中国側に反論「自由に航行できる海峡ではない」
読売新聞 6月17日(金)7時16分配信
日本政府は16日、中国軍艦が鹿児島県沖の領海に侵入した問題を巡る中国政府の説明について、「受け入れられない」と申し入れた。
中国国防省は15日、中国軍艦が航行したトカラ海峡は「国際航行に使われている海峡」で、自由な航行が認められているなどと主張。これに対し、日本政府は「自由に航行できる国際海峡には当たらない」と反論した。
申し入れは在中国日本大使館の公使が中国外務省の担当者に行った。日本政府は、屋久島や奄美群島付近のトカラ海峡は国際的な船舶の航行がほとんどなく、国連海洋法条約で定める「国際海峡」には該当しないとしている。
「自国の管轄海域を航行」…中国国防省が談話
2016年06月09日 13時54分 読売新聞
【北京=竹腰雅彦】中国国防省は9日昼(日本時間同)、中国軍艦が沖縄県・尖閣諸島沖の接続水域に入ったことについて、「関連する報道を注視している」とした上で、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土だ。中国の軍艦が自国の管轄海域を航行するのは法にかなっており、他国があれこれ言う権利はない」との談話を発表した。
中国国防省「航行の自由に合致」…軍艦領海侵入
2016年06月16日 00時05分 読売新聞
【北京=竹腰雅彦】中国国防省は15日、中国海軍の情報収集艦が鹿児島県沖の日本の領海に入ったことについて、「(屋久島、種子島と奄美群島付近の)トカラ海峡は、国際航行に使われている海峡であり、中国軍艦の通過は、『国連海洋法条約』に規定された航行の自由の原則に合致する」との談話を出した。
中国外務省の 陸慷 ( ルーカン ) 報道局長も同日の定例記者会見で、「計画に基づき、中国海軍は最近、遠海訓練を実施し、期間中に同海峡を通過した」と説明。「国際航行に使われる海峡で各国艦船は通行権を有し、事前の通知や許可は必要ない」と強調した。