安倍晋三元首相が参院選の街頭演説中に銃撃され、死亡したニュースは世界中を駆け巡り、大きな衝撃を与えた。世界各地で安倍氏の功績をたたえる動きが広がり、この1カ月で日本政府に寄せられた追悼メッセージは 260の国・地域や機関などから計1700件以上にのぼった。
産経新聞の調べによると、追悼メッセージは各国の現職首脳をはじめ、米国のトランプ前大統領やドイツのメルケル前首相ら先進7カ国首脳(G7)の旧メンバーのほか、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世も名も連ねた。
安倍氏は8年8カ月にわたる首相在職中に「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を積極的に展開した。また、台頭する中国を念頭に、外交戦略「自由で開かれたインド太平洋」を提唱し、民主主義国の共通理念として広く浸透し、支持を得ている。