パルデンの会

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バンコク 拉致問題国際シンポジウム報告

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.02)
バンコク 拉致問題国際シンポジウム11/17報告



 以下は、
北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表の海老原智治
んより報告されたものです。

 シンポジウムには、家族会から増元照明さん、
救う会から西岡力会長も参加し
ました。

 タイでも北朝鮮による拉致問題がかなり認識されつつあるようです



バンコク 拉致問題国際シンポジウム報告

 2017年11月17日にタイ・
バンコクの国立カセサート大学社会学部で、拉致問題
国際シンポジウムが開催された。

 この開催報告は2016年11月18日の救う会ニュースでなされ
ているので、今回は
特にタイの視点から、同国際シンポを報告したい。

 タイで拉致問題国際会議が開催されたのは5-6年振りのことだ。

 今回の国際シンポの発言者には、タイ日韓の拉致被害者家族の他、
脱北者
タイ日の政府代表者・国連OHCHR代表者・
救援NGO代表者が登壇した。

 参加したのは、カセサート大社会学部の学生約200人の他、
タイの大学教員・タイ政府関係者・国連関係者・在タイ外国大使館関係者・タイ国内外の報道関係
者だ。


 タイ人拉致の経緯に簡単に触れる。
現在身元判明しているタイ人拉致被害者は1名で、チェンマイ出身のアノーチャー・パンチョイさん(1978年にマカオから拉致)だ。

 2005年のチャールズ・ジェンキスさんの証言(
北朝鮮で10年近くタイ人拉致被害者女性「アノーチェ」と同じ区域に住み親しく過ごした)からタイの家族が名
乗りを上げ、タイ政府が人定調査し、
2006年に身元判明するに至った。

 以来タイ政府は北朝鮮と拉致解決交渉を続けている。

 今回の国際シンポは、2006年にタイ人が拉致判明して以来、
10年目の節目の会
議ともなった。

 今回の国際会議は、
以前のタイでの会議とは異なる点がいくつもあった。

 一つ目はタイ人家族。
2006年のアノーチャーさん拉致判明時に家族の先頭に立ったのは、タイに残る唯一の兄弟で実兄のスカム・パンチョイさんだった。スカム
さんの息子で被害者甥のバンチョンさんが隣で支えていた。
しかしスカムさんは
2015年5月に、妹との再会が叶わぬまま逝去された。

 今回壇上で被害者甥バンチョンさんの隣に立ったのは、
バンチョンさんの娘のニローボンさんだ。今年24歳のニローボンさんは38年前に拉致された大叔母に会っ
たことはない。それでも「
アノーチャーの帰還は家族全員の変わらぬ総意だ」という点を強く訴えるために、ニローボンさんは初めて公の場に立って発言する決
断をした。


 二つ目はタイ政府。これまでタイ国内の拉致関係会議で、
タイ政府担当者が発言することは一度もなかった。しかし今回は、タイ政府で拉致を担当し北と交渉
に当たっている、チュートチャイ・チャイワイウィット、
タイ外務省東アジア第4課長が登壇した。

 タイ政府担当者が記者インタビュー以外でタイ国内で拉致問題を公
に発言し態
度表明する、初の機会となった。

 三つめはタイ人有識者
タイで拉致問題に10年来関与して来たワリントン・ウーウォン国立タマサート大学准教授をはじめ、スラット・ホーラチャイクン国立チュ
ラロンコン大学インドセンター長、ウィチアン・
インタシー国立ナレースワン大学助教授といった、日本の拉致国際会議にも参加経験のあるタイ人有識者・専門
家がこの国際シンポを計画段階から力強く支え、
シンポ当日もモデレーターやクロージング・リマーク、タイメディアへの問題解説等で重要な役割を果たした。
タイ人有識者の厚みが十分に発揮された会議となった。


 このように、
2006年のタイ人拉致判明から10年目となった今回の会議は、タイ
人被害者家族が世代交代しても決して変わらぬ解決への強い決意、
タイ政府担当
者による記者インタビュー以外での初の拉致問題についての公の発
言と態度表明、
そして厚みを持ったタイ人有識者
の3要素が揃った重要な発信の場となった。

 このシンポで明らかになった、
拉致解決に向けたタイの家族と政府の明確な意思とそれを支えるタイ人有識者の厚みは、タイ人拉致問題を、タイ国自身がタイ
の問題として解決してゆく方向性をより明瞭にしたと言える。

 国際シンポの模様はタイ国内でもいくつものメディアが報道した。
中でもタイ
国営テレビ Thai PBS は22時のニュースで6分間の特集を組んで全国放送した。

以上




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