パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

「パンダ村」、パンダと距離を保って共生—中国

f:id:yoshi-osada:20200801214605j:plain


雪山の下にある「パンダ村」、パンダと距離を保って共生—中国

12月23日(木)19時50分 Record China

四川省雅安市宝興県磽磧チベット族郷で最近、村民が帰宅途中にジャイアントパンダと再び遭遇した。

写真を拡大

 
 
四川省雅安市宝興県磽磧チベット族郷で最近、村民が帰宅途中にジャイアントパンダと再び遭遇した。華西都市報が伝えた。

11月23日の夜中、雪が舞う道を、ジャイアントパンダがゆったりとした足取りで歩いていた。それを目撃した村民はスマホでその様子を撮影し、パンダが完全に姿を消したのを確認してから、車で走り去った。翌日、その動画をネット上にアップすると、2時間もしない間に、アクセス数が100万回に達した。

今シーズンの冬に入ってから、磽磧で村民がジャイアントパンダに3回も遭遇していることが注目を集めている。パンダに遭遇する確率が高いことから村は「パンダ村」と呼ばれるようになっている。中国の第4回ジャイアントパンダ調査の結果によると、宝興県には野生のジャイアントパンダが181頭生息しており、これは全国の県(区)で2番目に多い数となっている。

そして今年、ジャイアントパンダ国家公園に指定された地域の中心エリアにある宝興県磽磧チベット族郷に対する注目度がますます高まりを見せている。しかし、村民の能卡曼さんが「ジャイアントパンダや他の動物はみんな隣人。隣人とは互いに尊重しながら暮らせばよく、親密になりすぎる必要はない」と話すように、村の人々はパンダと一定の距離を保ち続けている。

夾拉村の村民・植春玉さんがある日の正午ごろ、籠を背負って山から下りて来て、民宿を経営する自宅に入ると、食事をしていた客から「パンダを抱っこして写真に写っていたおばさんでしょ?」と興奮気味に聞かれ、植春玉さんは少し恥ずかしそうな表情を見せた。

実は、数年前、山で山菜採りをしていた時に、パンダが突然木の上から、植春玉さん目の前に落ちてきたという。その後の彼女の対応はまさに「お手本通り」だったと言える。まずすぐにパンダから距離を保ち、パンダを驚かせないようにした。そして10分ほどして、この幼いパンダの近くには親パンダがいないことを確認してから近づくと、どうやら病気であることが分かった。

植春玉さんは、そのパンダを籠に入れて背負い、家に戻ると最寄りの蜂桶寨保護区に連絡したという。「私たちが助けようとしていることが分かっているようで、とてもおとなしかった」という。

保護区のスタッフは帰る前に、パンダが植春玉さんに懐いて離れようとしないのを見て、それを写真に撮った。その写真がネットで拡散され、植春玉さんは「パンダを抱っこして写真を撮ったおばさん」と呼ばれるようになった。

磽磧は四川盆地からチベット高原につながる場所に位置し、世界でも重要な生態環境エリアだ。この大自然の中にある村には、自然と共存するための知恵がある。

以前、磽磧で5年かけてフィールドワークを行った四川大学の李錦教授は、現地の人は宇宙や土地、山、川、に対して非常に誠実で、素朴な認識を抱いていると実感したといい、「例えば、磽磧の人は、山神を信仰しているので、トラやヒョウに危害を加えることはない。なぜなら、彼らにとって、それは山神の化身だからだ」と話す。

1960年代、磽磧ではジャイアントパンダは「花熊」と呼ばれ、ジャイアントパンダが人家にやって来て暴れたり、農作物を食い散らかしたり、人間を襲うこともあったため、人々に恐れられていた。

しかし現在、村民はジャイアントパンダと一定の距離を保つようになっており、ジャイアントパンダに遭遇した場合でもせいぜい遠くからスマホで撮影するくらいだ。木の上でのんびりしていたり、草むらで日向ぼっこしていたり、水辺で水を飲んでいたりするパンダのほうでも、ほとんどが人がいることに気付くと、ゆっくりと林の奥へと消えていく。

そのため村民は今では山でパンダに遭遇することは、縁起の良いことだと考えるようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
 

f:id:yoshi-osada:20200801214605j:plain