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<イスラム国邦人人質>「生きて帰って」関係者に祈り




  祈り -

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イスラム国邦人人質>「生きて帰って」関係者に祈り

毎日新聞 1月20日(火)22時39分配信



 「身代金を払わなければ72時間以内に殺害する」--。刃物を手にした男の脇でひざまずく千葉市出身の湯川遥菜さん(42)とジャーナリストの後藤健二さん(47)とみられる2人。シリア入り後、行方不明になっていた2人とみられる映像が20日、インターネットで公開された。「生きて帰って」。関係者の間に祈りが広がった。

【日本人2人の殺害警告…ネットに映像】

「戦争取材のベテラン。何が危険か助言してくださり、頼りにしていた。こんなことになるとは」。後藤さんと海外で取材をした経験のあるジャーナリストの池上彰さん(64)はショックを隠さない。

NHKの番組でイラク戦争のリポートをしてもらったのがきっかけで、交流が始まった。だが、今月10日ごろ、シリアのアレッポで連絡が途絶えたという情報を聞いた。「戦争で犠牲になる子どもや女性をよく取材していた。戦争の悲惨さを訴えようと取材していたのだろう。心配です」と気遣った。

東日本大震災の支援活動を通じ、交流のあった宮城県ユニセフ協会の五十嵐栄子事務局長(61)は20日夜、仙台市で取材に応じ「温かくて熱い人。動画映像は見ていないけど、後藤さんが映っているなら見たくない」と、両手で顔を覆った。

昨年12月に大阪市で後藤さんも交えたトークライブを企画していた演出家の馬場さくらさん(41)は約3カ月前の9月29日、メールを受け取った。「今夜から中東への取材旅です。とにかく頭と体がいっぱいいっぱいです」と書かれていた。その後、連絡が取れなくなりライブの中止を決めた。ニュースで映像を見たという馬場さんは「毅然(きぜん)とした姿に心が苦しくなった。まだまだ伝えたいことがあるはず。無事をただただ願っている」と話す。【青島顕、近藤綾加、高島博之】