パルデンの会

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習近平は「当代の毛沢東」を目指すらしいが、「紫禁城は宦官群」に囲まれた



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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)10月5日(月曜日)弐
         通算第4673号
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習近平は「当代の毛沢東」を目指すらしいが、「紫禁城は宦官群」に囲まれた  習のご機嫌取り宣伝部の三人衆は劉雲山、劉奇保、そして蔡名照

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 「反腐敗キャンペーン」という権力闘争の武器を駆使して、「政敵」を薙ぎ払った習近平。副部長以上の共産党幹部で失脚した者は120名余となった。
 そして軍事パレードで、権力の掌握を内外に見せつけたが、暗殺の危険性が高まったことを自覚しているため、中南海の警備、中枢の警備にあたる「御林軍」を習が福建省時代から信頼する軍人と入れ替え、北京軍区司令を宋普選に、北京首都をまもる公安局長(副市長兼務)に王小洪を当てた。

 次に情報操作、宣伝部門を掌握するために習近平は政治局常務委員の劉雲山を筆頭に政治局員で宣伝部長は劉奇保、新華社社長に蔡名照を当てて磐石の権力基盤を守らせる。一例が軍事パレードに参加して雛壇に並んだ江沢民胡錦涛温家宝、朱容基、李鵬らを殆ど報道させなかったように。

 訪米し、オバマ大統領との会見は「新しい大国関係」で進展があったと宣伝し、冷ややかに扱われ米国主要マスコミと米国社会から殆ど軽視された過酷な現実をまったく無視し、「大成功」であると喧伝させる。
現実とはたいそうな乖離も、まったく気にしていないかのようだ。

 報道管制は容赦なく、自由、民主、人権、法治などの表現には目を光らせ、人権擁護の弁護士等を拘束し、ネットを監視し、マスコミは習近平礼賛、「中国の夢」一色という、極左路線を突っ走る。「当代の毛沢東」像が演出され、まさに「紫禁城で習は宦官群に囲まれた」(『博訊新聞』、10月4日)。
いやはや習近平は「裸の王様」と化けた

 (劉奇保の『保』には草冠)