2015年6月3日号。<たかだかいち知事が何様のつもりで国家安全保障の根幹について
アメリカに話をしに行くのか。アホか>。
3時半起床。相変わらず早起きなのはビョーキのせいです。書かないといいながら書いているなあ(笑)。
コンビニに買い物に出る。この季節、もう鳥が啼いている。皇居に近い私の寓居は朝だけだとまるで軽井沢に帰っているようなのですよ。まことに心地よい。別に何を買うというのではないのだが外に出たのは自分の行動能力を試したかったからだ。ベッドからスッと降りられたのには感動した。
鬱病になった当初はそれができなかったのだ。歩きだすと足が上がらずにヨチヨチとしか歩けない。しかし今日は元気だった時のようにではないがよぼよぼとは歩けた。戻って改めて処方を見ると、
抗鬱剤に加えて抗痙攣剤ももらっているんですね。
いやあ、精神科というのは話を聞いてテキトーに帰すものだと思って、だから私もなりたかったのだが(猛烈に失礼・笑)こういう肉体的なことに対する直接の処方もあるのだとやや感動した。馬鹿な話をする。クスリというのはビョーキになってはじめてその凄さに感動するものなんですね。呆然とするしかなかった状況からここまで回復したのは「自然」ではなくて明らかに
ドグマチールのおかげなのである。足が上がるのもおそらく
デパケンのせいであろう。びっくりだ。
大マスコミはたとえば抗ガン剤について「効かなかった話」ばかりを書く。しかしおそらくその何十倍も「効いて人生が救われた」人々がいるのだと思う。私も反省する。たとえば『女性自身』で「シリーズ人間」を書いていた時など、いかにそうした薬が効かなくて辛く末期を迎えたか、のようなところに話の盛り上がりを持っていった。しかし、何十日にせよひょっとしてその人の人生の最後の部分を薬というものは支えたのではないかなと、自分のささやかな体験で感じた。
極私的なこういう恥を書くのも私のつとめだと思っている。
韓国が
支那の植民地(
支那が
宗主国ということね)とはわかっていたが「子どもがやらかしたことを親が繰り返すか」とは思う。
セウォル号とそっくりなことになりましたね。一刻も早い救出を望むが、これまたあの事故に似た厳しい局面に向かい合うだろう。
<中国の長江、456人乗せた客船が転覆/船長らを拘束>
http://digital.asahi.com/articles/ASH621T7MH62UHBI001.html
<中国国営中央テレビによると、1日午後9時半(日本時間同10時半)ごろ、
湖北省荊州市監利県の長江で、乗員乗客456人が乗っていた客船「東方之星」(定員534人、2200トン)が転覆した。2日正午までに5人の死亡を確認したが、犠牲者はさらに多数に上る恐れがある。公安当局は救助された客船の船長と機関長を拘束した。
船長らを含む12人の生存が確認され、船内から救助を求める人の反応もあるが、400人余りの乗客の安否は依然不明だ。多くは船内に閉じ込められているおそれがある。>
真っ先に船長が逃げ出しているのも、それがすぐに拘束されているのも
セウォル号の事故とウリ二つだ。民族性なのかなあ。日本国ならば船長は最後までデッキに残り、あるいは船と運命を共にするであろう。
大東亜戦争の時の艦長はしばしば操舵に身体をロープでくくりつけたという。自分の弱い心が出ないためだ。
今のところ日本人は含まれていないと伝えられる。しかし、ここはまことに人気の観光コースであって、これだけの人数の中に日本人がいないというのは本当かなあ。
<長江の景観を、船でクルーズしながら楽しむ「三峡巡り」は人気の観光ルートで、日本人観光客の間でも知られている。
在北京の
日本大使館によると、日本人が乗っていたとの情報は入っていない。>
実は私はこういうニュースの時に「日本人はいない模様です」と言われるのが嫌いなのだ。日本人も他国の人も同じ人間だろう。その命が失われたことに差をつけるべきではないと考えるからだ。海外で危ないことばかやりっているとそういう気持ちになる。少し前まで隣にいた戦場の同僚が殺されるとその悲しみは遠い日本人が殺された比ではない。
もちろん日本の方がいないのこしたことはないが、今はひとりでも現場で被害者が助け出されることを祈るばかりである。
支那朝鮮と書いたが、褒める時には褒めておくのである。ちょっと嬉しいコラムであった。
口永良部島の住民避難に対する見解である。いささか、長くなるが、コラムに対する敬意だと思って欲しい。
<記者手帳/口永良部島に見る日本の底力>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/01/2015060101057.html
<爆発の規模もさることながら、記者はそれ以上に住民を救出するまでの日本人の素早い対応に驚いた。噴火が発生したのは29日午前9時59分だが、島に住む82世帯、137人の住民全員の無事が確認されたのは10時20分で、わずか21分しかかからなかったのだ。
口永良部島から12キロ離れた
屋久島からは住民を避難させるための
旅客船が直ちに出発し、午後3時には全ての住民が
屋久島に避難した。
口永良部島と
屋久島は通常船で2時間かかるということだから、その間、時間を一切無駄にしていなかったことが分かる。
口永良部島での21分には日本人の底力が凝縮されている。数千年にわたり太平洋プレートの上で生活してきた経験は、日本という国のDNAに深く刻まれた力の源泉だ。その力を理解できなければ、われわれは日本のように安全で、なおかつ日本以上に強い国をつくり上げることはできない。ところが日本のメディアはどこも
口永良部島でのこの驚くべき21分を称賛するどころか、取り上げることさえしなかった。彼らにとっては今回の一連の対応も「いつものこと」にすぎなかったのだ。>
前半は「事実」を伝えている。後半は「韓国の微妙な感情」も含めてまことに辣腕のコラムニストであると私は唸る。<その力を理解できなければ、われわれは日本のように安全で、なおかつ日本以上に強い国をつくり上げることはできない>。というのは「いつかは日本を上回ってやる」という韓国の
国民感情だ。いいことである。隣国とこういう切磋琢磨がなくてはお互いの向上はない。
私が驚いたのはそのあとの冷静な分析だ。地学屋としては「そうなんだよな、よく言ってくれた」と拍手したのである。
<上に強い国をつくり上げることはできない。ところが日本のメディアはどこも
口永良部島でのこの驚くべき21分を称賛するどころか、取り上げることさえしなかった。>これはね、分析して下さっている「いつものこと」ではなくて「辺地で起きたこと」だからなのですよ。これは日本国の大マスコミの宿痾である。「部数や視聴率にプラスにならないなら無視をする」だ。残念でばあるがこういう恥ずかしい面も、韓国のここまで賢くなったメディアは取り上げて欲しいと思う。
何やってんだこの
売国奴が。いち地方の首長がすることではないでしょう。外交は国の専権事項である。何をたかが知事がやっていやがるのか。
<辺野古反対、ロビー活動強化/翁長氏同行団、米議員らに次々面会へ>
http://www.asahi.com/articles/DA3S11787959.html
<
沖縄県の米軍
普天間飛行場の県内移設への反対を訴え米国行脚中の
翁長雄志・同県知事の同行団が、米ワシントンで連邦議員らにロビー活動を強めている。沖縄の
自治体首長や県議、経済人らで、米国の世論喚起につなげたい考え。知事とは別行動で、議員本人や代理、計30人以上に会う予定だ。
同行団は約20人で、
普天間の移設作業が進む同県名護市
辺野古を抱える
稲嶺進・名護市長や城間幹子・
那覇市長らが加わる。二手に分かれて1日朝(日本時間同日夜)から、下院議員を中心に事務所訪問を開始。3日までに議員本人16人のほか、議員の補佐官19人、
シンクタンク数カ所を訪ねる見通しだ。>
いや、だから、おかしいと思わなくてはいけないでしょう。この記事を書く前に。まあ朝日新聞だからもともと狂っているんでしょうが。アメリカのどこかの州の知事が取り巻きを引き連れて「日米安全保障条約について話をしたい」とやって来たらアタマがおかしいと思うに違いない。「あっ、それは国会ではなくて病院に行って下さい」だ。そういう恥ずかしいことを翁長雄志というヒトとその取り巻きはやっているのである。しかも取り巻きはわあわあと独自行動するらしい。カンベンしてくれよ。
私は国内での
論議はいくらあってもいいと思う。
辺野古がはたしてベストチョイスなのかどうなのか話し合えばいい。しかしそれを基地を作るという
アメリカに行って喚くというのは完全な「二元外交」であってこれは国家の恥だ。
朝日新聞が嬉しくて笑っているのはわかるとしてももっと他の大マスコミは指弾しなくてはいけない。外交ルールとして「やってはいけないこと」なのだから。野球場にサッカーボールを持ち込むようなことなのである。「恥ずかしい」。これに尽きる。沖縄がどうこうではない。世界的なルールとして「恥ずかしい」のである。
今日明日に海外の友人と逢う機会があれば「恥ずかしい」と言って下さい。と同時に「沖縄の立場も理解して欲しい。いまやっている人たちだけが恥を知らない連中なのだから」とも。
まったく人ごとではないんです。
<「
幸楽苑」の「290円」中華そば、全店舗で販売を終了>
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00293822.html
<ラーメンチェーン「
幸楽苑」の看板メニュー、「290円」の中華そばが、全店舗で販売終了になった。
全国に500店舗以上を展開するラーメンチェーン「
幸楽苑」。
その看板メニューといえば、超低価格「290円」の中華そば。
しかし、これが、全店舗で販売終了になった。
販売終了の理由は、原材料価格の高騰。
これによって、最も安いラーメンは、「
極旨醤油らーめん」など、390円。
以前は、店の看板に大きく書かれた「290円」の文字が象徴的だったが、現在は、すでになくなっていた。>
いや、わかる。よ~くわかる。私は
うどん屋の経営者でもあるがうちは少し高い310円。しかし、これが厳しい。
http://www.mentsu-dan.com/index.html
円安のせいもあるけれども全体としての「インフレムード」が大きい。これは私はマクロ経済としてはずっと「やったらええねん」と言ってきたが自分の店に波及するとなると、とほほほ。辛い。10円20円値上げするのに、経営者がどれだけ勇気がいることか。
しかしここで私は立ち直る。日本国の経済はいい方向に行っている。「給料もあがって、物価もそこそこ上がる」というのがもっともいいのです。ゆるやかなインフレーションが。そうなりつつある。
<4月の実質賃金0.1%増、2年ぶり上昇 賃上げが寄与>
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF02H04_S5A600C1MM0000/
<
厚生労働省が2日発表した4月の毎月勤労統計調査(速報値)によると物価変動の影響を除いた実質賃金の指数は前年同月比で0.1%上昇した。上昇は2年ぶり。>
いいんですよ。ちょっと踊り場に来ていた景気がこれでまた上がると思う。物価も高くなるけど、改革には痛みをともなうのだ。みんなで頑張ろうぜ。私も!
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