パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

マハティール当選で、「俺たちの投資した金はどうなるんだ」と中国人投資家が騒ぐ


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月14日(月曜日)弐
         通巻第5702号 
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 マハティール当選で、フォレスト・シティ投資家が困惑
  「俺たちの投資した金はどうなるんだ」と中国人投資家が騒ぐ

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http://www.scmp.com/news/china/money-wealth/article/2145916/should-mahathir-mohamads-win-worry-chinese-investors
 (上記サイトに巨大なフォレスト・シティの写真)

 マハティール元首相率いる野党連合の勝利は「宮廷クーデター」以上の衝撃度をもって中国人の投資家たちに伝播した。過去の投資はどうなるのか、と。
 マハティールが批判を集中させ、ナジブ前政権の腐敗と売国的政策をやり玉に挙げた、その象徴的プロジェクトが、マレーシアの南端に造成中の「フォレスト・シティ」だった。

 七つの人口の島を造成し、70万都市を建設するという青写真。まるでドバイかアブダビである。総面積が13・86平方キロ。投資総額は1000億ドルとされ、中国第三位のゼネコン「碧桂園」(英語社名「カントリィ・ガーデン」、香港市場上場)が主契約者だ。

 ところが過去二年間の海外投資規制、外貨持ち出し規制で、フォレスト・シティは二割売れたところで販売が頭打ちとなった。実際に移住したのは百家族ていど。それもほとんどが2DK程度の小型投資をした中産階級である。

 マハティールは「『フォレスト・シティ』はまさに『フォレスト・シティ』(森の都)であるべきだ。バンブーと猿の楽園が森なのだから」と選挙中に訴え、多くのマレーシア人の共感を得た。

このマレーのナショナリズムは、やがて   「反中暴動」となる恐れもあるのではないかと移住した中国人の間には不安も広がっているという(サウスチャイナ・モーニングポスト5月14日)。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 王岐山系の「海航集団」は本当に経営危機に陥っているのだ
  無視しがちな細かなニュースを拾い、米中貿易戦争の実態に迫る

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渡邊哲也『米中関係が決める五年後の日本経済』(PHP新書)
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 日本のメディアが中国で起きている事態を、表層の出来事しか報じないため、近未来の像がつかみにくい。情報があふれているようで、じつは印象操作と情報の偏りがあり、判断を迷わせやすいのである。
 細かな事態の推移を冷静に見つめていくと、米中経済摩擦の先行きが読めるようになり、本書で指摘されている数々は示唆的である。
 なかでも評者(宮崎)は次の二点に注目した。
 第一は交渉術の脅しに中国が「米国債を売却するぞ」と言ったら、市場は大混乱し、米国債は暴落するという、根拠の薄い観測への否定である。
 渡邊氏はこう言う。
 「アメリカには1977年に施行された国際緊急経済権限法という法律があります。これは、安全保障、外交政策経済に関して重大な脅威が生じた際に、非常事態宣言後、金融制裁によりその脅威に対処できる」
 また911テロ事件以後、アメリカは「愛国者法」を成立させた。
 外国の「脅威となる行為を制限し、資産を凍結したり、没収できる」。ために「米国債アメリカの法律に従い発行されており、これらの法律の対象になります」(52p)
 つまり「アメリカが米国債売却を理由に中国のいいなりになる可能性は限りなく低い」ということである。
 もう一つが王岐山の親せきが経営する「海航集団」のことである。
 つい先週もアメリカのファンドを買収しようとして「外貨制限」を理由に中止したが、表向きの理由はともかく、海航集団委はドル資金が欠落しているのである。
 なぜならアメリカ進出ならびに米企業買収資金として、同集団はアメリカドル建ての債券を発行した。これが「2017年夏に事態は一変、バンクオブアメリカをはじめあらゆる投資銀行が、ガバナンスの問題があるということを理由に取引を中止した」(133p)のである。
 すなわちアメリカの金融機関が米ドル調達のパイプを閉めてしまえば、アメリカで展開している(中国の)企業のほとんどが成立しない」(134p)
 かくも報道と現実の落差は大きい。


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宮崎正弘の新刊予告  宮崎正弘の新刊予告  宮崎正弘の新刊予告 
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宮崎正弘アメリカの「反中」は本物だ』(ビジネス社)
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 6月3日発売予定、予価1412円
 ――トランプは歴史的な同盟の組み替えを行っている。TPP離脱、NAFTA見直し、パリ協定離脱、イラン核合意離脱。なにもかも、そのグランドデザインは、中国を同盟国から敵国への認定替えにあるのだ!
 ――現況を世界史的視点から見つめ直すと、世界とアジアはこうなって見えてくる
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌読者欄の「東海子」こと、落合道夫氏の投稿を愛読しています。以前から鋭利な論評の切れ味を楽しませていただいてきました。中身は変わりませんが、ご本名で書かれるようになって、少し文体が変わりましたね。『黒幕はスターリンだった』もたいへん勉強になりました。これからもご投稿を愛読させていただきます。
貴誌前号の書評『戦国日本と大航海時代』、大いに参考になりました。さっそく読んでみる積りです。最近キリスト教をはじめとする一神教の害悪を論じる本がいろいろと出ており、わが意を得る思いで読んでおります。
 樋泉克夫氏の連載コラムも、その長大にやや疲れながら長年愛読しております。変わらぬご活躍を願っております。
  (横浜 虎穴)



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(読者の声2)第34回主催講演会のお知らせ。アジア自由民主連帯協議会 第33回講演会「北朝鮮問題と中国の今後」
習近平政権下、ますます覇権主義の野望をたくましくする中国、そして南北・米朝首脳会談と続く不気味な北朝鮮外交政策が、いま、東アジアに大きな危機をもたらしています。自由と民主主義をアジアで実現するためにも、これら独裁国家の現状分析は不可欠です。今回は、ノンフィクション作家として、中国の野望と実態を鮮やかに暴いてきた河添恵子先生をお招きし、北朝鮮問題と中国の今後」と題した講演を開催します。ぜひ多くの皆様のご参加をよろしくお願いします(事前申し込みは不要です)
   記
日 時  6月17日(日)午後1時半開場 2時開会
講 師  河添恵子氏(ノンフィクション作家) 
演題   「北朝鮮問題と中国の今後」
参加費   1000円
場 所    TKPスター会議室飯田橋駅前(当初案内の御茶の水から変更になりましたのでご注意ください)
      東京都新宿区揚場町1-21 飯田橋升本ビル8階(東西線南北線有楽町線飯田橋駅B4A出口より徒歩1分。JR線「飯田橋駅」東口より徒歩2分
    https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/st-iidabashi-ekimae/access/
主 催  アジア自由民主連帯協議会(会長ペマ・ギャルポ
http://freeasia2011.org/japan/archives/5430



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(読者の声3)関西の愛読者のみなさんへ。
 日頃安全保障を考えそうにもない農政が何故食糧安全保障を言い、有事を想定して食糧自給率向上を叫ぶのか、そしてそのために何故減反政策を実施してきたのか。瑞穂の国のコメを特別扱いしながら何故国際競争力のない農業になったのか。
 今回講演はキャノングローバル戦略研究所の山下一仁氏です。事前申し込みください。         
           記
日時: 5月26日(土) 14:00
内容: 1400 講演:キャノングローバル戦略研究所 研究主幹 農水省OB         山下一仁 氏
            テーマ: 「日本の農業を破壊したのは誰か」
    1530 質疑応答     1700 懇親会
場所: たかつガーデン(大阪府教育会館)2F 「鈴蘭」会議室 
      TEL:06(6768)3911   〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町7番1号 
      地下鉄千日前線(又は谷町線)谷 町9丁目下車(北東へ)5分
会費: 4500円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,500 円。ただし学生は無料)
主催: 弘志会 幹事 福井成範  fukuima@tree.odn.ne.jp
                  090-3090-5452



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(読者の声4)「中国が再生産する南京大虐殺の嘘を検証する講演会です。濡れ衣を着せられた松井石根大将、いまはらすとき。産経新聞「歴史戦」の記者が明快に解説を加えます。「南京大虐殺とかのフェイクを朝日新聞がでっち上げて、日本の教科書にまで掲載されるという大失態、その悪影響は計り知れず、背後にある陰謀とは?
             記
とき   6月22日(金) 午後六時半
ところ  文京シビックセンター 三階会議室
講師   原川貴郎(産経新聞記者)
演題   「中国が再生産する南京大虐殺
参加費  1000円(学生500円)
主催   南京戦の真実を追究する会(会長 阿羅健一)
問い合わせ howitzer@waltz.ocnne.jp
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月14日(月曜日)
         通巻第5701号 
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 中国、ついに切り札「王岐山」を米国へ派遣
  劉?副首相では頼りにならない(?)。米中貿易戦争

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 劉?副首相はワシントンで軽くあしらわれ、協議の成果は何一つなかった。米中貿易戦争回避という特別任務は、彼の方には重すぎた。

 それもそうだろう、米国の対中貿易協議の交渉団の布陣は、これほど対中タカ派をよく揃えたと感心するほどにライトハイザーUSTR代表、ナバロ通商政策局長、その後に控えるのがムニューチン財務長官とロス商務長官だ。
 かれらはトランプの姿勢に共鳴している男たちなのである。

 米国の中国に対しての強烈な要求は2020年までに対米輸出を2000億ドル減らせというもので、具体的な工程を求めている。
でなければ1300品目に対して制裁関税を掛けると、脅しなのか、本気なのか、この基本線を譲る構えはない。


 北京での米中経済協議は物別れに終わり、5月第二週に中国はふたたび劉?副首相をワシントンに派遣したが、たんなる経済学者相手に交渉しても政治力がなければ交渉の決断は無理とばかり、冷遇されている。

 そこで中国共産党は、とっておきての切り札、王岐山国家副主席をワシントンに派遣して、中国交渉団のトップに据えるかまえ。これまでアメリカからの受けも良く、対米交渉の責任者だった王洋は、すでに飾りのポストでしかない政協会議主席に回されており、蚊帳の外である。しかし王岐山が渡米して、はたして何処までの進展があるか?
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 「朝鮮侵略」などと言われたが、ようやく明かされた秀吉の朝鮮出兵の真実   キリスト教の野望を潰えさせたばかりか、スペインは日本の脅威に備えた

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平川靜『戦国日本と大航海時代』(中公新書
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 おりしも日本政府はユネスコに対して「潜伏切支丹」世界遺産に登録するように本格的な働きかけをなし、登録が確実視されている。
熊本県、とくに天草の島西南部と、長崎県長崎市外海、平戸などに散在するキリスト教会、長崎市内の大浦天主堂など12の教会は切支丹伴天連が禁止された時代を生き延び、マリア像を貝殻などに偽装して「隠れ信者」を集めたという。
 評者(宮崎)はこれらの教会をほとんど見ているが、天草の隠れ教会は岸壁に位置していたり、外海の各地でも美観をほこる場所にひっそりと建っている。この因縁からか遠藤周作文学記念館は、外海の崖っぷちに建つのである。
 しかし、なぜ禁教に至ったかを日本政府は先に国際社会に説明しなければならないだろう。「世界遺産」をこのまま登録されては、日本がまるで時代錯誤的な宗教弾圧国家と誤解されないからだ。

(注:パルデン記) 日本がまるで時代錯誤的な宗教弾圧国家としようとして、世界遺産に挙げたのが、     慰安婦や 偽南京事件 偽宣教師殺害事件を  喧伝する、在日朝鮮人帰化人をグループとする 西早稲田を起点とするキリスト教徒たちである。                                     2000年 北京で行われた、世界女性会議でチベット人女性やウイグル人女性が 漢人官警による性的暴行や 強制堕胎・中絶を含め民族絶滅を意図した中国側の断種行為が行われているのを告発したのにもにも拘らず、発言を遮り、当時60年前にさかのぼる嘘の慰安婦問題を議題に挙げた。                                           そして 今度は 彼女たち似非キルスト教徒は   徳川の時代にさかのぼり日本民族とは宗教弾圧をする民族として 世界に広めようとしているのだ。                                   それ以上に 朝鮮の軍が 対馬壱岐の島を襲い、無垢な数千人の島民を婦女子も含めて裸にして  博多湾に向かう蒙古船の周りに 手や足に穴をあけて吊り下げ、 日本の幕府軍の弓矢の攻撃の盾に使ったことの方がよっぽど 世界の記憶遺産にするべきである。 

 日本は当初、キリシタンバテレンに寛大だった。
 本書はかかるべくして書かれた、正当な歴史書である。あの大航海時代に、世界を荒らし回ったスペインとポルトガルしかし日本は世界最強のスペインの侵略を跳ね返したばかりではなかった。スペインは植民地化し軍事拠点としていたフィリピンで厳重に武装を固め、日本からの攻撃に震えながら備えたのだ。
 こうした真実は長きにわたって歪められて解釈されるか、無視され続けた。
 近年、キリスト教の宣教師たちが侵略の先兵だったことは広く知られるようになった。貿易の利を吹聴しつつ、ホンネはキリスト教武装集団を日本国内に組織化し、いずれ国家を転覆して日本をまるごとキリスト教の植民地にする。日本に運ばれる珍品は、ときに彼らが倭寇も顔負けの海賊行為を働き、ほかの貿易船から盗んできた。ようするに南蛮船とは海賊船と同義語でもあった。
 異教徒の宣教師が日本に上陸して布教を始めたのは九州が最初だった。大友氏、島津氏、そして長州では大内氏がめずらしくもあった異教に寛容だった。なにしろデウスと日本の神様が似ているという故意に歪曲された解釈がまかり通ったからだ。マリアは観音様に模された。
いくつかの領内では仏教寺院が破壊され、仏僧らは強く抗議していた。にもかかわらず信長はキリスト教の布教に異様なほど寛容だった。


信長は比叡、石山ならびに伊勢の一向一揆に手を焼いており、この当面の敵に対応するためにキリスト教を利用しようとした。
 信長が派手に演出して正親町天皇も列席した「馬揃え」(軍事パレード)は、お祭りだったという浅薄な解釈があるが、この馬揃えには宣教師のウォリヤーノ(イエズス会インド管区巡察師)も招かれていた。驚くべし、天皇と異教宣教師が同席したのである。それ以前に正親町天皇は、伴天連追放の綸旨をだしていたにも拘わらず。
 平川氏は、これを「このパフォーマンスは諸大名向けというに留まらず、まさに天皇イエズス会の上に信長が君臨するというメッセージ」だと解釈する。
 「ザビエルが来日してから、わずか40年にして、日本のキリシタン人口は約20万人あるいは30万人に達したといわれている。この勢いに気をよくしたイエズス会は、切支丹大名を支援して日本をキリスト教国に改造することを構想していた」。
 そのうえ日本人を拉致し、アジアからインドへ奴隷に売り飛ばして巨富を稼ぎ出した。  戦国大名の何人かをキリスト教で洗脳し、当該藩内では寺院を打ち壊した。まさにキリスト教の野望、とどまるところがなかった。
 あまつさえキリスト教になった大名を煽動して、シナ侵略の手先につかえば、日本の武士の戦闘力は高いから、きっと役に立つと述べている宣教師らの本国への報告文書が、次々と発見されている。
 秀吉は早くからその脅威を認識していたが、全面禁止に到らなかったのは、かれらが運んでくる文明の利器、世界情勢に関する鮮度の高い情報が必要だったからである。
 しかし「朝鮮出兵によって日本は、朝鮮および明国の軍隊と干?(かんか)を交え、それと前後して、世界最強といわれたスペイン勢力にも服属を要求するなど、強硬外交を展開した。朝鮮出兵という、日本による巨大な軍事行動は、スペイン勢力に重大な恐怖心を与えた」
 フィリピンに駐在したスペイン提督はマニラに戒厳令を敷いたほどで軍事大国としての日本の存在