パルデンの会

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中国によるチベット弾圧 言葉も文化さえも奪い去る「民族浄化」

撮影:高橋邦典
 もともと一つの国であったチベットは1949年、毛沢東によって武力侵略され、中国の一部として取り込まれた。「改革」の名のもと、僧院は破壊され、土地は取り上げられて、多くの人々が投獄された。チベット人は抵抗するが、大規模な中国軍に歯が立つはずもない。チベット仏教の高僧であり、指導者でもあったダライ・ラマは1959年、犠牲者を増やさないためにインドに亡命し、ダラムサラチベット亡命政権を設立した。
 それでも中国によるチベット弾圧が止むことはなかった。漢民族による大規模な入植によってチベットの伝統や文化は否定され、学校でのチベット語の教育もできなくなった。

フォト・ジャーナル<チベット人の焼身抗議>- 高橋邦典 第42回

 僧院や住宅の取り壊しは続き、街にはいたるところに監視カメラや私服警官が目を光らせている。ダライ・ラマの肖像は禁止され、公の場でそれを掲げたり、「チベットに自由を」などと叫ぼうものなら即逮捕、拷問が待っている。チベット人たちは、言葉や文化を奪われ、自らの土地の中でも少数派となりつつある。
 中国によるエスニック・クレンジング(民族浄化)は着々と進められているのだ。
(2012年4月撮影)

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