会談に臨む習主席は米国が主導する環太平洋連携協定(TPP)に対抗し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)を推進。さらに中国が中心となって設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)も日米が最も強い影響力を持つアジア開発銀行(ADB)などの既存機関に対抗するものとみられている。

原題:Xi Dangles $1.25 Trillion as China Counters U.S. Refocusto Asia(抜粋)

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:北京 Kevin Hamlin ,khamlin@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rosalind Mathieson Wadhams, Neil Western ,rmathieson3@bloomberg.netNichola