パルデンの会

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ペーパータイガー(張り子の虎)が、ペーパードラゴン(張り子の龍)に


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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)5月19日(水曜日)
  通巻第6914号   
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 ペーパータイガー(張り子の虎)が、ペーパードラゴン(張り子の龍)に
       米国政治論壇も中国評価で百家争鳴
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 米国の政治評論で、パンダ・ハガー親中派)の生き残りはキッシンジャー元国務長官だが、その弟子たちは、依然としてトランプ批判を続けている。

そのうちのひとり、ミカエル・バークレーは「論壇では、中国が超大国にのし上がる説と、中国崩壊論が交錯しているが、中国は1830年時点では世界一の経済力を誇った。しかし現在の米国は、中国を過大評価している」と主張した。

 『マンスリー・アトランティック』では、政治評論家のディビッド・フラムが、「武漢ウィルスの起源を特定するのは難しいが、アメリカは国内の科学者ならびに科学を守る必要がある」とし、貿易戦争にかまけて防疫を怠ったとトランプ批判を派手に展開した。
ちなみにフラムはブッシュ・ジュニア大統領のスピーチ・ライターを務めたユダヤ人で、数冊の著作があり、明らかにネオコンに属する。

2016年の大統領選挙で、共和党主流派はブッシュもチェイニーも、アーミティジもネオコンもヒラリーに投票した。
2020年も、かれらは同じ行動パターンを取った。この列にはミット・ロムニーユタ州元知事)ら共和党内の有力者も加わり、トランプ選挙を妨害した。

彼らの論法には共通点がある。
「中国とは共通の利益をわかちあえる分野が多く、対話を継続することが重要である。競合する分野も多いが、ともかく徒らな敵視政策より対話の継続が、アメリカにとって重要である」。
まさにこのキッシンジャー理論が、現在のバイデン政権の中国政策に反映されている。

 1946年、毛沢東は国民党軍を「張り子の虎」(紙老虎)と呼んだ。
 2016年、豪中貿易戦争が起きると『環球時報』は豪(オーストラリア)を「紙猫」と揶揄した。
 2021年、ブリンケン国務長官はFTの取材に対して中国を「紙龍」と呼んだ。

 ペーパータイガーからペーパードラゴンへ。虎と龍は何が違うか。日本のヤクザ映画には竜虎ってのもありますが。。。

     ◎☆◎◎み☆◎□☆や□◎◎☆ざ◎◎□☆き◎☆◎◎