パルデンの会

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“欠陥”は韓国駆逐艦か、韓国海軍組織か。


航海レーダーと 火気管制レーダーと違うこと位、読者は知っている。
なぜ 「韓国」が 日本を 『仮想敵国』 としていることにマスコミは言及しないのか?
本当に 日本の社会は 政界、経済界、教育界、マスコミで朝鮮勢力に毒されていることをもっと 知るべきである。 
左翼反日議員とは 帰化日本人が多いことはやっと 国民が知ることとなり、左翼反日議員が行う行動は、反日だけではなく日本がやるべきことまで妨害している。 


“欠陥”は韓国駆逐艦か、韓国海軍組織か。海自哨戒機にレーダー照射

12/23(日) 7:35配信
FNN PRIME
 
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“欠陥”は韓国駆逐艦か、韓国海軍組織か。海自哨戒機にレーダー照射
韓国海軍・駆逐艦“火器管制レーダー照射”の意味
日本海EEZ排他的経済水域内で、海上自衛隊のP-1哨戒機が12月20日韓国海軍の「クァンゲト・デワン」級駆逐艦から、火器管制レーダーの照射を受けたという。
 
 
「クァンゲト・デワン」級駆逐艦は、別名「KDX-1」と言い、全部で3隻建造され、1998年から2000年にかけて就役した。防衛省が発表した当該艦の画像を見ると、艦番号が「971」なので、「クァンゲト・デワン」級1番艦の「クァンゲト・デワン」ということになる。
韓国は「クァンゲト・デワン」と海洋警察庁の警備救難艦「サンボンギョン」の2隻で遭難信号を出し、漂流中だった北朝鮮の漁船を捜索していたということだ。
 
IHSジェーン軍艦年鑑2018-19によれば「クァンゲト・デワン」級駆逐艦は、空中の飛翔体を360度捜索するSPS-49v5対空捜索レーダー、水上及び低空を捜索するMW08レーダー、いうなれば、空中の標的に狙いを定める火器管制レーダー、STIR180レーダー、航海用のSPS-55Mレーダー、それに、敵味方識別装置UPX-27が搭載されている。
もちろん、これらのレーダーや電波装置は、使用する周波数帯がそれぞれ、異なっている。
 
海面の漁船を捜索していたのなら「クァンゲト・デワン」は、海面及び低空捜索・射撃指揮用のMW08レーダーを働かせていたのかもしれない。このレーダーのアンテナは、海面を遠くまで見渡せるように、マストの高い位置にある。
 
軍艦である「クァンゲト・デワン」は様々な武器を積んでいるが、対航空機用には、RIM-7Pシースパロー艦対空ミサイルを前艦橋の前の垂直発射装置に16発装填できる。このミサイルは、標的となる敵の航空機に軍艦の火器管制レーダーから電波をあてて、その反射した電波をシースパロー・ミサイルの先端にあるアンテナが受信して、標的に向かって飛んでいくという仕組みだ。
つまり、標的を破壊するまで「クァンゲト・デワン」は、火器管制レーダーの電波をあてていなくてはならない。それが火器管制レーダーのSTIR180だ。
 
防衛省が発表した画像を見ると、前後の艦橋にそれぞれ1基ずつある、STIR180レーダーの後ろのアンテナが、こちらに向いている。つまり、撮影したP-1哨戒機のほうを向いていたのかもしれない。また、STIR180火器管制レーダーの電波は複数回、数分にわたって、P-1哨戒機に向かって出されていたとのこと。
 
これが正しければ「クァンゲト・デワン」は、シースパロー艦対空ミサイルを発射する直前で「発射後の誘導のために、STIR180火器管制レーダーが電波を出している状況」だと、P-1の乗員が判断して、対空ミサイル除けの空中機動をすると共に、ミサイル除けのチャフやフレアを撒くなどの回避行動をとったとしても不思議ではないだろう。
 
さらに、P-1哨戒機から「クァンゲト・デワン」に無線で呼びかけたにも関わらず「回答がなかった」ということなので、P-1の乗員にすれば、異常事態そのものだったのではないか。
また「クァンゲト・デワン」は、海自P-1哨戒機の呼びかけに答えられないような通信、または、データリンクのトラブルでも抱えていたのだろうか。
火器管制レーダーで、水上捜索?
12月22日付の韓国・聯合ニュースによると、「韓国軍の消息筋は、『出動した駆逐艦は遭難した北の船舶を迅速に見つけるため、火器管制レーダーを含むすべてのレーダーを稼働し、この際、近くの上空を飛行していた日本の海上哨戒機に照射された』と説明した」という。
 
日本の防衛省は22日、「火器管制レーダーは広範囲の捜索に適するものではなく、遭難船舶を捜索するためには、水上捜索レーダーを使用することが適当です」とコメントしている。聯合ニュースの記事が正しいとすると、漁船のような海上の目標を探すのに、STIR180対空火器管制レーダーも働かせる必要があったのかどうか。
 
それとも、この「クァンゲト・デワン」には、一度にすべてのレーダーを稼働させる仕組みが組み込まれていて、人為的ミスでそれを稼働させたのか。または、すべてのレーダーを稼働させてしまったのは、システムというより“欠陥”であって、それがこの「クァンゲト・デワン」級にあったのかどうか。
 
または、そんなシステムや“欠陥”はなかったが、指揮系統の人為的ミスで、すべてのレーダーを稼働させたのか。それとも、何らかの事態の場合には、すべてのレーダーを稼働させるという決まりでも、韓国海軍にあるのだろうか。
洋上での不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)
ただ、「そんな決まりや規則が韓国海軍でありうるのか」、という点では疑問が残る。というのは、韓国は「洋上での不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)」という国際取決めの参加国だからだ。
 

CUESの2.8.1aにおいては、まさに、不慮の遭遇をした場合に控えるべき行動として、「砲やミサイル・火器管制レーダー・魚雷管やほかの武器を遭遇した船舶や航空機に向けて、攻撃のシミュレーション」をあげている。

 
「火器管制レーダーを…航空機に向けて、シミュレーション」は、今回の事態にそのままあてはまるかもしれない。CUESの取り決めに加わっている韓国の海軍が内部で、これと沿わない内容の規則を作ることはないのではないかとも思われる。
尤も、国際的な決まりに関係なく、韓国海軍内部で、CUESの基準に当てはまらないような行為を、事後、是とするということなら、問題はさらに根深いことになるだろう。国際約束を守る意思のない組織と、見られかねないからだ。
 
韓国海軍のミサイル潜水艦KSS-3計画
韓国が、今回の事態をどのように説明し、再発防止に努めるかは、現在の韓国海軍の野心的な計画に対する同盟国や周辺国の観方に影響するかもしれない。例えば2020年から22年にかけて、就役する予定の3隻のKSS-3潜水艦だ。
 
この潜水艦は、6基の垂直ミサイル発射装置を備えるとされているが、この発射装置には、地上攻撃用の弾道ミサイルまたは、巡航ミサイルが装填されるとみられている。
 
海上自衛隊の潜水艦が、魚雷や対艦ミサイルで敵艦対処を専らにして、地上攻撃能力がないのに対し、韓国のKSS-3は対艦能力はもちろん、海中に潜んで地上を攻撃する、というわけだ。
 
北朝鮮もGorae級潜水艦で、北極星1型(KN-11)弾道ミサイルの発射試験を行い、さらに、新型の潜水艦や海中の潜水艦から発射する新型弾道ミサイルの計画も伝えられている。
 
韓国のKSS-3計画は、北朝鮮の計画への抑止との観方もあったが、今回の「クァンゲト・デワン」の件の説明や再発防止をないがしろにするなら、北への抑止だけなのかどうか、疑念を呼ぶかもしれない
 
韓国も参加している国際取決め「洋上での不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)」において控えるべきことと決まっていることに、平時において踏み込んでしまったのは、STIR180火器管制レーダーまたは、「クァンゲト・デワン」のシステムに異常があったのか。それとも、人為的ミスなのか。
または、韓国海軍内部の規則等が、韓国が参加しているCUESに沿わない内容になっているのかどうか。
 
岩屋防衛大臣が求めた「説明と再発防止」に韓国が誠実に応じるならば、上記の諸点を韓国海軍自身が「国際的な信用」と「能力」、それに「指揮系統」という視点から検証することにつながるという意味で、韓国海軍自身にとっても決して、マイナスにはならないのではないか。
フジテレビ解説委員・能勢伸之