パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

あの行儀の悪い国々からのツアーがこなくなって、ゴミも減り、静かになった良かった、と潜在的に思っている人が意外に多いようだ。

宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)8月26日(金曜日)
        通巻第7440号  
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 崖っぷちに立つ現状は中国の小学生でも気がついている
  両親は毎日家でぶらぶらしている。僕は予備校へ行かなくても良くなった
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 武漢肺炎から足掛け三年、世界のサプライチェーンは円滑に機能しなくなり、海外ツアーは沙汰止み、『地球の歩き方は身売りして『ムー大陸』などヴァーチャルな世界旅行へ埋没し、テレビの旅番組は何年か前のフィルムを流している。
日本からすれば、あの行儀の悪い国々からのツアーがこなくなって、ゴミも減り、静かになった良かった、と潜在的に思っている人が意外に多いようだ。

 8月21日、中国の人民銀行は利下げを発表した。
プライムレートを0・05%下げて、3・65%に、住宅ローンは0・15下げて4・3%とした。優遇金利がそれなら市中金利は2~3%は高く、ヤミ金はその二倍以上だろう。
しかし資金需要は前年比でじつに30%の激減。第二四半期のGDPはほぼゼロ、欧米の経済シンクタンクは「中国のGDPは、事実上『マイナス成長』だろう」とコメントしている。

 習近平の表情から輝きが失われたのは2019年からだ。GDP成長率は公式発表でも鈍化が明瞭だが、コロナ禍拡大に平行したサプライチェーンの損傷、機能低下は著しく、はてはGDPの30%を支えた不動産バブルの瓦解。住宅ローンの支払いボイコット、そして各地の銀行では取り付け騒ぎだ。

 8月24日、中国当局は6兆円規模の景気対策を発表し、さらに電力供給寸断に追い込まれた発電企業向けに4兆円の起債を許可した。また干ばつで不振の農家にも2000億円の支援策を追加で発表した。

 重慶などの計画停電の無期延期はサプライチェーンの悪化、頓挫を招き、ホンダ、マツダなどは『中国抜きのサプライチェーン構築』を模索する。
 ホンダはちなみに世界生産414万台のうち中国で162万台(日本では63万台)、じつに生産の40%もホンダは中国に依存しているのである。

 第二十期中国共産党大会を前に、習近平は「2035年までにGDPを二倍に、2060年までに脱炭素を達成」などと豪語してきたが、同じ台詞を繰り返せるのか?

 街から活気が失われたのはコロナの所為だと嘯いてきた。ところが、建設中のビル工事は中断し、クレーン動かず、労働者がいないことは、明らかにコロナが原因ではない。不況に陥って、これから奈落の底へおちる。その崖っぷちに立っていることくらい、小学生でも気がついている。テレワークと称して自宅で両親は毎日家でぶらぶらしている。

 大学を出ても就職口がない。家庭教師に予備校が閉鎖され、「僕は学習塾へ行かなくても良くなった」と喜んでいる子供も、次第に何か異常な空気を感じている。
    □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□  
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