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世界の雑記帳:17歳「脱北少年」がスウェーデンに、鉄道やトラックで大陸横断か

世界の雑記帳:17歳「脱北少年」がスウェーデンに、鉄道やトラックで大陸横断か

2015年01月22日 毎日新聞 09時45分
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 1月22日、北朝鮮から逃げてきたと主張する17歳の少年が、スウェーデンで難民申請を行っている。ジュネーブで昨年10月撮影(2015年 ロイター/Denis Balibouse )
 [ストックホルム/ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮から逃げてきたと主張する17歳の少年が、スウェーデンで難民申請を行っている。少年は、2013年3月夜に凍結した川を歩いて渡って中国に脱出。車やシベリア鉄道、トラックの荷台を乗り継ぎ2大陸を横断し、ようやくスウェーデンにたどりついたという。
 ただ、少年は自身の話を裏づける証拠を持っておらず、スウェーデン当局は、少年が中国人の可能性もあるとして慎重に調査を進めている。
 ロイターはソウルから少年に電話でインタビューした。少年は「中国語は話せない。でも僕の話を証明するのは難しい」と、北朝鮮なまりの朝鮮語で語り、正式な書類がないため、中国に強制送還されるのではないかと心配だと訴えた。
 少年の話によると、少年が7歳の時に母親が病死。父親は、金正日総書記(当時)を批判したとして投獄された。その後少年は路上生活を送っていたが、父親の元同僚の手引きで北朝鮮から脱出したとされる。
 少年の身元については現在、中国側に照会するなどしているが、4年たっても判明しない場合は、人道上の理由でスウェーデン滞在が許可されると見られる。支援団体は強制送還に反対する活動をネット上で展開しており、これまでに1万4000人以上の署名が集まったという。