パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

日本のマスコミは なぜ中国で外国企業が去り、シャッター通りになっている現実を伝えないのか? 海の向こうの隣の火事で我々の母屋が焼けないことを!!!

 

 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)12月11日(水曜日)弐
          通巻6302号  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 広東省から外国企業が去り、街はいずこもシャッター通りとなった
  サムソンが惠州工場を閉鎖、周囲の工業地帯の景気は凄まじい悪化ぶり
***********************************
 2019年11月だけでも豚肉は11・8%の値上がり、牛肉、鶏肉、羊肉など一斉に値上げ(11・8%から25・7%)され、消費者物価指数は4・5%高となった。他方で給料がさがって、生活苦を訴える労働者。まして自動車販売も15%の落ち込み。
そこに加わったのが「サムソン不況」である。

 サムソンは昨年、天津と惠州のスマホ工場を閉鎖した。
 サムソンは惠州に12万平米の大工場を運営し、たとえばスマホ数千万台製造し、出荷してきた。ピークの2017年実績で天津工場から7014万台、惠州工場からは5564万台。もちろん、スマホ輸出は世界一だった。

 中国メーカーの華為技術(ファーウェイ)、ZTE(中興通訊)などが猛追し、さらには小米(シャオメイ)、OPPOなど廉価版のスマホが市場に参入してきたため、スマホのシェアが激減していた。そのうえ賃金の高騰にネをあげ、サムソンは主力工場をベトナムに移動、中国の工場は天津も含めて空となった。

 「世界の工場」といわれたのは広東省福建省などが主力だった。広東省全体で、100の有力工場が閉鎖され、駅前ばかりか、住宅地もシャッター通り。惠州の西隣に位置する東莞は、数年前からすでにゴーストタウン化していた。労働者が去って、街は人通りも少なくなった。

 惠州は人口460万人、観光名所としては南に大亜湾に面し、白鷺湖、惠州西湖、九曲湖など。惠州の人的基盤は客家人だ。

 サウスチャイナモーニングポスト(2019年12月11日)が報じたところでは、東莞の労働者は3ヶ月休暇の強要から、週三日勤務それも一日四時間が上限となって、単純計算でも給与は四分の一になる。
 経済の悪化は、予測よりも深刻である。

 惠州にはホンダの他、ヤクルトなど少数の日本企業が進出しているが、日本企業で目立つのはゴルフ場を経営する会社くらい。日本料亭も少ない。惠州の名前から「惠」を削除する日が来たのかも。
      ○△□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎ 

 

 

f:id:yoshi-osada:20191210215520j:plain

f:id:yoshi-osada:20191126103806j:plain

f:id:yoshi-osada:20191126103720j:plain