とにかく生きていてほしい。
不明のチベット仏教指導者 中国共産党幹部は生存を強調
9月6日 18時12分 NHK
チベット仏教で、20年前に最高指導者のダライ・ラマから認定された、2番目に高い地位のパンチェン・ラマが、中国政府に認められず、行方が分からなくなっていることについて、中国共産党の幹部は生存していることを強調しつつ、宗教指導者としては認めない立場を示しました。
パンチェン・ラマは、チベット仏教でダライ・ラマに次ぐ2番目に高い地位の指導者で1989年に先代が死去したのをうけ、インドに亡命している最高指導者のダライ・ラマ14世が1995年当時6歳だった男の子をパンチェン・ラマ11世に認定しました。
しかし、中国政府が直後に別の男の子をパンチェン・ラマ11世に認定し、ダライ・ラマ14世から認定されたパンチェン・ラマ11世は、その後20年にわたり行方が分からなくなっています。
ダライ・ラマ14世が認定したパンチェン・ラマ11世についてチベット自治区の共産党幹部は、6日、記者会見で「ダライ・ラマ14世が勝手に認定したパンチェン・ラマは非合法で無効だ」と述べました。
そのうえで、「本人は教育を受け、普通の生活をして、健康に成長していて、そっとしておいてほしいと願っている」と述べ、生存していることを強調しつつ、宗教指導者としては認めない立場を示しました。
一方、インドのダラムサラにあるチベット亡命政府は、行方が分からなくなっているパンチェン・ラマ11世は中国当局に連れ去られたとして釈放を求め続けています。
しかし、中国政府が直後に別の男の子をパンチェン・ラマ11世に認定し、ダライ・ラマ14世から認定されたパンチェン・ラマ11世は、その後20年にわたり行方が分からなくなっています。
ダライ・ラマ14世が認定したパンチェン・ラマ11世についてチベット自治区の共産党幹部は、6日、記者会見で「ダライ・ラマ14世が勝手に認定したパンチェン・ラマは非合法で無効だ」と述べました。
そのうえで、「本人は教育を受け、普通の生活をして、健康に成長していて、そっとしておいてほしいと願っている」と述べ、生存していることを強調しつつ、宗教指導者としては認めない立場を示しました。
一方、インドのダラムサラにあるチベット亡命政府は、行方が分からなくなっているパンチェン・ラマ11世は中国当局に連れ去られたとして釈放を求め続けています。