パルデンの会

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南太平洋のフィジーで一種政変劇   「親中路線をやーめたっ」と    新首相フィジーの新政権は「親中路線」を終了させるべく中国との治安協定廃棄を示唆

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)1月28日(土曜日)
       通巻第7609号 
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 南太平洋のフィジーで一種政変劇
  「親中路線をやーめたっ」と新首相
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1月27日、フィジーの新政権は「親中路線」を終了させるべく中国との治安協定廃棄を示唆し、警察長官を停職させた。一種政変と言ってよい。

 フィジーのシティブニ・ラブカ首相は、昨師走の選挙で勝利し、それまで16年間、政権を担い、中国に異常とも言えるアプローチを続けたフランク・バイニマラマは退陣した。
 バイニマラマは元軍司令官、クーデターで政権を掌握したため最大の援助国だった豪とNZが批判した。このためバイニマラマは中国に近づき外交バランスをとろうとした。

 フィジーは人口98万人ほどで南太平洋ではパプアニューギニアつぐ『大国。したがって中国が外交を集中させるのも当然だろう。昨年五月、王毅外相(当時)が大型外交団をつれて訪問し、そのうえ同地で周辺の国家元首等とオンラインで会合を持った。

 中国のフィジー支援は、保健、農業、インフラ、貿易、スポーツなど幅広い分野で行われ、首都のスパには中華レストランが十数軒、中国語の新聞もでており、サウスパシフィック大学には孔子学院がある。

 これに苛立ちを強めたのが豪、NZ、そして米国である。米国はカk-ト・キャンベル調整官をただちに現地に派遣した。選挙後、ラブカ新政権は「中国との警察訓練と交流協定を終了する」と発表した。王毅の面子は潰された。

 またラプカは豪とNZとの復縁を唱えた。
「私たちの民主主義制度と司法制度は(中国とは)異なるので、私たちと同様の制度を持っているものに戻ります」と発言したのだ。オーストラリアとは防衛協力協定を結び直した。

日本との繋がりもかなり古い歴史があって、西側のナンディには三軒の日本料亭、リゾートの観光客やゴルフ客も目立つ。ナンディはインド系住民が多いが、国際空港ハブでもあってバヌアツやトンガはここで乗り換える(筆者も三回ほどナンディで乗り換えたのでフジーには何回か行っている)。

意外なのは留学費用の安さがあって、ナンディでは英語留学目的の日本人の若者が多い。学校はしかも日本人が経営している。
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