パルデンの会

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中国共産党は劉暁波氏を殺した 同様に日本共産党もいずれは日本国民を殺す

中国共産党劉暁波氏を殺した

 中国の代表的人権活動家で2010年のノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏(リュウギョウハ)が13日、入院先の遼寧省瀋陽市の病院で、多臓器不全のため死去した。61歳だった。同氏は服役中に病が悪化し、肝臓がんに侵されていたが、習近平国家主席中国共産党政権は海外で治療を願う同氏と家族関係者の要求を最後まで拒否し続けた。
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天安門事件の犠牲者を追悼する香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)と7月1日の民主化デモを主催する民間人権陣線は30日夜、獄中で末期の肝臓がんと診断された人権活動家、劉暁波氏が海外出国による治療を習近平中国国家主席に求めるデモを行った(撮影:深川耕治)
 同氏は、旧チェコスロバキアの人権活動家、1977年起草した「憲章77」メンバー、バーツラフ・ハベル(1936~2011年)のように、民主化運動のシンボルだった。“中国のハベル”と呼ばれた。同氏は2008年の公表した民主化を要求した「08憲章」の起草者の一人であり、10年2月に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の実刑判決を受けて服役していた。
 当方は冷戦時代、旧ソ連・東欧共産政権を取材してきた。中国共産党政権は隣国・北朝鮮と共に残された最後の共産党独裁政権だ。ソ連・東欧共産政権は1980年代後半から次々と崩壊していった。中国共産党政権と北独裁政権の終焉ももはや時間の問題だ。
 中国共産党政権は経済力を背景に影響力を世界に誇示しているが、共産党独裁国家である限り、崩壊は回避できない。これは歴史がわれわれに教える原理だ。
 実際、中国共産党内では現在、激しい指導層の権力争いが展開する一方、国民は真の自由を求めている。「言論・結社の自由」、「宗教の自由」を制限する中国共産党政権には持続的な未来はない。法輪功信者への臓器狩りを想起するだけで、中国共産党政権の実相は明らかだ(「法輪功メンバーから臓器摘出」2006年11月23日参考)。
 ところで、日本にも日本共産党がまだ存在している。その運命も同様だ。冷戦終焉直後、日本共産党関係者は、「われわれはソ連や東欧の共産党とは違う」と口癖のように弁明してきた。確かに、違いは一つあった。ソ連・東欧共産党は政権を掌握していたが、日本共産党は単なる野党勢力に過ぎない。しかし、日本共産党共産主義の過ちを認め、その看板を下さない限り、その政治コアは同じであり、非人間的世界観は変わらないから、その運命も同じだ。
 「われわれは違う」という日本共産党の醜い言い訳を聞く度に、思い出すことがある。イスラム過激派テロ組織がフランス、ベルギー、ドイツでテロ行為をする度に、イスラム教への批判が高まるが、欧州のイスラム教指導者たちは、「彼らはイスラム教徒ではない。われわれは違う」と反論する。確かに、その主張の一部は当たっているが、そのコアにはやはり共通点がある。神学者ヤン・アスマン教授が指摘するように、非政治化プロセスが遅れているイスラム教には依然、その教えに潜在的攻撃性が除かれていないからだ。
 日本共産党の主張、「われわれは違う」は、イスラム教指導者の「イスラム過激テロリストは本当のイスラム教ではない」という言い訳に酷似しているわけだ
 日本共産党が主張する本当の共産主義、国家はどこにあるのか。共産党幹部たちは労働者の苦悩など関心なく、書斎でマルクス・レーニン主義をかきまわしているだけだ。
 当方は「『共産党』を“誤解”している友へ」(2015年11月8日参考)というコラム記事を書いた。日本共産党に騙されてはならない。繰り返すが、そのコアは劉暁波氏を殺害した中国共産党と何ら変わりがないのだ。平和時の共産党の甘いプロパガンダに騙されてはならない。
 中国共産党政権は欧州連合(EU)に「市場経済国」の認定を求める前に、独裁一党制を廃止し、「言論・結社の自由」、「宗教の自由」を認めよ。
(ウィーン在住)