パルデンの会

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中国軍の台湾侵攻演習でミサイルは11種類を飛ばした   同時にオンラインの偽情報をばらまく演習もしていた

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)10月12日(水曜日)
         通巻第7488号
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 中国軍の台湾侵攻演習でミサイルは11種類を飛ばした
  同時にオンラインの偽情報をばらまく演習もしていた
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 10月10日は台湾の双十節である。
蔡英文総統は双十節祝賀式典で、「中国による軍事威嚇や外交的圧力は懸念される。台湾海峡の平和と安定を維持するため、双方が受け入れられる方法を見つけたい」と述べた。
「台湾人と与野党の共通認識は主権と民主主義、自由な生活を守ることにあり、この点で妥協の余地はない。したがってミサイルや海軍の艦船など武器製造を推進し、中国軍の弱点を突いて侵攻を阻止する『非対称の戦闘』への備えを急ぐ」とした。

蔡英文総統の「理性的で対等な対話」呼びかけに対して、中国共産党は蔡政権が「一つの中国」を認めていないとして対話を拒否し、軍事的威嚇を続けている。

中国人民解放軍は、8月2日のペロシ議長訪台直後から台湾周辺海域の六カ所で実弾射撃訓練を行うと発表したが、この演習は党大会前に予め計画されていた。

というのも習近平国家主席兼中央軍事委員会委員長は 2015 年から着手してきた軍事改革がすでに 7 年を閲していたので、統合された戦闘能力を証明する必要があった
 6 つの演習海域のうち、台湾の南と北東の海域は、台湾との間の船舶交通の遮断をシミュレートする目的があり、また台湾海峡の中央線に近い西側の演習地帯は弾道ミサイルを発射演習だった。
 同時に台湾海峡長距離砲ロケットを発射し、台湾東部の演習地帯に関しては準備段階を示した。
 演習は 8 月 4 日に開始され、複数の東風シリーズの弾道ミサイルが台湾沖の海域に向けて発射された。東風11(DF11)、DF15、DF16など、合計11発の異なる種類の弾道ミサイルが標的地域に向けて発射された。

 軍事演習に加えて、中国は偽情報キャンペーンを展開した。
偽情報と真実を大量に混ぜ合わせ、台湾当局に対する国民の信頼を損なうことを目的としたデマをオンラインで広めた。例えば、「桃園国際空港は中国からのミサイル攻撃で被害を受けている」

 台湾政府の Web サイトがハッキングされたとする偽情報も加味された。
これらは台湾危機に際して、情報セキュリティが修復不可能なほど危険にさらされる危険性を提示したが、偽情報キャンペーンと認識する台湾人はパニックに陥入らなかった。むしろ中国の手口をしることができた。

 台湾有事に対応する日米は共同演習が新段階に入った。
10月10日から14日まで、米海兵隊陸上自衛隊は合同実弾射撃訓練を行う。
日米両軍は連携を深め、台湾の状況に対応した、日本の南西諸島と島嶼を防衛する「離島防衛作戦」をシミュレートしつつ、抑止力、抵抗力、対応力を強化する。米海兵隊はハイマース(高機動多発ロケットシステム)も24発使用した。この作戦名は「レゾリュート・ドラゴン22」  

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