★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.09.06)菅首
みなさんごきげんよう。救う会テレビ、救う会全国協議会会長西岡
日で第44回になります。令和3年9月4日に収録しました。
今日は、「菅首相退陣と拉致問題」と題してお送りいたします。
動画は救う会のホームページに掲載しています。
■菅首相退陣と拉致問題
先週の収録で、菅首相に会ったこと、そして拉致問題解決の強い意
という話を冒頭申し上げたのですけれども、昨日驚きました。こう
きてしまって大変驚いたし、残念に思っています。
しかし、北朝鮮で助けを待っている被害者を思うとですね、私たち
ことについて一喜一憂してもしょうがないので、今の与えられた条
できるのか、何をすべきなのかを考えるしかないというふうに思っ
思い起こすとですね、先週土曜日菅総理に会った時に、「北朝鮮は
セージをきちんと受け取っている。拉致被害者を全員返せば日本は
はやれる、約束を守る」というメッセージは届いているとお話しし
できることとできないことがありますが、できることはやるという
が届いているという話をしました。しかし今、北朝鮮はこの9月の
見ています。菅総理が自民党の総裁選挙と、来るべき衆議院総選挙
ば、拉致問題が大きく動く可能性があるということもお話ししまし
菅総理は、「分かりました。私が耐えなきゃならないんですね」と
話をされました。「頑張る」という言葉ではなく、「耐える」とい
ので、少し「あれ?」と思ったんですけど、それだけ状況が厳しか
今思えば感じています。
◆菅総理退陣につき家族会コメント
家族会の皆さんがそれぞれコメントを出しています。
横田早紀江さんは、「菅首相は長く拉致問題に関わり、解決に向け
だいた。今後も同じ思いで、拉致解決への取り組みを続けてもらえ
る」、「私たち家族は後がないほど老いて、残された時間はない。
たちに一刻も早く祖国の土を踏ませ、私たちと抱き合わせてほしい
ントです。私も同じ気持ちです。
家族会代表の飯塚繁雄さんは、「(菅政権について)拉致問題どこ
た。新型コロナウイルスにオリンピック、社会的な事件を含めて混
拉致問題が進展した印象はない」、「最終判断は拉致問題担当大臣
理。総理が動かないと北朝鮮は動かない」と総理への期待を述べて
家族会事務局長の横田拓也さんは、「全拉致被害者の即時一括帰国
前からのわれわれの要望は全く変わっていない」、「新たな政権も
妥協はせず、この目標を共有して歩みを進めてほしい」と。
◆救出戦略
もう一度救出戦略を考えておきたいと思います。繰り返しお話しし
まず、「先圧力、後交渉」です。そして、「強い制裁の圧力を背景
談で全被害者の即時一括帰国を求める」です。北朝鮮のトップと日
が一対一で首脳会談を開いて、全被害者の即時一括帰国を求める。
トランプ大統領が三度、金正恩との会談で日本の主張を伝えてくれ
けて、安倍総理が「無条件で金正恩委員長と首脳会談をする」と言
もそれを引き継いできたわけですが、その方針を私たちも支持して
背景には強い圧力が必要です。「無条件」ということは、話合いの
緩めたりはしないということです。
さらに、「北朝鮮混乱事態に水面下で備える」です。混乱が起きる
い。それに水面下で備えることです。
◆菅政権の功績
この枠組みの中で菅政権が何をしてくれたのかですが、安倍政権が
権と一緒に作った「マクシマムプレッシャー」という強い制裁、圧
たことです。これは正しい政策だったと思います。
アメリカがバイデン政権に代わっても、「日本にとって拉致問題が
だ。絶対譲歩できないのだ」と、拉致の重要性を打ち込むことがど
だったのですが、それは成功しました。
私は繰り返し述べていますし、「救う会テレビ」でもお話ししまし
5月3日、菅総理が「産経新聞」でこう語っています。
「バイデン政権は菅政権が何を望んでいるか、研究に研究を重ねて
による拉致問題についても少人数会合に同席したブリンケン国務長
大統領補佐官、キャンベル・インド太平洋調整官らが拉致問題解決
リボン』を上着につけていた。ブルーリボンは私を含む日本国民が
うと考えたのでしょう」と。
これ(救う会テレビ参照)は4月の日米首脳会談の写真です。一番
ンケン国務長官、その次にバイデン大統領がいますが、多くの参加
ボンバッジをつけています。そのことを総理がお話しされたわけで
拉致問題を大切にしているんだということが明確に伝わって、バイ
政権を研究した結果、「菅総理と会う時にバッジをつけていこう」
いうことですね。
特にバイデン政権は、同盟国との協力関係を大切にするという政策
て、中国に対する包囲網を作るということです。それで日本の存在
権にとって非常に重いわけです。
その日本の菅政権が拉致を最重要課題としているということを研究
じゃ菅総理が来た時に、バッジをつけていこうということになった
自身がそういうことだなと判断したということです。
日本にとって拉致問題が重要だということをアメリカが認識するこ
いる。特にですね、国務省というのは、今までアメリカにとっての
最重要課題は核・ミサイル問題だと、拉致問題を日本が出すのは内
していたんですね。
拉致が進まなくても核で北と交渉したい。別の議題が出されると交
なるという考え方があったわけですね。特にブッシュ政権の後半で
国務長官、ヒル国務次官補がやったことがまさにそういう方法だっ
今回その国務省がわざわざ菅総理の前でバッジをつけてきたという
だけでは進みません」というメッセージになるという点で、菅政権
ているかということがアメリカに伝わったということですよね。
そしてもう一つ菅政権の功績としては、金正恩政権への働きかけで
私が菅総理に申し上げたことを紹介しましたが、もちろん菅総理や
いません。秘密交渉については何も言わないんですね。ただ私が様
得ている感触では、何らかの交渉があるんではないかと。
特に北朝鮮は今困っていて、北朝鮮内部で日本からの協力について
度が高まっている。そして日本を動かすには、2002年に一度、
言って隠した、横田めぐみさんたち8人を含む全被害者を返さない
かないのではないかという意見が、北朝鮮権力中枢部の中でも出て
るいは多数派になりつつあるという情報があります。金正恩政権へ
いう点でも菅政権は、大変大きな仕事をしてくれたんじゃないかと
◆次の政権に望むこと
最後にですね、次の政権に望むことを申し上げたいと思います。
第一に、現状の最高度の圧力(国際制裁と独自制裁)を維持するこ
二番目は、日朝首脳会談で全被害者の即時一括帰国を求める。安倍
んがやった路線を維持してほしいということです。もちろん、首脳
接触は必要ですが、三番目に、合同調査委員会や連絡事務所など時
ないことです。そうではなくて、最高首脳の決断を促すことです。
法はないのです。
そして制裁が効いている今、最高首脳の頭の中に拉致が入っている
大統領の直接的な働きかけがあって、金正恩氏の頭の中に拉致が入
もう一度再調査をしてくださいと言うとか、合同調査をしましょう
そういうことではなくて、日朝首脳会談を求めてほしい。
三番目に、米国へ「日本にとって拉致が最重要だ」という働きかけ
政権に継続してほしいということです。
今日は「救う会テレビ」第44回、「菅首相退陣と拉致問題」と題
しました。ありがとうございました。
以上
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