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<中国株>下落進み、3割が売買停止 企業が申請


<中国株>下落進み、3割が売買停止 企業が申請

毎日新聞 7月8日(水)11時27分配信


 【北京・井出晋平】中国の上海、深センの両証券取引所は8日、200社を超える企業の株式の売買を停止した。中国の株式市場では、経営上の重大事項があることなどを理由に、上場企業が証券取引所に対して売買停止を申請できる。株価下落が進んだ6月下旬から、売買停止を申請する企業が増え、中国メディアによると、これまでに全上場企業の約3分の1にあたる1000社を超える企業の株取引が停止する異例の事態になっている。

 このところの株価急落で、多くの企業に対して株主から売買停止を求める声が高まっていた。株価の下落を避ける狙いがあるとみられ、中国の証券当局も容認している模様だ。

 8日の上海株式市場は、代表的な株価指数である上海総合指数が前日終値比8%超急落して取引が始まり、売りが優勢な展開となっている。

 上海市場の総合指数の終値は6月に2008年1月以来の高値となる5000を超え、1年間で約2.5倍に上昇した。その後、急速な株価上昇に対する警戒感から急落し、3週間で3割近く下落した。中国人民銀行中央銀行)が6月末に追加利下げを実施したほか、証券当局が既存の株式の値下がりを招きやすい新規株式公開の抑制や、取引手数料の値下げなどの対策を相次いで発表。株価の下支えに躍起になっているが、下げ止まりの兆しは見えていない。

 中国の株式市場は、個人投資家が大多数を占めるとされ、株価の下落は個人消費を冷え込ませて、中国経済や世界経済に影響を与える恐れもある。

木語:妻の名 さかさ読み=金子秀敏

毎日新聞 2015年06月04日 東京朝刊
 <moku−go>
 「此頃(このころ)都ニハヤル物、夜討(ようち)、強盗、謀(にせ)綸旨(りんじ)……」−−室町時代、京都の二条河原に出現した落書(らくしょ)は匿名で政治の乱れを批判した。いまの中国ではネットに落書のような書き込みが流れる。
 1月27日、上海株式市場で世界的な太陽光パネル企業「漢能薄膜発電」の株価が急騰した。経営トップ李河君氏の資産は時価2000億元(約4兆円)に膨れ、中国長者番付トップに躍り出た。
 「李河君」をネット検索すると、奇妙な書き込みが引っかかる。「李河君の略歴。妻は白羽、妻の父親はだれだ、バックはなんだ」
 李氏は広東省の庶民の子だ。大学を出て1994年にクリーンエネルギー企業を創業した。太陽光パネルのほか、太陽光発電水力発電事業にも進出、富豪の一人になった。全国政治協商会議の委員、全国工商連合会の副主席など政治的地位も築いた。
 しかし、妻は白羽ではなく、武という姓だ。なんで白羽なのか。ひっくり返して「羽白」とすると、あら不思議、「習」という姓が浮かび上がる。
 以前、本コラムで習近平国家主席には遠平氏という弟がいて、「省エネ環境保護協会会長」であると書いた。ネットには、習遠平氏が若い頃、副首相だった父親の名代で使いに出たときに「白羽」と名乗ったと書かれている。
 遠平氏には、北京風力発電研究会会長という肩書もあり、太陽光パネルの売り込みで来日したこともある。クリーンエネルギー企業と政官界の仲介役らしい。
 習主席と盟友の王岐山(おうきざん)・党中央規律検査委員会書記は、党高官に政治献金をして巨利を得る「政商」を何人も摘発してきた。だが、奇妙な書き込みは、李氏が政商であり、「白羽」を「バック」に巨利を得ていると暴露したものと読める。習主席、王書記に対する挑戦だ。
 5月20日、漢能の株価が突然暴落し、ストップ安を付けた。47%の値下がりで、「186億ドル(約2兆2000億円)が蒸発」と報じられた。漢能株の大半を保有する李氏の資産は半減し、長者番付上位から消えた。
 漢能株の暴落には不自然なところがあるらしい。上海株式市場と連動する香港では27日、証券先物管理委員会が調査開始を声明した。偶然か、米証券取引委員会(SEC)が金融大手「JPモルガン・チェース」に対し、王書記を含む中国高官との関係を示す資料提出を要求したという。これは中国でスキャンダルが爆発的噴火する予兆ではないのか。(客員