パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

安倍晋三、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか? QANONとは何か?

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)9月6日(日曜日)
        通巻第6638号  
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 主人(あるじ)が病気療養中は「番頭」が取り仕切る
  安倍晋三、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか?
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 桂太郎は三回、政権を担った。長州の武士出身で、軍人としても活躍し、安倍晋三が記録を更新するまで歴代最長の内閣だった。
 伊藤博文は四回、政権を担った。

 ふたりとも長州という出身地が強運をもたらしたが、安倍首相も、その長州(山口県)が選挙区である。

 戦後も吉田茂は退任後、また返り咲いて、安倍晋三の先例となった。吉田への毀誉褒貶も多いが、GHQを相手にしたたかな粘りの政治だった。外交官時代に国際感覚を磨いたのだろう。吉田は土佐っぽ、明治維新の原動力とはなり得なかったが、薩長肥といわれたように、ある意味では佐賀鍋島藩のエリートを出し抜いた。
 しかし武市瑞山坂本龍馬中岡慎太郎ら先達の犠牲があった。

 だとすれば、安倍晋三が三度目の復活をねらって、しばし表舞台から身を引いても、捲土重来の可能性は大いにあるだろう。

 主人(あるじ)が病気療養中は「番頭」が取り仕切るのは常識であり、安倍晋三首相、唐突な辞任表明のあと、自民党内はいきなり五派閥が「とりあえずは、管でいいか」となって管を支持した。あまりにも早い決断なので、つい裏詠みしたくなるのである。

 意表を突くほどのスピーディな、しかも短時日で次期後継が決まるというミステリーをみていると、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか?
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 日本人の多くが忘れてしまった武士道に
  なぜ李登輝は人生を賭けるほどに惹かれたのか?

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早川友久『李登輝  いま本当に伝えたいこと』(ビジネス社)
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 李登輝台湾総統が逝って、はや40日近い。日本の仏教で言えば、まもなく四十九日、納棺の儀が近付いた。李登輝氏はキリスト教徒ゆえに、別の葬送スタイルが取られるのだろう。ちなみに李登輝キリスト教に入信したのは38歳の時だった。
 本書は、李登輝総統の日本人秘書として、八年間、そばに仕えた早川氏が記録したメモをもとに、李登輝名言集あるいは格言集である
 なにしろ生前から本書は企画され、李登輝自身の序文が用意されていた。また読者には生前の李登輝が語った坂本龍馬についての未公開音声が配信される。 
 前置きはこれくらいにして、いかなる名言を残したか?
 「リーダーは信仰を持て。信仰がないなら信念を持て。孤独なリーダーは、すがることのできるものを持つのだ」
 「リーダーは『七割で良し』の心構えを持て」
 「謙虚さこそがリーダーシップ」
 「リーダーは悪役に徹しろ」
 「決断は素早く、そして柔軟な発想で」
 これらが第一章の「リーダーシップ」の箇所で語られる。
 以下、信念の章では、
 「これまでの制度を打ち破ってまったく新しいものに改める。それが『脱古改新』である」
 「教養は万能ではない。実践がともなってはじめて意味をなす」
 「『公明正大』こそ部下の努力を引き出す」
 「未来に対する『理想』と『主張』をはっきりさせよ」
 『知略』の章では、
 「情報は常に複数の情報源から」
 「権力の放棄もまた資質である」
 「希望」の章では
 「私は権力ではない。権力とは借り物だ」
 「指導者は『誠実自然』である」(李登輝は揮毫を求められると、よく「誠実自然」と書いた)。
 どれもこれも胸に突き刺さる言葉である。つねに武士道の精神を重視し、日本人よ、もっとしっかりしろと叱咤激励し続けた、あの情念、迸る熱情の源泉は、これらの信条、信念、そして信仰から産まれたのだ。
 李登輝思想の肯綮にある武士道について、早川氏はこう言う。
 「武士道とは死ぬることと見つけたり(葉隠)という言葉こそ、日本人の精神性を最も表したものだという。日本人、とくに武士にとって『死』は日常生活と隣り合わせであり、常に死を意識しながらの生活であった。その死が念頭にある生活のなかで、如何にして人間は『生』の意義を最大限に発揮にしていくのか、それが日本人の精神性に大きく影響している」(182p)
 座右の銘となる言葉ばかり、日本の政治家は、本書を座右に置くべし。
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 宮崎正弘の新刊予告 『一万年の平和、日本の代償』(育鵬社
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宮崎正弘『一万年の平和、日本の代償』(育鵬社、1650円)
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  ──岐路に立つ日本の「平和論」。欺瞞のヘイワケンポウで守れるのか?
 ご高評いただいた『神武天皇以前』から一年、同系列の新作です!

 日本は世界史でも稀な泰平の日々を送ってきたが、その代償とは?
 縄文時代の一万年以上、日本には戦争がなかった
 弥生時代の渡来人が混入してから、国内騒乱、権力をめぐる争いがおこった
 とはいえ大殺戮は避けられ、国家最大の内戦「西南戦争」でも死者は一万余。
 戦後、日本からサムライ精神は去勢された。闘わない民族に明日はない 
 拉致された同胞を武力を用いて奪回する迫力もなくしたヘナチョコ
 シナや朝鮮からイチャモン、難癖をつけられても沈黙を続ける政治の腐爛
 こんな国でよいはずがない。「凛たれ、ニッポン!」

予約を開始しました。9月20日発売!
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 ■アンディ・チャンのアメリカ通信 ■アンディ・チャンのアメリカ通信
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QANONとは何か?
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 投票日まであと二ヶ月を切ったいま、QAnonと呼ぶグループが民主党を脅かしている。これまではDeep StateとかAntifaなどの暴力団体がメディアで反トランプ情報を流していたが、QAnonはあまり聞いたことがなかった
ところがこのグループにはかなりの参加者がいて、しかも彼らは反トランプ陰謀を批判する匿名の集まりだった。最近は公然と「Q」と書いた旗を掲げてデモンストレーションをするようになった。
 QAnon(キュー・アノン)は明らかな団体ではないが、Qと名乗る人物の主張に賛成する人たち、そして自らQグループを作る集まりである。簡単に言えば彼らは「反Deep State」または「反左翼エリート」であり、反トランプ陰謀の一味徒党を批判する論壇グループである。
 別説ではQAnonがキリスト教の福音教会派と関連があり、未成年者のセックス商売をする左翼集団が世界の(アメリカの)滅亡を謀っていると警告、反対しているグループと言う。
実態がハッキリしないが、ある新聞はQAnonは反ユダヤ主義(つまり反Deep State)の集団であると解説している。QAnonがトランプ支持を表明し、8月のトランプの選挙講演会でQと大書した旗を掲げてデモンストレーションしたので、FBIは彼らがテロ行為をするかもしれないと注意するようになった。
ある人はQAnonが一種のカルト集団ではないかと心配する。だが彼らはインターネットの自由論壇で反Deep Stateの論文を発表し、多くの賛成者がトランプ支持をしているグループである。
QAnonの名前はQ -Anonymous(匿名のQ)と言う意味で、インターネットの自由論壇、Imageboardに匿名で投稿している人たちのことだと言う。Imageboardとは匿名の論壇で、投稿者の本名や身分は知ることができない。
「Q」とはジェームスボンド(007)映画の中で奇抜な武器や装置を発明する一風変わった技術者のことで、QAnonはこの名前を引用したものだ。
Imegeboardの一つで「4Chan」と呼ぶ論壇にある人物が「2017年10月28日にQ」と言う匿名で「Calm Before the Storm (嵐の前の静けさ)」と言う論文を発表したのが始まりと言われている。
「4Chan」は日本の「Futaba Channel」を模倣して作られたアメリカの論壇で、投稿の内容はアニメ、漫画、音楽、文学、政治など多岐を極めている。Q氏はここでDeep Stateとは反トランプの秘密団体で世界の秩序を壊すと言う陰謀論を紹介し、多くの読者がこれに賛成し追従するに至った。
最近では1日に9万通の投稿があり読者は24万人に達すると言う。彼らがトランプに投票するとなれば大きな影響を与えるのは間違いない。
 Q氏は政府の公務員でしかもトランプ政権の機密資料にアクセスできる人物と自己紹介したそうである。NBC Newsの報道によると今では三名の匿名の人物がQを主宰して、複数のメディアで多くの賛成者を集めていると言う。このため最近では別のグループ、FBIAnonとかHLIanon(HLIとはハイレベル インサイダーのこと)の論壇が出来だと言う。
 QAnonはヒラリー・クリントンオバマジョージ・ソロスどがアメリカの民主制度を破壊する陰謀の首魁だと主張しているが、この他にもハリウッドの俳優、民主党員や政府公務員などの反トランプグループを攻撃目標としていて、トランプの「ロシアゲート疑惑」をでっち上げたFBIのコーメイやマラー検察官の一味を名指しで攻撃している。
つまりQAnonとは反Deep Stateで反ユダヤ国際資本、反サヨクの理論を掲げるグループである。
 最近はQAnonグループが8月から公然とトランプの選挙運動に参加して民主党を脅かすようになった。彼らのスローガンは#WWG1WGA(Where we go one We go all、一人が行けば皆が行く)である。
 FBIはQAnonグループが国内でテロ行動を起こすかもしれないと懸念していると言う。だがいまのところQAnonの活動は主ツイッターで主張発表をしているだけだ。このため、ツイッターは今年7月に数千のQAnonメンバーの投稿を禁止した。Facebookも多数のQAnon投稿を禁止する動きがある。
 民主党側はQAnonをオカルトグループとかテログループと警告している。
 数日前の記者会見でトランプ大統領はQAnonについて「詳しいことは知らないが、私を支持していることは良いことだ」と答えた
左翼メディアは早速トランプがQAnonに賛成したと攻撃したがホワイトハウスのKayleigh McEnany報道官は「大統領はQAnonを賛成も支持もしていない。QAnonの支持があるのは良いことだと言ったに過ぎない」と否定した。
ペンス副大統領や何人かの共和党員もトランプがQAnonグループを支持する発言を控えたほうが良いと述べた。QAnonは仲間がトランプの選挙活動に参加してもQを表明しないよう呼び掛けている。
 アメリカの三大テレビとCNN、大都市の新聞、ツイッター、ファエスブックなどはみんな反トランプである。それでもQAnonが選挙に大きな影響力を持っていることは否定できない。
これからQAnonがどんどん紙面を賑わすようになるかもしれない。
                 (アンディ・チャン氏は在米評論家)
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OINIONS 読者之声
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(読者の声1)アメリカの失業率が14%台から8%台に落ち着き、トランプ再選の可能性が高まりました。
 貴誌は以前に「トランプ再選、赤信号が消えた」と書かれましたが、その後、どういう分析をされていますか?
  (JJセブン)


宮崎正弘のコメント)8月末までに失業率が10%を割り込むと、バイデンのような迫力のない候補者が霞む。コロナとの共存時代アメリカ人は広く認識するようになり、落ち着きを取り戻しつつあります。
 注目は政治のオッズメーカー(ODD MAKER)です。三日前、トランプとバイデンの差が0・5%にまで縮まりました。楽観は許されませんが、トランプ快調が甦りつつあるとみて良いのでは、と思います。
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宮崎正弘 v 馬渕睦夫 『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社)
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