パルデンの会

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取り消しの遅れ批判/「吉田証言」巡る朝日新聞社慰安婦報道、第三者委が報告>



勝谷誠彦氏 有料ブログを無断転載 


2014年12月24日号。<天長節にわざわざぶつけてくる、
さすがは「反日朝日」の謝罪特集。鮮やかな『築地をどりを解説する>。
4時起床。
今年最後の猛チャージ、でしたかね。昨日は。
サンテレビで2本収録のあと2軒のお店取材。2本目のオンエアはもう来年の2月だ。いやあ、光陰矢、の如し。昔は荒淫、矢の如しなどと威張って書けたものだが、もうそういう見栄は張りません。わははは。
いや、実は来週の月曜日にもうひとヤマが来る。『スッキリ!!』
が朝6時半からの5時間スペシャルなのだ。画面を見ていればおわかりのように2時間半でも退屈しているのに5時間座っていろって…。いえいえきっと、素晴らしい内容で楽しませてくれるのでしょう。

朝日新聞がそもそもの従軍慰安婦捏造の「告白と謝罪」
をやったのは天敵の『週刊新潮』『週刊文春が夏休みの合併号を作り終えて校了し、2週間歯ぎしりをしつつ扱えない時機を狙ったのだ、と私はこの日記でも指摘した。間違いないだろう。ひとつ見落としていたのは365日休むことのない、この日記の存在だ(笑)。書きまくってキーボードから火を吹くような楽しい日々は、その直後にいったウクライナの最前線とあわせて、平成26年の楽しい記憶だなあ。
同じ手法だと思った。
よりによって天長節の朝刊にオノレの謝罪特集を持ってきやがった。少なくとも夕刊で各社が追いかけることはない。大嫌いな天皇陛下の記事を1面に出さないですむ。不敬もここまで来ると立派なものだ。オノレがやらかした不祥事に関する記事で1面を使って、陛下が81歳を迎えられたということを社会面の隅っこでやるんだから。歪んだ「達成感」があるのだろう。
まさか私が書いたせいではないだろうが『週刊新潮』『週刊文春
も年内とあと一冊でまた合併号であることも考えたか。さすがに露骨にその校了が終えたあとに出すのはやめたのは私の「抑止力」がいささかはきいたのかも(笑)。ちなみに『新潮』『文春』の順番にしたのはこれまでの「当社比」である。前者にはさんざんコメントしているが、後者は古巣ながら一切接触がなかったので。いっくらでも面白い話あるんだけどなあ。当時の資料まで軽井沢の「極秘資料室」にはあるぜ。現物が。おっと。
前置きが長くなった。
本当は出た昨日のうちに紹介したかったのだが、朝日新聞としても夕刊で他社か追いかけられない日に露出したのは「ゆっくりと分析して下さい」というジャーナーリズムとしての良心だと思う(笑)。なので私は1日かけてじっくりと読ませてもらいましたよ。ひとことで言うと、おまえらホンマにプロの新聞屋か、だ(笑)。まあ、読んでみましょう。

取り消しの遅れ批判/「吉田証言」巡る朝日新聞社慰安婦報道、第三者委が報告>

 http://www.asahi.com/articles/DA3S11520719.html
朝日新聞社による慰安婦報道を検証する第三者委員会(
中込秀樹委員長)は22日、報告書を公表した。虚偽だった「吉田証言」の誤報を長年放置し、取り消す対応などが遅れたことを「読者の信頼を裏切るもの」と批判し、8月に過去の記事を取り消した際に謝罪をしなかったことは経営陣の誤った判断だったと指摘。>
もうどこから突っ込んでいいのやら。
最初に言っておきたいのはこの「検証委員会」
の人生に甲論乙駁があるのはわかりますが、上手な人選だと思う、だ。「この人しかいないだろう」というヒトを入れつつ、実はあまりに偉いから朝日に対して罵詈雑言は言いにくい、日本を代表する言論人として理性的な言説を出そうという方々を選んでいる。紙幅があればあとで紹介するだろうが、そういう方々が「バランス」を考えて出した「少数意見」を鮮やかにすくい上げて、オノレの弁護に使う、このあたりの『築地をどり』の名人芸には改めて感嘆するばかりだ。
まずは「吉田証言」という言葉を作り出したことである。朝日の「
失態」には、そんなものは氷山の一角なのだが、世間から大きく指弾されているものが3つある。「従軍慰安婦捏造」「福島原発における吉田調書のミスリード」「池上彰さんの連載の中止」ですよね。このうちどこの「肉を切らせて」「骨を断つ」のかを極左暴力集団のごとく綿密に計算して今回の「謝罪」をしているのだ。
このうち朝日は「従軍慰安婦の捏造」
をもっともなんとか誤魔化そうとしている。しかし朝日が犯した大罪の中で、根源的に深刻なのはこれなのだ。日本国の国益を根本的に毀損しているんですからね。その影響力を本当に評価されたならば、朝日はおそらく会社としての存続は難しくなる。
だから徹底的にこれから逃げている。
その戦略の巧みさは驚くばかりだ。「吉田証言」て何だ?詐話師というのはそこらじゅうにいる。『週刊文春などで電話番をしていればかかってくるものの9割はそういう電波が飛んでいる人たちだった。そこからホンモノを見抜いてなおかつ裏取りをして記事にするのが、記者というものである。それを怠った、というよりも敢えて乗っかったのだろう。
先日書いた「ノーベル平和賞憲法9条を持つ日本国民に」
と同じである。読売新聞がやったようにノーベル賞委員会に問い合わせれば「そんな馬鹿なことはない」と教えてくれますよ。その基本的なことをやらずにオノレのイデオロギーに都合がいいことにそのまま乗ってしまっていたわけである。
吉田「証言」などではありません。「証言」
というのは裏取りをして、少なくとも7、8割は「本当かな」と感じてはじめて「証言」になるのです。ただの詐話師のタワゴトに乗っかっただけでしょう。それを今でも「証言」と言っている段階で、もうダメ。
二つ目。その「もともと嘘をわざと書いた」ことによって「
日本国の国益を著しく損なった」からなんとか逃げたい朝日は「謝り方」に読者の目を向けようとしている。

<8月に過去の記事を取り消した際に謝罪をしなかったことは経営陣の誤った判断だったと指摘。>

 木村伊量前社長にすべてを押しつけて「機関銃で射殺して火炎放射器で焼く」ような仕打ちの凄まじさは、さすがは北朝鮮支那の友好団体だ。百田尚樹さんがいっとき言われたように「朝日のゴルバチョフとまでは呼ばないが、とにもかくにも寝た子を起こしたという意味では、木村さんを私は評価する。そうでないと、そもそも昨日の謝罪特集もないわけなのだから。
その木村さんを朝日の現政権は徹底的に排除しつつすべてをおっか
ぶせて葬ろうとしている。ひょっとすると「特別顧問」にいったんはすると言ってから辞退させたことすら「演出」ではないかと思う。私がいま『文藝春秋』の編集部にいたら(ひょっとすると編集長だった?笑)木村さんを口説いて、手記をとりますね。文春が載せる、いや「最大の天敵」の私が口説くから意味がある。『朝日新聞で私が背負った原罪』がタイトルだ。
あっ、どこかの出版社、乗りませんか。
私のインタビューで木村さんの独白。資料読みすらいらない。私の頭の中に朝日新聞のことはすべて入っている。社長を辞められた時に私の好敵手だった元広報担当役員だった青山昌史さんが亡くなられたのも何かのご縁だ。木村さん、出てきてくれませんか。こんなことを書くと花田紀凱のおっさんが最初に手をあげそうだけど『WiLL』じゃ当たり前でつまらないのよ。『文藝春秋か書き下ろしの単行本。オファー待っています。
いかん、商売につい走ってしまった。それほど「築地をどり愛」
があるのである(笑)。だからすべて見えてしまう。おそらく朝日新聞でかなりヴェテランの記者の方々よりもわかってしまう。この日記の読者もあの「中央区平壌の中で多いそうです。でも平壌で違法コピーが出回るごとく、これも回読されていると。いまドキッとしたあなたや、あなた、ちゃんとおカネ下さい。それで私は食っているんだから。よろしくね(笑)。

日本舞踊は目がまず向かう別の場所での所作にこそ意味があって、
心に訴えるのだという。伝統芸能築地をどり』も同じだ。ただしそれは全体を華やぐものにするのではなく、人々の関心が肝心なところに行くのを誤魔化すのである。朝日の一面の「謝罪記事」は続いてこういう。

 <ジャーナリスト池上彰さんのコラム掲載を見送ったのは、木村伊量(ただかず)前社長が掲載拒否を実質的に判断したと認定した

。そのうえで、思い込みをただし、意見が分かれる問題では継続的報道の重要性を再確認するよう提言した。>
まず、もうお分かりですね。
とにかく辞めた木村さんにすべてをかぶせて「機関銃で射殺して火炎放射器で焼く」のだ。木村さん、私のインタビューに答えてね。まだ生きておられるのだから張成沢とは違って、いろいろ言えますよ。あっまずは『カツヤマサヒコSHOW』と『血気酒会』にどうですか。『血気酒会』に前朝日新聞社長の木村伊量さん、これはいいよねえ。
おっと。本質を。池上彰さんは確かに巧い書き手であり、
私などまことに勉強させていただくほど人生も巧く生きておられるが(あの「誠実な感じ」がないのが私は辛い・爆笑)連載のコラムを落とした落とさなかったなどということは、さほどの問題ではないでしょう。ただし、しっかりと自分の意見を媒体に対して言うという点で池上さんは「コラムニスト」の魂を貫いておられる。当たり前のことなのだが、なかなかできない。みんな目先のカネがなくなるのが怖いからね。
しかし、異常なのだ。ここまで降りた、
降りないということが話題になることはない。私の場合の『たかじんのそこまで言って委員会の降板は少しまあ話題になったが、あといろいろクビになってもそんなニュースにでもならないでしょう。本当のモノ書きにとっては「降りる」「降りない」などは日常茶飯事なのだ。賢明な池上さんはそれがわかっているから「降りる」と言ったのだと思う。私には理解できる。
そのことを、朝日は大事件にしようとしている。「わざと」だ。
さすがに池上さんだけあって「あ~あ」と思っていることが漏れてくる言葉がわかって面白い。私たちにとって「どうでもいいこと」なのだ。「そっちが決めて下さい」。なのに朝日はその降板劇が大事件であったように今回書き立てた。前社長を悪者にして。タチが悪いよなあ。いや、これを見て、朝日のビョーキはちょっと治らさないのではないかと感じた。それを治す意図も意志も能力も、名前も聞いたことがない新しい執行部に感じられない。私を顧問で雇いませんか。無給でいいから(笑)。

長々とすみませんね。でも朝日の「検証」
についてもっとも書けるのは私しかいないと思ったので。気の毒なのは委員会の方々だなあ。出した報告をどう扱うかで、このように印象が決まってしまう。私は当初「ずいぶんと朝日のバイアスがかかった人選だ」と感じたが、そのわりにはちゃんとした報告だと思った。さすがにこれほどの知識人が集まると落としどころというのは出るものだ。
でもね、個性はやはりあって、
かかる質問することそのものがいかがなものかと思うのだが、こんなことを言うヒトも。

<波多野澄雄委員は報告で「朝日新聞の吉田氏に関する『誤報』が韓国メディアに大きな影響を及ぼしたとは言えない」。

林香里委員は報告で「朝日新聞による吉田証言の報道、および慰安婦報道は、国際社会に対してあまり影響がなかった」とした。>
毎日この日記を読んで、国際社会の反響をご存じのあなたや、
あなたは、こういう「知識人」が正気だと思いますか?何を勉強しているんでしょうね。支那朝鮮の新聞くらい読めと言いたい。
すみません。朝日で終わってしまいました。
でも一度はやっておかないとね。


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