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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)6月8日(水曜日)
通巻第7361号
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「欧米が善でプーチンが悪という二元論は間違いである」
「パンドラ文書」が暴露したファイルにゼレンスキー大統領の名前も
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政治学の泰斗ミアシャイマーは「欧米が善でプーチンが悪という二元論は間違いである」と指摘した。つまりゼレンスキー大統領が善で、プーチンが悪魔という勧善懲悪的決めつけは誤りだということだ。まして大東亜戦争において、欧米が善で日本が悪という二元論は「完全に」間違いである。
さてパンドラ文書が俄然注目を集めた。
パナマ文書とは、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した膨大な量の内部文書で、南ドイツ新聞が匿名の人物から入手し、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)とともに分析して、2016年5月に21万以上の法人と、その株主らの名前を公表した。
世界各国の首脳や富裕層が、英領バージン諸島、パナマ、バハマなどを初めとしたタックスヘイブン(租税回避地)を利用した金融取引で、資産を隠した可能性を示していた。名前の挙がったアイスランドとパキスタンでは首相が辞任し、ウクライナではポロシェンコ大統領、英国はブレア首相(いずれも当時)の関与も取りざたされた。
しかし国によってはオフショア取引は合法であり、いくつかのケースは合法だから、メディアは一時的に騒いだが、報道は控えめだった
2021年に明るみに出た「パンドラ文書」はイギリスの不動産の1500軒ほどが、オフショア企業を通じての購入だった事実も判明した。こうした不動産の所有者には、汚職疑惑の政治家多数が含まれ、カタール首長一族、ヨルダン国王、アゼルバイジャン大統領の家族、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領の家族、そして中国は習近平の家族など、世界90カ国、330人を超える政治家が海外の幽霊会社を使って資産を隠した疑惑が浮上した。
「パンドラ文書」が暴露したファイルには、ゼレンスキー大統領が就任後2年間で8億5000万ドルの蓄財をなしていたことも含まれていた。
https://worldcrunch.com/world-affairs/volodymyr-zelensky-pandora-papers
あまつさえロシアのウクライナ侵攻以後も、ゼレンスキー大統領の資産は毎月1億ドルのペースで膨れ上がっている由。国際社会に「武器を呉れ、金をくれ」と演説している人物の素性のいかがわしさを象徴するといえる。
https://www.amazon.com/gp/video/detail/B09PQS6BCF/ref=atv_dp_amz_det_c_UTPsmN_1_2
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中国の共産党幹部らがペーパーカンパニーを設立し、マネー・ロンダリング天国と言われる英国領バージン諸島にゼレンスキーと家族、オルガルヒのコロモスキーらが設立した幽霊会社があり、資金運用を展開しているとオランダの「組織犯罪汚職報告書」に書かれている。
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