【9月9日 AFP】米ロックグループ、ボン・ジョヴィBon Jovi)の中国での2公演が突然キャンセルされたことが8日、明らかになった。これまでの同グループのコンサートで、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマDalai Lama)14世のイメージがたびたび使われていたことが理由ではないかとの憶測も出ている。
 地元のブログによると、北京(Beijing)と上海(Shanghai)公演のチケット販売が何の説明もなく突然中止となり、コンサートがキャンセルとなったという。
 チケット販売サイト、Damai.cnは、公演主催者の指示により、チケットの販売を中止したことを確認したが、その理由については告げられていないとしている。

公演中止をめぐっては、ボン・ジョヴィが、これまでのコンサートでダライ・ラマ14世のイメージを使っていることが原因であると指摘する声も出ている。あるブロガーは、「どうやら、サフラン色の袈裟を身に着けた集団と長く一緒にいた人がいるようだ」と投稿し、チベット僧の身に付ける法衣の色に言及した。

 米国での2010年のコンサートを含め、ボン・ジョヴィは複数の公演で、ダライ・ラマ14世のイメージを使った動画を使用していることが、報道などで伝えられている。
他方、米ポップバンド「マルーン5Maroon 5)」も7月の中国公演を中止している。バンドメンバーの1人が亡命中のダライ・ラマ14世と会ったことを理由に、中国当局が公演の開催許可を出さなかった。
 当局による検閲では、政治的にデリケートな問題やわいせつな内容が問題視される。特に、2008年にアイスランド人歌手ビョークBjork)が楽曲「ディクレア・インディペンデンス(Declare Independence)」の中で「チベット」と連呼して以降、ライブコンサートの開催にはより慎重になっている。(c)AFP